2004年07月04日
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と言うことでいきなり本番当日
(大会前に練習があったらしいのだが、 呑むのが忙しくて 練習してません、拙者)




朝、眠い目を擦りながら立川目指し、牛車に揺られること約2時間、西立川の駅に着いた。ここで他のメンバーと待ち合わせ。頭ひとつ抜き出ているので、人ごみの中でも裏殿の姿を見つけるのは容易だった。


「おー、お疲れ~♪」


残暑が厳しい中で、嫌なことに 天気快晴。 燦燦と輝く太陽の下、裏殿の額が 眩しく輝いて いた。


「僕たちも今来た所だよ~。」


「おお、百合之介殿、おはようございます。」「お疲れ。」


そう口々に言うのは拙者がご奉公する藩の支藩に勤める、或いは勤めていた オジサマ達ばかり。
周囲を見渡すと、似たような世代のオッサン達が やる気マンマン


『これで全部でござるか?人数が足りないようでござるが。』


「うん、鶴さん(五十八歳)と、亀さん(六十二歳)は ”午前中のレースにも出る” って言って、先に会場入りしているよ。」



『・・・・(アホかあのオヤジ共。。。)』



早くも逃げ出したい気分になったが、ここまで来ては逃げることはもうできない。拙者は裏殿の集団の最後尾について会場に向かった。



「ああ、そうだ、百合之介殿。・・・はい、これ。』



裏工作はリュックの中から紙袋に包まれた物を取り出して拙者に手渡した。封を開いてみるとそこにはタンクトップと短パン・・・。










どうやら御揃いのユニフォームらしいです。
(デカイ体して芸が細かい)





『あの~・・・これやっぱ着なきゃダメ?』



「 当然。 今回は”走労会”の一員として走るんだから。」



(いや、別に 本人が望んだ訳じゃありません



しかしこれもここに至っては抗う術も無く、拙者はその包みを自分の鞄の中に詰めて会場である昭和記念公園に入った。












我々が出場する”EKIDENカーニバル”大会は、午後からだった―。



この大会は春と秋に全国10都市で開催されるシリーズ大会で、ここ西東京大会がその最終戦。参加者数も1000チーム7000名を超え、大正製薬が冠スポンサーとなっている。そう、








ふぁいとおぉぉぉっ!!









いっぷぁああつっ!!





のCMが 暑苦しい リポビタンDの会社ですな。マジなマラソン大会かと思いきや、仮装チームも多数見られ、所謂ファンラン派もかなりの割合。で、この大会、長月の末に開催されたのでござるが・・・














昼過ぎからガンガン気温が上がってきやがりました





30℃超える らしいよ。」



参加者の中で唯一拙者と歳の近い福島勉殿が言った。登山が趣味で脚には多少自信があるとは言え、 高所でしかも いつも天気が悪くて気温が低い 所しか歩いていないので、猛暑の中でのマラソンは不安だった。


「福ちゃん、百合之介殿、君達はBチームで。2番手(3.0km)3番手(1.3km)で宜しくね。」



『他の方は?』



「1番手(5.2km)鶴さん(五十八歳)、4番手(3.0km)は赤さん(六十歳)に頼んであるから。」




と、言ってる傍から―。





「おー、いたいた、こんな所にいたのかぁ」





と、





汗だくのオッサン登場





誰あろう、たった今話していた先駆けの鶴さん。午前中のロングの部(23km)を完走し、全身汗でびしょびしょだった。




「いやー、鶴さん。探しました?」裏工作が額を輝かせながら鶴さんに尋ねた。



「あー、探しましたよ。本番前に合流しなきゃと思って、レース終わった後 会場中走り回って探しちゃいました 。」





『・・・(別に走る必要無いだろ・・・T▽T)。』



こんな人達 と一緒のチームで走るのか、と、 一層不安が増した が、取り敢えず考えないことにした。。。





 カロリーメイトとポカリスエットで食事を済ませ(食べ過ぎ危険)、いよいよ午後のショートの部開始。拙者は福島殿と連れ立ってスタート地点に向かった。既に第1走者はスタートしており、バトンを受ける地点周辺は物凄い人だかり。


「じゃ、自分あっちなんでぇ。」


福ちゃんは鳥の巣みたいな頭髪を掻き毟りながら自分のスタート地点へと移った。拙者は大会参加者受付で受け取ったICチップを握り締めて自分のスタート地点に向かう。参加者はこの、ICチップを内蔵したバッジをスニーカーの紐に巻く。20m位手前にセンサーがあり、大会関係者が、そのセンサーに反応した番号を読み上げるので、次走者はそのアナウンスを聞いてからスタートラインに着く。これでスタート時のバトンの受け渡しの混乱を避けようと言うこってすな。




「128番、125番、15番・・・」



次々とアナウンスが続く。拙者は茹だるような炎天下の元、自分のチームの番号のアナウンスが告げられるのを待った。



「28番、49番、213番・・・」




(お、来た!)



自分のチームの番号がアナウンスされ、拙者はスタート地点に立とうと











したんですが








すげー人込みで前に出られません(T▽T)






『ちょっ、ちょっとすみません、どいて下され!!』



人込みを掻き分け掻き分け、やっとの思いでスタート地点に立ったら、福ちゃんがキョロキョロしている。当然







拙者探してんだわな(T▽T)





『福島殿~ッ!!こっちじゃ、こっち!!』



拙者が声を上げると、福ちゃん咄嗟に振り向き、物凄い勢いでバトンを渡す。




「後たのんますっ!!」



『合点だ!!』





バトンを受け取るや・・・









御庭番猛ダァーッシュ!!
└(´┐)≡ドドド゙ドッ





あっと言う間に5~6人を抜き去り、前日の雨でぬかるむ芝生のコースを抜けて舗装されたコースへ!!おお、前方にピカちゅ~が走ってるぞ!?よっしゃアイツも抜き去ったれ、 わはははは!!















とか思っていたら・・・











突然息が上がりました
(^▽^;)

(やはり30手前のヘビースモーカーに猛暑のマラソンは無理)














当然―。













ペース落ちるわな
(T▽T)

(すいません、この後 小学生にも抜かれた んですが)






あっと言う間に5人6人と抜かれる御庭番、遂には 歩きだしやがったぞコイツ。 ほんの300m位だったみたいです、走ったの・・・(T▽T)。。。
(だって前日2:00まで呑んでて二日酔いだったんだもん)




それでもバトンタッチの200m手前になって 歩いているの観られたら格好悪いので 再び健気に走る御庭番、既に 30名位には抜かれましたね 。それでも重い脚を引きずりながら走った訳ですよ。




(ああ・・・ゴールが見える。。。)



あんなに沢山の人がいるのに 自分の足音しか聞こえません。 既に ランナーズ・ハイ状態に陥ってます (たかが1km位で何ほざく)。




次走者の赤さんの姿が見える、あと少し、あともう少し・・・
















のところで














突然 視界が狭くなりました。













ずで~ん
















・・・・(--;)。














御庭番、転倒す






(あ痛痛痛痛痛痛痛・・・)



どうやらぬかるみに脚を取られたらしい。拙者は泥だらけの腹を突き出して走り、次走者の赤さんにバトンタッチ。赤さんは笑いを堪えながら走り去って行った・・・。












こうして、御庭番の死のマラソンは いつもより痛いまま 終わった―。






「いや~お疲れ様。コケたんだって?大丈夫?」




マラソンを終えた仲間のいる木立の下に戻ると、裏工作が全身滝のような汗を流して額をギラつかせながら言った。







『いやぁ~コケちゃいました
(^▽^;)』




どこぞのマラソン選手みたいなセリフを吐いて照れ隠しに顔面の筋肉だけで笑いながらそう言った御庭番。見れば他のメンバーも全員汗だく。しばらくすると最後の走者も戻ってきたので、荷物を片してさて、帰ろうかとしたら、








ピーポーピーポー





と言う聞きなれた音が。振り向くと 何故か救急車。



『怪我人でも出たんでござるかな?』



年配の方が多いレースだったので 誰かコケて 怪我でもしたのかと思った。



「百合之介殿を迎えに来たんじゃないの?」



などと冷やかされながらも、別に気にせずに荷物を片付けて退場。駅前の呑み屋で水分補給をした後、それぞれ自宅に戻ったんでござるが・・・。








自宅に帰ってテレビを見たら、夜のニュースでたまたま拙者が参加したマラソン大会の模様を放送していた。確かに見覚えある風景が続く。と、そこで、アナウンサーが・・・






”・・・尚、晴天に恵まれたこの大会、気温は35℃を超え、参加者の中には 熱射病で倒れた人が続出 救急車で病院に搬送されました。”








だってさ(^▽^;)。熱射病患者運んでたのね、あの救急車。










皆さんも猛暑の中のマラソンにご注意下さい。





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最終更新日  2004年07月04日 23時19分19秒
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