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2015年12月20日
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カテゴリ: 羅刹
 小一条院の辺りにはうんざりするほど建て込んでいた家並も、西の京へ入る頃にはすっかり減って、見渡す限り草ぼうぼうの畑や稲田に変わっていた。

 ところどころに庶民の小家や納屋のような建物が見えるだけで、とてもまだ都の中にいるとは思えない。

 建都当初、東の京と同じように整然とした都が建設される予定だった西の京は、元々湿地が多く都作りには適さない土地だったため、次第に建物が建てられなくなって放置され、今では京の郊外とさほど変わらない田畑や荒地になっていた。

 それでも、いくつかは大きな屋敷や寺院があり、草地の彼方に高い塔や長い築地塀が見られることもある。

 その一つが、小八条第だった。

 小八条第は西の京の南端近くにあり、東西二町の広大な敷地を誇る大邸宅である。

 清少納言の枕草子でも名邸の一つに挙げられている、趣き豊かな美しい館だ。

 元は源昇の屋敷だったが、長い間に様々に伝領されて、道雅の父である伊周の別荘となっていた。

 世間から身を引いた後の道雅は、ずっとこの屋敷に引き篭っている。


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最終更新日  2015年12月20日 13時52分34秒
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