cinema boze (映画)

cinem@boze ―You aren’t to die before seeing these films



今までだいたい1000本くらい映画観てきました。
つっても鑑賞眼なんて無きに等しいんですがね。

というわけで、ここでは僕の好きな映画を紹介します。
つってもあくまで主観的な感想をのっけてます。批評、ではありません。

まーとにかく、僕の感想なんてどうでもいいんで、一度観てみてくださいな。
何かしら心に触れるものがあると思いますけん。




最終更新日時: 3.25 15:35












「卒業」


1967年 アメリカ 107分
監督:マイク・ニコルズ
キャスト:ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス、アン・バンクロフト ほか

ニューシネマはもともと大好きなんですけど、その中でも特に好きなのがこれ。
まずタイトルが良いですね。
これは文字通りダスティン・ホフマン演じる主人公の大学卒業を意味してるんですが、
それと同時に、「それまでのハリウッド映画からの」卒業っていう意味もあると思うんです。


内容は、大学を優秀な成績で卒業したものの、将来の夢なんてものは特に持ってない青年が、
知り合いのおばちゃんに誘われるがままに不倫の道に走り、
んで次はその娘(前からほれていた娘)に求婚するという話(かなりはしょったな・笑)

なんといっても印象的なのは、ラストで結婚式真っ最中のキャサリン・ロス(エレン)に向かって
「エレイン!!!」と三度叫んだあと、略奪し、十字架をぶん回し、
挙句の果てに十字架をかんぬき替わりにして教会の中に人々を閉じ込めるシーンですね。
映画史に残る有名なシーンなので皆さんご存知だとは思いますが。
「おめえらはキリスト教的な古い価値観の中でもがいてな!」というメッセージをめっちゃ伝えとるなぁと思いました。

んで、この映画のも一つ重要な歴史的意義として。
ダスティン・ホフマンを主役に抜擢したことですね。
いや、埋もれていた才能を発掘したってことじゃないですよ(それもありますが)。
ユダヤ系のそのままの名前で主役を演じるってことはそれまでなかったことなんですね。
映画界においてユダヤ系はとにかく弾圧されつづけてましたから。
主役演じたいなら、WASP系(わかりますね?)の名前に改名しなくちゃいけなかったんです。
それがそのまんまで。一種の革命ですね。
これがなかったら、アル・パチーノなんかも、一生埋もれたまんまだったかもしれません。





「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」


2002年 アメリカ 141分
監督:スティーブン・スピルバーグ
キャスト:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケン ほか

ディカプリオとトムハンクスどっちもあんまり好きくない俳優なんですが、
この映画に関してはとてもいい演技をしてるなぁと思いました。
(さすがにディカプリオが17歳の高校生を演じるには無理がある気もしたけれど)
オープニングのアニメもすごくしゃれてて良いですね。
あと、音楽も僕の好きな60年代のモダンジャズ中心で、
シナトラの ♪Come Fly With Me の使い方なんてもう最高でした。(これはもともとはハネムーンの曲なんですがね)

内容は、小切手偽造によって多額の富を手に入れた実在の詐欺師フランク・W・マグダウェルと、
FBIの捜査官カール・ハンラティとの追走劇。

なんといっても描写がうまいと思ったのは、フランクを 技術的に 巧妙な手口の詐欺師として描いていないこと。
「普通こんなん誰が引っ掛かるかい!!」って手口が多いのだ。
そこがハリウッド的なご都合主義ともとれるのだけど、
彼の「子どもっぽさ」をうまく描いているから、それで片付けられる。
たとえば、医者や検事のしぐさを映画で勉強したり、漫画のキャラクターの名前を使ったり。
そのこどもっぽさ、言い換えれば親しみやすさが、彼の詐欺を成功させているのです。
それがまた、観客に親近感を湧き起こさせます。
観客の一人として、彼に嫌悪感を持つ人はいないでしょう。

詐欺師の生涯という題材を通して、実にたくさんのテーマが描かれています。
その根本が、「信じることの大切さと危険さ」。
いかに世の中があてにならないものかを鋭く描いた作品でもあるのです。
また、人間の弱さ、醜さなども、とてもうまく描かれていると思いました。

スピルバーグはこの映画の舞台となった60年代を、
「まだ人を信じる気持ちが残っていたからこそ大胆な詐欺が成り立った時代」と語りました。
でも、人を信じることって大事ですよね。
確実なことが何一つなんてないこの世の中で、私たちは何を信じればいいのか・・?
本質とは何か、アイデンティティーとは何か、そういうことについてもずいぶんと考えさせられました。

長くなりましたが、難しくないし、誰にでもお薦めできる映画です。

オフィシャルサイト も凝ってて良いです。






「この素晴らしき世界」


2000年 チェコ 123分
監督:ヤン・フジェベイク
キャスト:ボレスラフ・ポリーフカ、アンナ・シィシェコヴァー、ヤロスラフ・ドゥシェク

この映画をすばらしいと思ったのは、「人間臭さ」をうまく描いているからです。

舞台は19世紀半ばのドイツ。
最初は仲の良かった三人が、戦争(WWW2)で引き裂かれるんです。
ユダヤ人狩りなんかもあって。
裏切ったり裏切られたりの連続。
私利私欲にまみれた世界。(それが人間臭さでもあるんですが)
もう前半は、「どこが『すばらしき世界』じゃ」と突っ込みたくなる位暗い映画です。
それが後半になると、戦争が終結、つまりドイツが負けて力関係が逆転し、
互いに協力し合うようになるんですね。
ここが最大のみどころです。
それは別に思いやりのためとかじゃなく、あくまで各個人は己の利益を希求してるんですがね。
まさにゲーム理論における囚人のジレンマを絵に書いたような話ですね。
(囚人のジレンマ知らない人は調べること)

原題の「MUSIME SI POMAHAT」は、聖書のマルコ伝の言葉「手を携えよ、さもなくば滅びん」を意味しているそうです。
この映画の主題を貫く見事なタイトルだと思いました。
要するにみんなで協力して助け合いなさいってことですね。






「キートンの大列車強盗」


1926年 アメリカ 106分
監督:バスター・キートン
キャスト: バスター・キートン、マリアン・マック、グレン・キャベンダー ほか

キートンの作品で一番有名なのは「探偵学入門」のほうでしょうが、
僕はこっちのほうが面白いと思うのでこっちを紹介します(「探偵学入門」も超面白いんですが)。
僕の中の「笑える映画ベスト2」。

チャップリン、キートン、ロイド。

サイレントで活躍したこの三人の喜劇役者でいうと、
やっぱ圧倒的にチャップリンが好きな人が多いですが、
僕はキートン派です。

というのも、
僕の笑いのベースになっているのは太宰治とドナルド・ダックなんですが(笑)、
バスター・キートンはドナルドと方向が似てるんですよね。

あのストーン・フェイス(無表情)で笑いをとるのって、普通だったら結構難しいと思いますよ。
ヘンな顔してこそ喜劇、みたいなところがあるでしょ、どうしても。
そういう難易度の高い笑いをあえて追及してるところが、僕は好きなんです。
「アクションとプロットの面白さだけで勝負!」ってとこがね。

さて、映画のあらすじは、機関士であるジョニーが、戦敵の強盗に盗まれた自分の機関車を取り返すため
強盗を追いかけていくというもの。
途中で機関車を取り返すんですが、そっからは強盗から逃げる戦いがはじまります。
全編通してとにかく笑える映画です。

(同じ映画で『キートンの大列車追跡』『キートン将軍』という題もあります)





「遠い空の向こうに ~ロケット・ボーイズ~」


1999年 アメリカ 108分
監督:ジョー・ジョンストン
キャスト: ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパー、ローラ・ダーン ほか

俗に言う「泣ける映画」は数多く観てきたけど、ほんとに泣けるものは少ない。
「泣け!」と言わんばかりの演出には、とても感動できません。
そんな中、「泣ける映画」として僕はこの映画を推奨したいです。特に男子に。
ストーリーは、世界初の人工衛星スプートニク号の打ち上げに触発された少年4人組が、
周囲の大きな反対を受けながら、試行錯誤しつつ小型ロケット作りに取り組んでいく話。
実話。さらに実際の主人公の息子が脚本に参加。

主人公の少年ホーマーは、ロケット作りに対して、特に炭坑で働く厳格な父親から反対を受けていました。
(なんといっても父親役のクリス・クーパーがこれ以上ないほどのハマリ役!)
それでも父親に隠れて、仲間と4人でロケットの改良に励んでいました。
が、事件を数回おこしてしまい、一度ホーマーは夢を諦めて、炭坑で働きだすんですが、
自分の夢の大きさを再確認したホーマーは、父親にはじめて反抗します。

「炭坑は僕の帰る場所じゃない! ・・・僕は宇宙へ行く!」

このシーンがすごく良いです。少年が自我を持つ瞬間。

ラストは・・・ちょっと演出過剰かともとれますが、しっかり泣けます。
友情・親子愛・嫉妬・男のプライド・・・そういうものがうまく凝縮された映画です。

ちなみに原題の『October Sky』は Rocket Boy のアナグラム。






「愛と青春の旅立ち」


1982年 アメリカ 124分
監督:テイラー・ハックフォード
キャスト: リチャード・ギア、デブラ・ウィンガー、ルイス・ゴセット・Jr、デヴィッド・キースほか 


リチャード・ギア扮する若者ザックが、
海軍士官学校に入校し、鬼教官のもと厳しい試練を乗り越えていく過程を描いた青春映画。
途中までは、「ごくごく普通の青春映画やなぁ」と思って観ていたのだけど、
後半で心にずしずしっとくるシーンがあった。
概略を紹介するとこんな感じだ。

ザックの同級生であるシド(デヴィッド・キース)は、
海軍士官のまま亡くなった兄の死を自分のせいだと思い込み、
兄の代わりに海軍士官候補生となり、兄の元フィアンセとも婚約した。
が、そんな折、遊びで付き合っていた女から「生理が遅れてるの・・・」と告白され、衝撃を受ける。
ザックに諭され、真実の愛に気づいた彼は、全てを捨ててその女性に結婚を申しこむ。
女性はこころよくOKした。
が、実はその女性は、海軍士官と結婚して将来海外に移住して暮らすのがめあてだった。
シドから海軍士官学校を辞めたことを聞かされた彼女は、
「あなたと結婚なんてできない。妊娠なんて嘘よ!」とぼやく。
そしてシドは極度の落胆、そして自殺・・・

このときのシドの無念さはいかばかりだったでしょう!
「女にとって、男とは、実は愛をひっかける釘のような価値しかもってない」という言葉があるけど、
そういうこともあるのかなぁ、とちょっと思ったりした。
名曲『Up Where We Belong』がテーマ曲。

デブラ・ウィンガーはこの映画がラスト出演となりました。






「時計じかけのオレンジ」


1971年 イギリス 137分
監督:スタンリー・キューブリック
キャスト:マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、エイドリアン・コリ ほか

時計じかけのオレンジとは、無機体のような有機体、つまり、感情を統制された人間を指すものと考えられる。
セックスとベートーベンとウルトラバイオレンスをこよなく愛する男・アレックス。
彼は悪事の限りを尽くしていたが、ある日、仲間に裏切られて刑務所にぶちこまれ、
そこで悪い感情を治す機械の実験台となる。
はたして彼は"改善"されるのか・・・という話。
この映画でキューブリックが言いたかったのは、
「感情が完全に統制された社会と、悪も含めた感情が野放しにされた社会と、どっちが正しいか」
ということだと思うが、最後まで答えは明らかにされない。
それは観客がそれぞれ考えることなのだろう。
で、こういう深いところまで考えなくてもそれはそれで楽しめる。
「♪Singin’ in the rain」を口ずさみながらのレイプ・暴力シーンは、ほんとに見事なシーンだと思った。

ちなみに、この映画に出てくるへんな言葉は、脚本を書いたアンソニー・バージェスが
その豊富な知識(8ヶ国語話せるそうな)をもとに近未来の若者言葉をイメージして作られたものらしい。
また、彼自身、自分の見ている前で妻がレイプされていくのを目にしたことがあり、
この映画に出てくる作家は彼自身がモデルとなっているとか。







「エレファント・マン」


1980年 アメリカ/イギリス 124分
監督:デヴィッド・リンチ
キャスト:ジョン・ハート、アンソニー・ホプキンス、アン・バンクロフトほか

(注)藤原竜也主演の邦画のほうではない。

異色作の多いことで有名なデヴィッド・リンチ監督。
この映画は、野生の象に踏まれて死んだ母親の胎内から摘出された超奇形児の話。
ジョン・メリックという実在のモデルが存在する。
彼は最初見世物小屋で飼われていたが、アンソニー・ホプキンス扮する医者に救われ、病院へ運ばれる。
ひどい虐待を受けたトラウマから、なかなか人間に対して心を開けない彼が、多くの人の暖かい心ざしに触れ、人間らしさを取り戻していくさまは感動もの。
デヴィッド・リンチの作品群のなかではかなりまともなほう(笑)







「何かいいことないか子猫チャン」

1965年 イギリス 108分
監督:クライヴ・ドナー
キャスト:ピーター・オトゥール、ピーター・セラーズ、ウディ・アレンほか

僕の中の「笑える映画ベスト1」。
ウディ・アレンが脚本を務め、また彼の俳優としての最初の作品。
内容は、モテモテのファッション誌編集長が、女性の悩みを克服していく話。
主演は、「アラビアのロレンス」でおなじみのピーター・オトゥール。
「アラビアのロレンス」とのギャップがまず面白いので、この映画を観る前に観ておかねばならない。
そこへウディ・アレンとピーター・セラーズが絡む。
この夢の組み合わせだけでも超笑える。
一番笑えるのはピーター・オトゥールがピーター・セラーズの代わりに窓の外から
愛を告白してみせるシーン。
「おまえの顔は月のようだといってるんだ、ばか!」みたいなセリフがウケます。







「泥棒野郎」


1969年 アメリカ 85分
監督:ウディ・アレン
キャスト:ウディ・アレン、ジャネット・マーゴリン、マルセル・ヒライヤーほか 

ウディ・アレンの初監督作品。
ウディ・アレン扮するこそ泥の半生と恋の物語。
「市民ケーン」や、「時計じかけのオレンジ」のパロディがところどころ見られる。
(公開年は「時計じかけ~」が先だけど)
ただ、そこはウディ・アレン。並みの面白さじゃない。
ウディ・アレンにはパロディものが多いが、単なる模倣じゃなく、
数段おかしくしているところが彼のすごいところだ。
お得意の三段落ちなど、ジャブも利いている。
話は、割と最近の同監督の映画「おいしい生活」にもちょっと似ている。







「SEX ~ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいセックスのすべてについて教えましょう~」


1972年 アメリカ 88分
監督:ウディ・アレン
キャスト: ウディ・アレン、ジョン・キャラダイン、ジーン・ワイルダーほか 

なんとも長い副題の映画だ。ちなみにR指定はされてない。
ウディ・アレンの初期の作品。
オムニバス形式で、「Sodomyとは何か」など、7つくらいのセックスにまつわる話に分かれている。←知らない人は辞書で調べよう。
どれも面白いが、最後の「射精のメカニズム」は特に笑える。
ちょっと説明しにくいが、人間の体をひとつの機械のようにして、
そのなかで小さい人間が体を動かし、射精をするまでの過程を面白おかしく描いた話である。
射精のシーンは、ウディ・アレンらが扮する精子軍団が、スカイダイビングする。
ちなみに、ちょっと前の焼きそばUFOのCM(広末涼子の体内で食欲を喚起させるやつ)は明らかにこの話のパクリ。見ればすぐわかる。
日本人はほんとに模倣ばかりだなぁ。
一番はじめの「媚薬に効能ありや?」という話は、シェークスピアのハムレットを読んでないと笑いが理解できない。









「ダンサー・イン・ザ・ダーク」


2000年 デンマーク 140分
監督:ラース・フォン・トリアー
キャスト: ビョーク、カトリーヌ・ドヌーヴ、デヴィッド・モースほか 

賛否両論に分かれる映画だが、僕はすばらしい映画だと思った。
2000年カンヌパルムドール。
目に障害を持つセルマの、音楽と息子への愛を描いた話。
ブレる手持ちカメラをわざと使い、ミュージカルシーンだけを通常のカメラで撮ることで、
現実よりも音楽の中の世界のほうがセルマにとっては確かだということをうまく表した。
一番印象に残ったのは、はじめのほうの、工場の機械の雑音が不規則なリズムの音楽に変わり、やがてミュージカルになっていくシーン。
その移りがすごく自然で、目を奪われた。
カンヌの主演女優賞を受賞したビョークはこれ以上ないほどのハマリ役。
映画のコンセプトでもある「魂の歌声」の感じがすごくでていた。
ビョークはもう映画には出演しないと公言していて、残念。

ラース・フォン・トリアー監督としては「奇跡の海」に続いて、善人を落とすところまで落として同情を誘う手法を取り入れた。
結末がハッピーエンドにならない映画は、ハリウッド映画に慣れすぎた人たちには不快に映るようで、ネット上の掲示板で激しく叩かれたりもしていた。
子供を持つ女性が、「子供のために自分を犠牲にして死ぬというのは究極のエゴだ。残された子供のことを考えろ」と言ってたが、映画の演出上そうしているのだから、それに文句をつけてもしょうがないだろう。
それに物議を醸し出すことがあのラストで監督が狙ったことだと思うし。





「日本一のゴマすり男」


1965年 日本 110分
監督:古澤憲吾
キャスト: 植木等、浜美枝、藤田まことほか

植木等には「日本一の○○男」シリーズが多数あるが、その中でも最高に笑える映画。
上役にゴマをすりつつ出世する新入社員の話だが、植木等扮する新入社員がとにかく笑える。
まず、出だしから。
ボンネットバスに振り落とされた植木等が、「危ねぇじゃねえか、この野郎!」と
激しく怒りながらも、次の瞬間には笑顔になり、「♪愉快ダネ~」と踊りだす。
それだけでかなり笑える。
中間も、「よぉぉーーし」などの小ジャブを交えながら、
時折歌い始める植木等がもう最高。振り付けも超笑える。
とどめは、舞台が変わり、タキシードを着た植木等が大声で、
「さぁみなさん元気に愉快にそろってゴマをすりましょおーー」と叫ぶシーン。
完全ノックアウト。
歌の合いの手で「ア、すりすり」と入るのがまたおもろい。
とにかく一度ごらんになってお確かめください。







「ボウリング・フォー・コロンバイン」


2002年 カナダ/アメリカ 130分
監督:マイケル・ムーア
キャスト: マイケル・ムーア、チャールトン・ヘストン、マリリン・マンソンほか

売れっ子TVドキュメンテーターのマイケル・ムーアが監督・脚本・主演の三役を務めた。
アメリカの銃社会についてのドキュメンタリー映画。
世界の国々の中で、ダントツで銃による犠牲者が多い国、アメリカ。
コロンバイン高校での銃乱射事件や、6歳の小学生による殺害事件など、事態は深刻化していく一方。
なぜこれほどまでに銃犯罪は多くなってしまったのか、その謎をジャーナリストのマイケル・ムーアが解明していく。
西部開拓時代からの闘争本能?
銃の販売数・所持数が多いから?
暴力映画?格闘ゲーム?貧困のせい?
一般的に銃犯罪多発の要因とされているそれらを、他の国々と対照しながら論駁。
殺人事件の数は減っているのに、TVでの被害報道は増えてきているということから、マスメディアによる悪影響もあるのだと彼はいう。
視聴者の恐怖感を煽ることで、CMの消費波及効果を高めているという説は一理あると思った。

僕は、何でも武力で解決しようとする、あの国の政府が一番の原因だと考えるのだが。。
戦争中は「さぁどんどん殺せ!」といっておいて、日常生活では「殺しはダメ!」といっても無理な話だろう。

不朽の名作「ベン・ハー」で主演を務めいまは全米ライフル協会の会長をしているチャールストン・ヘストンや、マリリン・マンソンへの取材は圧巻だった。






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