05/06/25 飛欲・増す



夢うつつのまま一ヶ月が過ぎた。

興奮はしばらく覚めやらず、
手当たりしだい・・・そう、パラをよく知らない会社の人にまで、その体験談を自慢しまくった。



・・・かなりイタイ子になっていたかもしれない(汗)。




でも、ほんとに凄かったんだぃ!(もう判ったって。)


もちろんあたしのフライト欲はますます高まり、
連日 「もっと欲しいの・・・」 状態。
しかし季節はうらはらに梅雨へと突入し、飛べない週末が続く。
あああん!いけずぅ~~~~。

やっと天気も晴れ、あたしの予定も無く、今日が来た。

道中も車の中で姫ちん&弥生ちゃんにも散々そのときの話をしてきかせ。
一ヶ月ぶりに訪れた朝霧は、夏の陽気。
山頂はもやぁ~~~っとしていて、天子は雲の中。


あ、あづい・・・

陽の中に立っているだけで汗が噴出してくる。
しかし、次々に飛び立っていくパイロットに続いて、自分もよれよれとテイクオフ開始。
今日は渋めなのか、右に行っても左に行っても今ひとつ。
うーん、どっちに行こうかな~

ちょっと風が強くなってきたので、クロスで・・・むふ。
infinityならクロスも全然怖くないぞぉ~

てぇ~い!

とテイクオフ。
グライダーを右に向けた。すると、強めの風に押されながら少しずつ稜線を登っていく。

おお、拾える拾える。

時々強めの上昇に入り、ここだーっと、あげようとするのだが、一こぶの上に出たり出なかったり。



いらいら


いらいら


うー。ちくしょ。
あーーがーーれ!!ってばさぁぁぁー。

このっ。このっ。

揺れる森の木々を探し、風の入りそうな地形を探し、目を皿のようにして上がれそうなところを探し、ねばねばとまわす。
ものすごい集中力を発揮し30分経過。それもこれも、すべてはまたあの夢のような世界へと上がりたい一心なのだ。
まるでギャンブルで一度大当たりした人がもう一度あの快感を・・・と、ずるずると
はまっていくのに似ている。

必死に上げよう上げようとするのだが、気持ちとは裏腹に次第にへたって行く風。。。

・・・も、疲れた。。。

おりちゃおー。。。。。(( T_T)トボトボ

と、一本目終了。
ここでお昼を食べることに。

食べつつ、まった~~~~りと談笑し、2本目に備える・・・はずが。
あまりの暑さに、飛ぶ気力がどんどん萎えていく~~~

まだ梅雨も明けてないのに、こんなんで夏が来たらどうすんだろう・・・
汗かきにくい体質だからさ、体内に熱がこもりやすくて。
寒いのは我慢できるけど、暑いのはだめなのよおおぉ。

ていうか、去年のあたしはどうやってしのいでいたのだろう・・・
あの講習のハンコ欲しさに一本でも多く飛んでいたあの頃が懐かしいなぁ。

・・・あの頃のあたし、頑張ってたんだ。(゜ーÅ) ホロリ

ああ。ソレが今や暑いだの上がらないだの。
ただテイクオフして、無事に降りられるだけでそれだけで楽しかったはずなのになぁ・・・
あんなフライトをして、すっかり味を占めてしまった。

見渡せば講習生達が、
パイロットオープンで、今か今かと飛べるのを待っている。
そういえば、あたしもやるせない思いでパイロット達を見上げていたっけねー。
なんだか燃えていて、楽しそうだ。。。

皆がまぶしいぞ。

そんな思いにかられながら2本目に上がる。
しかし、テイクオフについてキャノピー広げようにも、へろへろ。
木苺つんだり(これがまたいっぱいなっているのだ!)、日陰でごろごろしたりして、しばらく皆が出て行くのを見ていた。

まったり気味なコンディションが次第に風が強くなって上がりだす機体がちらほら出てくると、ようやく重い腰をあげた。

・・・

行きますかぃ。

クロスでテイクオフ。
風が強い。いきなりテイクオフ前でぐいぐい持ち上げられる。
リッジ帯に向かうが、ちょっとでも機体を真横に向けるとあっという間に持っていかれる。
突然、すこんと抜けたように機体が下がり、稜線の森がすぐそばまで迫る。
おあああ。上げ下げがきつい~~~~きょわぃ~~~

かなり荒れていて、今にも潰れそう・・・になるんだけど、すんでのところで潰れない。
ぎしぎしとキャノピーがゆがむように持ち上げられていく。
そして次の瞬間、ふっと抜けて、また下がる・・・。

あーーーーーーーーーー・・・一番嫌なパターン・・・


( ×m×)オエェ...


・・・ほらね。気持ち悪くなるのよ。こーゆーコンディション・・・。

次第に風がどんどん強くなり、獲得高度ももう少しで1000m・・・うーん、いけっ!いけっ!!

しかし、上がっては下がり、上がっては下がる。
しまいに、アゲンストに向けると前に出ず。沈下する。

うーん。強いし、荒れてっし。気持ち悪いし・・・もうおりよーかなぁー。

と、ランディングに機体を向けるもアゲンストが強く、なかなか前に出ないどころか一向に高度が落ちない・・・ちょっと落ちても、ランディングの上に出るとまた上がってしまう。

あわわ。すごい荒れてるんだけどー!??

こりゃ翼端折った方が安定するかな。。。
と、じわじわと進み、ランディングを半分ほど行き過ぎた頃べしゃっと翼端を折って、またガマンの子。

おりつつ、通り過ぎたのを見計らってフォローを背負う。
あっっっっ…という間に小山の後ろまで流される。

ここでもものすごい揺れ揺れ。

一生懸命高度を降ろそうと忙しく右に左に操作をするが。
東(左側)からの横風まじりの強い風に、吹き上げられ、沈下しては流され。前に出ない。

うああああああああああ
高度処理がしにくいよぉーーーーーーーー

やっとLDの木の高さくらいになり、
はあ、やれやれ、やっと降りれそうだわ・・・と言うとき。

ごう という手ごたえのあと。突然機体が吹き上げられ、向きが変わってしまった。
強い東風が吹き、もろに受け一気に右に流されたのだ。

えっ

この、白糸の狭いランディングで。

そびえる木々が目の前に迫ってきていた。
やばい!ぶ、ぶつかるぅ~~~~

ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーー

あひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー

思わず悲鳴をあげるが、妙に冷静なもう一人のあたしが叫んだ。
いや、あたしはこれくらい何度もやり過ごしてきたはずだ。
絶対曲がる!あたしは落ちない、落ちないんだ。それいけぇ~~~~!!

と、慌てて左に体重をいれ、左ブレイクを目いっぱい引いた。
すると、右翼があわや木に触れそうと言うところで機体は向きを変え、無事にランディングへと向かった。

はー・・・はー・・・はー・・・
あ、あびゅなかったぁ・・・・…o(;-_-;)oドキドキドキドキドキドキドキ

またやっちまった。
ほんとにもーあたしってやつは(以下省略)


と、いうわけで2本で終了。
30分+40分くらいだから、まあまあか・・・でも、どこか物足りないのは何故だろう。
2000mとは行かなくても、あがりたーーーーい

次回も欲丸出しで行かせていただきます!!!


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