2004年06月26日
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”風雲!たのみこむ城!!ぷろじぇくとX(ぺけ)”
   ~ ”日本の中心で アレ を叫ぶ” ヨッパライ麻生百合之介のカレイな挑戦・前編~

(風の中のす~ば~る~♪砂の中のぎ~んが~♪みんな何処へ行っ~た~♪見送~られることもなく~♪)




 平成○○年、冬―。


 日本国内は、数々の大事件に騒然としていた。阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、そして景気の低迷―。そんな暗い話題が続いた一年が過ぎようとしていた頃、”日本の中心で アレ を叫ぶ”を合言葉に、過酷な冬山登山のプロジェクトが組まれた。メンバーは、麻生百合之介の他、リーダーの山縣清兵衛、自衛隊在籍の野日野比田くんを始めとする総勢七人の侍だった。




 目指すその頂は、八ヶ岳・赤岳山頂―。


 八ヶ岳―。本州のほぼ中央部に位置し山梨県と長野県にまたがり、南北30キロ、東西15キロの独立した火山群であり、多彩な気象条件と個性的な自然環境の山々が連なり、険しい岩稜が待ち構える日本の名峰、だった・・・。


 山縣と麻生百合之介は、他のメンバーと共にルートを決定し、八ヶ岳の主峰と言われる標高二八八九米の赤岳を目指すことにした。麻生百合之介は、八ヶ岳はもう三回登っていたが、冬の八ヶ岳に登るのは初めて、だった。冬山登山用の靴をを購入し、よっちゃん(仮)に他の装備を借りて、プロジェクトに参加した・・・。



 「野比田くん、今回は短い登山だ。ままぁ、こだっぱいいらねべしたよ。」


 自衛隊在籍の野比田くんは、支給品の缶詰を沢山持ってきていた。百合之介が見ると、 松坂屋製の缶詰 だった。





 呑んだくれで食いしん坊な百合之介は、自分で買った食糧の他にその荷物を持った。百合之介の食料は、豚の角煮や鰻の蒲焼などの冷凍食品が一杯。だが、零下まで気温が下がる冬山だからこそ持って行くことのできる食料、だった。


 「そんなら好きにさんなね。よし、そろそろ準備でぎだが?ほだ、いぐべ~♪」


 七人の侍は山縣の号令を合図に、大馬鹿道場を出発した。




 街中は、大晦日の前日の慌しさ―。


 師走の忙しない街中を行軍する漢達。電車に乗り換え、東京駅に向かうと、列車が漢達を待ち構えていた。七人の侍は背中に背負った荷物を網棚の上に乗せ、電車の出発を待った。





 ”ジリリリリリリリリン・・・ガタガタ、ガタン!”




 午後九時、列車出発―。


 文明の街の灯りが、煌びやかに車窓を彩っていた。列車の中で、百合之介達と同じ様な格好をしたオバハン達の姦しい声がうるさく、百合之介の安眠を邪魔した・・・。


 中央線の大月駅から甲府に到着。目指す八ヶ岳登山口の最寄駅、茅野にはその日の甲府始発の電車で行く予定だった。駅構内で一泊する七人の侍達。当然のように 酒盛り開始。


 何度か、終電に乗り遅れたチンピラに絡まれたが、柔術家の後輩二人が、追い返した―。



 漢達はその日・・・人目も憚らず、酒盛りを続けた。さながら、 ホームレスの宴会







 早朝―。






 まだ寒い朝、漢達が、駅の構内でうとうとしていると・・・







突然手に何か持った人の大群が押し寄せて来た



(な、 出入り か・・・(T▽T)!?)


掃除を始めた。



 ・・・近所に住むボランティアの人達、だった―。



 駅の構内を出て、再出発。始発の電車に乗り込み、一路茅野へ冷たい朝の中を、漢達は後ろに流れ行く車窓の風景を眺めながら、目指す八ヶ岳の麓へと進んだ。




 茅野についたのは、朝、七時―。


 茅野の駅に着いても、雪はそれ程積もっていなかった。その年は記録的な水不足の年―。もしかしたら、雪は少ないのかもと言う淡い期待を持って、漢達は、駅で買ったおにぎりで朝食を採り、タクシーをチャーターした。


 『思ったより雪は少ないようだな・・・天気も良さそうじゃ。』


 「んだ。したが、てっつぶりさ、ゆぎが一杯だべ」


 天気図ではこの年末年始はまずまずの天気の筈だった。漢達はタクシーに分乗し、一路目的地の美濃戸山荘へと向かった。林道を走るタクシーに揺られながら、美濃戸山荘に到着。ここから登山道に入る。









こっからもの凄い積雪


 気温も平地とは比べ物にならない程低い。漢達は、アイゼン、スパッツなどの雪中行軍の用意をし、ルートを確認。目指す赤岳山頂は、 元旦の朝に登頂する ことになった。



 「やろべら、荷物さたがったが?ほだ、いぐべ~」



 午前八時、出発―。


 空は、所々青空が覗き始めていた。しかし、まるで氷水の中を泳ぐように空気は冷たい。ここ美濃戸口は、登山道の入り口だが、過去、疲労凍死で死者が出たこともあった所、だった。その雪深い登山道に足を踏み込む漢達。吐く息は白く、吸い込む空気が肺腑に染みた。そして、三十分も歩いて行った所で・・・







まず、睫毛凍る



 (なんか・・・睫毛がパツパツ言うな・・・)



 あたかも睫毛の長い美少女キャラのように、凍った睫毛が擦りあって音が鳴った。






 更に三十分程進むと・・・







今度は鼻毛が凍った



 「なんか鼻がもぞもぞしますね。」

 野比田くんが初めての冬山登山で経験した驚きに面食らっていた。

 「ほんと、なんか ハナクソ 溜まってるみたいな感じ。」


 後ろを歩く兜山や板井が激しく同意した。


 「なにもぞかだってるだ、おめだち。山さ登るのに鼻毛さしばれた所でさすけねぇべ。ほれ、ちゃっちゃどすろ。」


 雪国の出身だけに、山縣は別段意に介する風も無く、先を急いだ。百合之介も、慣れない雪道とプラスチックブーツに悪戦苦闘していた。メンバーは皆・・・一様に鼻をもぞもぞさせていた―。




 その後は何事も無く、昼前に幕営予定地の行者小屋に到着。幕営の準備に入る。持参したテントは、荷物から下ろすとバリバリと言う音を発てて表面が凍った。漢達がテントを広げている傍らで、野比田くんが、テントを立てる釘、ペグを打っていた。その時、野比田くんが叫んだ。



 「隊長!雪が固くてペグが打ち込めません!!」


 雪の表面は、前日の雨と冷え込みで、固い岩の用に凍っていた。こんな時は、岩を使ってペグを打ち込む。だが、厚い雪に埋もれて手頃な岩が無く、ペグが打ち込めない。ペグが打ち込めなければ、テントを立てることはできない。どうする・・・漢達は皆、不安な面持ちを浮かべ始めた。



 と、その時―。



 「すかたねぇな、ほれ。」


 と言って、山縣が何かを兜山に放り投げた。それは・・・ バナナ だった。



 (ま、まさか・・・)


 漢達の顔が一瞬凍りついた。バナナで釘が打てというのか・・・




そんなバナナ・・・




 だが、次の瞬間―。



 「隊長ーッ!!すこぶる 快調 であります!!」














ほんとにバナナで釘が打てた
(^▽^;)




 それは・・・ それだけ気温が低いと言う ”証明” だった・・・。



 しかし、百合之介は、無残に砕けたバナナを見つめながら、全く別のことを考えていた。




 (・・・なんで山縣は バナナなんか持っていたんだ? )



 だが・・・それには一切触れないことにした―。




 テントの設置が終わったのは、昼過ぎ。漢達は持参したインスタントラーメンを作りしばしの休息―。



 「温かいな。」


 「ああ、いつもより旨く感じる。」


 温かいテントの中で熱いラーメンを啜る喜び―。気温零度以下という過酷な環境の中で啜るラーメンが・・・旨かった・・・。



 ラーメンを食べ終え、スープの入ったコッヘルを外に置いて、百合之介は小用の為外へ行った。







外は、すごい降雪




 百合之介がチャックを開けると、 隙間から氷が入ったかと思う程冷たい空気 が飛び込んできた。震える指で縮こまったジュニアを引っ張り出して用を足すと、雪に触れた途端にみるみる小便が凍っていった。



 『おおぉぉぉ寒いッ!!チ○チ○が千切れそうだわい!』


 と周囲の目も気にせずに叫んでテントに飛び込もうとした時だった。ラーメンのスープを残したコッヘルを・・・蹴飛ばした。


 『あ、いかん!』



 零れる!と思った。




 ・・・だが、コッヘルからは何も出てこなかった・・・。



 先程まで熱々だったスープは・・・物の見事に凍っていた―。





 その日は、体力を温存するため、残りの日をテントの中で過ごした七人の侍達。例に拠って―








テントの中で酒盛り開始



 年末の忙しい時に山登りをする様な 酔狂な漢達 が集まっているだけに、その量は半端では無かった。酒が大分回り始めた頃、ふと、百合之介が気がついた。



 (あれ?そう言えば・・・出川がいないな・・・・?)



 酒の席には必ず参加する出川がいない。それは有り得ないことだった。



 『おい、出川はいずこじゃ?』



 「え?出川ならさっき”小便”とか言って外に出ましたよ」



 『何時じゃ?』



 「え?え~と・・・え~と・・・多分 一時間位前 」






・・・(°ー°;)イチジカンマエ?←百合之介









山縣→・・・(; ̄ー ̄)コンナサムイナカ?












・・・・。














(T▽T)大変だーーッ!!(T△T)



 テントから便所までは、歩いて十分程度。しかし、 スゴク判りづらい 所にあった。百合之介は以前、ここで トイレに行って道に迷って遭難した人がいた と言う事を、聞いていた。出川は酒が弱い癖に凄い勢いで呑む。もし、酩酊したまま道に迷ったら・・・







凍死







と言う不吉な言葉が頭に浮かんだ―。








と、その時―。














ず、ずずぅ~ん・・・んん・・・









と言う、







雪崩に似た音が(T▽T)・・・!!





(ま、まさか・・・)




凄まじい音に―テントの中が凍りついた・・・。






隙間から入り込んだ風が・・・ランタンの炎を不気味に揺らしていた―。


(一応、次回に続く)





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最終更新日  2004年06月26日 22時17分12秒
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Re:日本の中心でアレを叫ぶ ~前編~(06/26)  
サんしろう  さん
なんだかんだ言って、山で飲むだけ。

「赤提灯」では、企業秘密も聞けるが、山では、聞けないのが悲しい。
(2004年06月26日 22時59分10秒)

Re[1]:日本の中心でアレを叫ぶ ~前編~(06/26)  
サんしろう殿、

>なんだかんだ言って、山で飲むだけ。
>
>「赤提灯」では、企業秘密も聞けるが、山では、聞けないのが悲しい。
-----

 何をぅ?そこまで言うなら登ってみれ。テントと2日分の食料と水と酒瓶2升分持って。弱音吐かずに登れたら褒めて差し上げよう( ̄∀ ̄)ニヤリ。 (2004年06月26日 23時09分30秒)

Re:日本の中心でアレを叫ぶ ~前編~(06/26)  
知恵の友  さん
うーん。ワクワクするねぇ。
寒いところにすんだことあるけど、出たばかりのおしっこが凍ったことはなかったぞ。ワイパー液は凍ったことがあるけど。

あ、おいらってば(感じいいので、)太刀ションなんていう下品な真似しないからだ! (2004年06月27日 07時55分44秒)

Re[1]:日本の中心でアレを叫ぶ ~前編~(06/26)  
知恵の友殿、

>うーん。ワクワクするねぇ。
>寒いところにすんだことあるけど、出たばかりのおしっこが凍ったことはなかったぞ。ワイパー液は凍ったことがあるけど。
>
>あ、おいらってば(感じいいので、)太刀ションなんていう下品な真似しないからだ!
-----

感じ悪いな!チミ!!<ぷ (2004年06月27日 22時11分22秒)

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