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テーマ: 無情(53)
カテゴリ:
Street

 Trauma - 浜崎あゆみ
http://www.youtube.com/watch?v=10o2_tx8eBM



朱子学的、ナイフ ファイティング術


TOMO HASEGAWA著『格闘ナイフ』という本を見かけました。
当時の自分は、熊沢蕃山の陽明学と、
古備前の刀剣や平安鎌倉期の武具類に気を取られていたので、
その本を手に取ることさえしませんでした。
実はその頃の自分の記憶は曖昧で、
国会図書館に行って前掲書の奥付けを確認したところ、
発行日が2000年1月15日だったので、
「あれは2000年はじめだったのか」とやっと特定できた次第です。
前掲書の帯(※国会図書館所蔵の本には帯、カバーはなし)には、


「近頃、日本でも人災、天災…と様々な事件が多発している。
 日本平和神話も今や崩れ去った、というのが現状だ。
格闘ナイフ 第一人者の エマーソン は、ナイフを護身のものと考えている。
 決して攻撃用ではなく、 自分 の 身 に 降 りかかる 危険を回避 する方法、
突然やってくる衝撃 に 冷静 に 対処 する方法などを提唱している。
 エマーソンに師事する トモ・ハセガワ が、
 その 華麗で最強のナイフファイティング を徹底解説する。」

 (※フォントサイズの大小、原文による)


との文章が書かれており、著者とその周辺では、
Eric A. Sykes や William E. Fairbairn 、Rex Applegate は
格闘ナイフ術の技術向上に貢献した人物として認めてられていないのです。
それにしても、ラブレスの次はエマーソン、
日本のナイフ界はアメリカ人を看板にしないと成り立たないのでしょうか。


それに加えて、戦場などでの実戦経験がないであろう人物たちが
(もしあるなら公表してもらいたいものですが)、
あちらの権威から教わった情報をかいつまんで発表するとは、
陽明学的思考では絶対にあり得ないことです。
結局、ラブレス系ナイフ・マニアの姿勢と同じ「先知後行」であり、
当初意図していたのは、部外者の能書き、蘊蓄言いだったのでしょう。
しかし、その内容は日本の水土(風土)にも、
国内法から考えても、到底馴染まないものでした。



戦闘ナイフのきっかけは、チンピラのカツアゲ
前掲書の奥付によると、著者の紹介文には、
「紫電の炎」の著者イチローさんとともに、
アーネスト エマーソンに弟子入り、格闘ナイフテクニックを学ぶ
…とあり、イチローとは永田市郎に間違いないでしょう。


コンバットマガジン誌同年8月号の永田による記事には、
以下のような文章が書かれているので一部抜粋します。

「高校の時、商店街のチンピラからカネを巻き上げられるという
 ショッキングな体験をしたワシは、
 その夜は眠れずにジッと考え続けてしまったのだ。」

「次の日、とりあえず米の布袋に土を入れて物干しにブラ下げた。
 そいつをボフボフと殴ってみた。が、どうもパンチが遅いし弱い。
 相手が殴ってきたらどうやってかわすかも判らない。
 これはナマハンカな道ではないという気がした」

「武器を使うことを考えた。棒の練習、ヌンチャクの練習、
 手裏剣も石投げも、カネのかからないことならなんでもやってみた。
 でも、自分の戦闘能力には疑問だらけだった」
 殴る蹴るよりも、棒キレよりも、もっと効率的な武器を使うベシと考えた。
 では、どんな武器が強いのか?
 (中略)
 ウン、拳銃だ、それしかない。
 よし、拳銃を作ろう!
 早速モデルガンについて勉強、改造のための研究をシッカリやった。
 苦心の末、石油カンを貫通できる4連発ができた。
 2m以内でないと人体に命中できないというジャンクではあったけど、
 とりあえずソイツをベルトの内側に差していれば
 商店街も安心して歩けるようになった」
 (コンバットマガジン2000年8月号 P.35、36)


上記引用文が本当であるなら、永田が拳銃に興味を持ったきっかけは
商店街でチンピラにカツアゲされたことであり、
渡米後に興味を持ったというナイフ・ファイティング、そして、
昨年発表した護身用ボールペンも同じ延長線上にあるようです。






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Last updated  2010年01月15日 19時18分33秒


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