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映画あれこれ1
<映画あれこれ1>
洋画、邦画とりまぜて 映画にまつわるあれこれ集めてみます。
・七人の侍(工事中)
・2Dで「アバター」を観たのです
・三度公開された「バグダッド・カフェ」
・リドリー・スコットの世界1
・大学図書館でDVD観賞
・エイリアンが帰ってくる
・フラガールとアリエッティ、そしてセデックバレ
・凡百のをSF映画を見にいくよりも
・ハリウッド発の「男性嫌悪映画」
・プロパガンダ映画にはまった
・煉獄からの脱出
・鉄コン筋クリート
・お好みサウンドトラック
・ジャンヌ・モローがきれいだった頃
・文字どおりの豪華2本立
・強い映画
・韓国映画予告編
・国外脱出/サン・ジャックへの道
・それでもボクはやってない
・夜を賭けて
・気になる映画音楽
・気になるキャラクター
・サユリ(Memoirs of a Geisha)
・暴力映画
・スターウォーズ展
・二本立て映画(バティニョールおじさん)
・楽天仲間の映画鑑賞
・戦争映画あれこれ
・ATG(アートシアターギルド)
・S・キューブリックとオールディス
・北ホテル
・すばらしい題名
・借りたいビデオ
・観るまえの感想
・カンゾー先生
・アメリカ アメリカ
・感想会
・ナナゲイ
・リンク
くまさんの再出発日記
「戦火の中へ」公式サイト
<七人の侍>
工事中
Akira Kurosawa - Seven Samurai (Shichinin no Samurai)
The Magnificent Seven
<2Dで「アバター」を観たのです>
3D映画を見たことがないのに、へそ曲がりの大使は3D映画が嫌いである。
・・・で、「アバター」を不当に低評価して今まで見ていなかったのだが、3Dのほとぼりも冷めた頃ということで2DのDVDで「アバター」を観たのです。
(2Dでも充分に面白かった)
【アバター】
ジェームズ・キャメロン監督、H24.2.6観賞
<大使寸評>
この映画でマッチョな海兵隊が壊滅するのが、大使には小気味いいのだが・・・・
アメリカの映画界や観客に非対称戦争や環境破壊に嫌悪感があるようだから、ハリウッドは意外に健全なのかも・・・・と思ったのです。
goo映画
アバター
22世紀、鉱物資源に恵まれた「パンドラ」という星でのお話です。
地球人たちはこのパンドラに眠る「石」を狙っている。この土地には、原住民である「ナヴィ」という種族が住んでいた。
下半身不随になり、車いす生活を送るジェイクは、衛星パンドラにやって来る。
彼は人間とナヴィ族のハイブリッドであるアバターに変身して、単身惑星の奥深くに分け入って行く。
慣れない土地でこの地の獣に襲われていた彼は、ナヴィ族の王女・ネイティリに助けられる。
人間たちはその場所からナヴィたちを立ち退かせようと攻撃を仕掛けたが・・・・・
その結果、マッチョな海兵隊が壊滅するのです。
(ほんとに、海兵隊の隊長はいやな奴である)
それにしても、翼竜と意志を通わせて飛び回る飛翔が・・・素晴らしいですね♪
この映画を見て思うのだが・・・・
ハリウッドの感性に違和感はあるが、ハリウッドは思っていたよりは健全だったのかもしれないということです。
ジェームズ・キャメロンの旧作『エイリアン2』のテイストが感じられるのは当然だとしても、その他に大使は次のような作品を思いだしたのです。
ドキュメンタリー映画『ガスランド』、クラークの『地球幼年期の終わり』、『ブラックホークダウン』、『天空の城ラピュタ』、『となりのトトロ』、『獣の奏者』、『ジャングルブック』、押井守『アヴァロン』、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』・・・・など。
ジェームズ・キャメロンは日本のアニメが好きなのかもしれませんね。
<三度公開された「バグダッド・カフェ」>
「バグダッド・カフェ」は1987年のオリジナル版、1994年の完全版、2008年のニュー・ディレクターズ・カット版と三度公開されたようですね。(知らなかった)
それだけ息の長い、観客に愛された映画だったのでしょうね。
BGMの『コーリング・ユー』がよかった。
「Calling you」 Jevetta Steele 『BAGDAD CAFE』
バグダッド・カフェ〔ニュー・ディレクターズ・カット版〕
より
太めの女性とハンサムな地下鉄運転手の愛の物語を綴った「シュガー・ベイビー」(1984)が、映画ファンの間で話題となっていた名コンビ、パーシー・アドロン監督と女優マリアンネ・ゼーゲブレヒト。その2人が再び組んで、世界中の観客を虜にしたのが「バグダッド・カフェ」(1987)(オリジナル版=91分)である。
ゼーゲブレヒトが演じるのは、ひなびた砂漠のモーテル兼カフェにたどり着いた、ドイツ人観光客ジャスミン。このカフェの常連で彼女をモデルに絵を描こうとする画家ルーディには、数々の西部劇や戦争映画で強面を印象づけてきたジャック・パランス。当時の年齢で60代も後半に入った彼が、ここでは人の良さそうな老人を味わい深く演じている。(ジャック・パランス氏は2006年11月、カリフォルニア州の自宅で死去。享年87歳。) そしてこのカフェの怒れる女主人で、ジャスミンと時を過ごすうちに徐々に心をほぐしていくブレンダに、ギアナ出身でイギリス、アメリカで演技を学んだ個性派女優CCH・パウンダー。その作品の後にはTVドラマ「ER」や数々の映画で有名になった彼女も、映画での大役は今作品が最初であった。
パーシー・アドロン監督の演出の下、ミュンヘン出身のベルント・ハインルが、カラフルな色彩感覚とアングルの面白さで目を引く撮影を担当。音楽はゴスペルや現代音楽など、さまざまなバックグラウンドを持つボブ・テルソンが世界的な大ヒットとなった名曲『コーリング・ユー』ほか、軽やかで懐かしいムードのBGMで熱い砂漠の景色を潤した。 (なお、意外に知られていないのが、『コーリング・ユー』はこの映画のために作られた楽曲だということである。あまりにもこの曲が有名になったため、既存の曲を映画にあてたものと思われがちだが、歌詞を読めば映画のストーリーそのものになっていることが分かる。)
なお、日本で1989年3月に公開されたのは91分のアメリカ・バージョンで、1994年8月に公開された〔完全版〕はアメリカ・バージョンの30シーン以上のパートでカットが長くなっている108分のヨーロッパ・バージョンであった。
今回の〔ニュー・ディレクターズ・カット版〕は1994年のヨーロッパ・バージョンをベースに、監督自らが色と構図(トリミング)を調整し直し、2008年のカンヌ国際映画祭で初公開された。
そのニュー・ディレクターズ・カット版DVDを大学図書館で見つけたので、折をみて観てみようと思っています。
なお、H16年に見た完全版の感想を、いつもの鑑賞フォーマットで再掲します。
【バグダッド・カフェ】
パーシー・アドロン監督、H16.2.1観賞
<大使感想>
幸せ王国設立請負人みたいなジャスミン♪
図らずも、月曜に見た「ショコラ」と似たような映画だった。ただ違うのは「ショコラ」のヴィアンヌは自分の宿命を感じている美人であるが、ババリア出身のジャスミンの方は旅行中に夫と喧嘩別れして行く先のないおデブちゃんということだろうか。
モハベ砂漠のハイウェイ沿いのモーテル兼の ガソリンスタンド兼のバグダッド・カフェはどうしようもない店だった。
「ビール?・・・ない!免許がないから」
「コ-ヒー?・・・ない!機械が壊れているから」
笑わせるじゃないか。不条理劇を見ているようなすべりだしにワクワクする!
亭主を追い出したばかりで気の荒むアマンダの前に現われたジャスミンはバッドタイミングだったようだ。
ホコリっぽい部屋にとおされて、壁に掛かる絵を見て心引かれるジャスミン・・・・私もこのシーンにチョット引っかかったが、やはりこれは意味のあるプロットだった。
逗留期間未定で他に行き先のないジャスミンは、翌日からカフェ入口近くの席にオズオズと座るしかなかった。
しかし このモーテルに長逗留する住人には、コックスのようなアーティストがいた。コックス(ジャック・パランス)がいい味出しているんだなあー。
アマンダとか、コックスとのかけあいにはとぼけた味があり、アメリカ版人情喜劇との感があるのだ。(この映画はドイツ映画になっているが)
ジャスミンが触媒のように作用してバグダッド・カフェは変わってゆく♪
彼女自身も潜在していた力を放ち、魅力的な女性へと変化してゆく♪そして彼女が店で手品を始めた頃から、映画は明るくたたみかけてゆくのだ♪
一度は滞在許可の関係で店を去るジャスミンだが、最後はハッピーエンドが待っています。(最後は見てのお楽しみに)
ハイウェイの夕焼けをバックに流れる「コーリングユー」という歌がまたいいのだ。
文明果つる所のような剥き出しの風景に、ハイウェイ沿いの安モーテルの乾いた哀愁に・・・・この透きとおった高いキーの歌がよく合っている♪
等身大のアメリカが見える映画だが、ドイツ映画だからこそ、乾いた感覚で描き切れたのかも知れない。(何と言う監督だったかな?良く覚えておかなくちゃー)
トラック運転手とかの世界を描く、抹香臭さのない良きアメリカが見える映画であるが・・・・抹香臭い原理主義のブッシュにも見せたい映画でした。(どうしてもバカなブッシュを引用したいのですが、今回のはチョット無理ぽいかな?)
幸せ王国シリーズ
より再掲
goo映画
バグダッド・カフェ
<リドリー・スコットの世界1>
美大を出て、CM制作、美術監督を経て、映画を作り始めたリドリー・スコットは、映画作りを全て一人でやりかねない拘りがあったようですね。
映画はやはり、脚本と、それを映像化する監督の強い拘りから生まれるものだろう。
《ブレードランナー》の風景にはフェルメールとエドワード・ホッパーを見本に構想したリドリー・スコットには、明らかに美術的素養があるわけで・・・・・
その拘りの映画美術に大使は惚れ込んだのである。
「リドリー・スコットの世界」ポール・M・サモン著、扶桑社、2001年刊
<女ふたりにサンダーバード・コンバーチブル>p222~252
《テルマ&ルイーズ》の脚本家カリー・クオーリは、テキサス州サンアントニオに生まれた。パードゥ大学で演技戯曲学科を専攻したのち、ロサンジェルスに転居、ここで正式の演技指導をうけた。やがてロサンジェルスで人気上昇中のMTV制作工房だったプロパガンダ・フィルムズ社に入社。ロック・ビデオを制作したのち、脚本家に転向した。
クオーリはある夜、家の外に停めていた車の中で《テルマ&ルイーズ》の原案を思いついた。まったく違う生き方を夢見ていた女が、些細なことがきっかけで、今までのつまらない暮らしを投げだすことになるってアイデアはどうかしら?レイプされたのがきっかけで、主人公の女は相手を殺してしまうという冒頭の設定を思いついた彼女は、それを二人組の女が活躍するシリアスかつコミカルなロードムービーにふくらませた。
(中略)
全体的にはコメディにもっとも比重が置かれているように見えるものの、部分的には寓話で、またロードムービーでもあり、さらに社会批判ドラマや女コンビの道中ものの要素もある《テルマ&ルイーズ》。その悪党ものドラマとしての外見は、狙っていた内容のつけたしのようなものにすぎない。コミカルな逃亡劇の皮をはげば、実は女性は生まれながらに弱い立場にあって泣き寝入りするしかないのだという、一連の社会批判をまとめた作品だったことが見えてくるだろう。
(中略)
ミミ・ポークが問題の脚本をスコットにまわすと、彼はそれが自分の求めていた要素をすべて満たしている作品だと納得した。「カリー・クオーリの脚本は、実によく作りこまれていた。構成は文句なしで、物語も良くできていた。ドラマティックで、ユーモアがあって、テーマには少し不思議なセンスがきかせてあった。また、《テルマ&ルイーズ》は現実をとらえた作品でもあった。現実を浮びあがらせている作品は、あまりないからね」
さらにつけ加えてスコットは言う。「男性と女性の人間関係をきわだたせる、カリーの筆さばきがとても気に入ったんだ。この物語は、観賞後も覚えていたいかどうかは別にして、スクリーンを観る客に、自分たちの現実社会がどういうものかを再認識させるだろう。男というものの内面にある要素を8人の男性キャラクターに分割して具体的に描きだし、また、時おり主人公二人がごく普通の女にもどって馬鹿を見るあたりも、なかなかのものだ。男性の要素のほとんどは本人に問題がある。じつに不愉快なものだった。だからといって、ぼくは《テルマ&ルイーズ》をアンチ男性的な、または男性たたきを意図した物語と思っちゃいなかった。だって、そんな作品ではないからね。ぼくはこれを、大勢の女性が耐え忍ばなければいけない社会の現実を、正直に語ってみせた貴重な脚本だと考えたんだ」
意外にも、スコットは脚本に強く惹かれたものの、最初のうちは自分でメガホンを取るつもりはなかったという。
(中略)
当初、《テルマ&ルイーズ》のエンディングはもう少し長かったが、あとになって監督は劇場公開版から一部削除した。
「最初に決めたエンディングも十分に効果的だった。でも、やがて《テルマ&ルイーズ》の感情的な余韻が、あのラストでは損なわれるような気がしてきた。自由をつかんだまま崖から飛び出していく主人公たちの高潔さが、あとの映像で鈍らされていたんだ。渓谷の底に転落した車が具体的に映ると、やはり逃亡は無理で主人公たちは死んだのか、現実とはこんなもんだなと思って、観客はげんなりしてしまう。だから、オリジナルの結末の一部を削除し、スローモーションで車が空中へ飛び上がっていくところで終わらせた。製作当初からずっと、カリーの脚本の結末には不安を感じていたんだ。ぼくの思いつきでえはなかったが、とても良くできていると思う。いつも、もっと良くできないかと物語の改良を考えていたからね。だれも、他のオチを思いつかなかったし。ともかく、映画の逃げ場のない現実味はとても良かった。あとで試写会を開いたとき、観客から『何をしてもかまわないが、あのラストだけは変えないでほしい!あれは、ハリウッド調のオチの裏返しだけじゃなくて、じつに適切なエンディングなのだから』という感想をたくさんもらったよ」
(中略)
製作プロダクションに近い筋からの情報によると、《テルマ&ルイーズ》はリドリー・スコットの映画製作の方法論を一変させた作品だという。たとえば、監督はこの映画ではじめて、すべての場面を2台のカメラで同時撮影していた。「同一場面で、多彩なアングルの映像を得られるだけでなく、俳優たちの自由で独創性のある演技をそのまま生かす効果もあって、この技術を取り入れたんだ。あれからずっと、複数のカメラを使っている」と彼は説明した。
ここで筆者の個人的意見も述べておこう。いままでリドリー・スコットは、撮影中に他人行儀で不愉快な態度をとると頻繁に批判されてきた。思うにこの非難は、スコットのイギリス人ならではの内気な態度や、撮影現場で緊張感を最大限度まで高め、プロ意識のすべてを発揮しようとしたことが、周囲の誤解を生んだためではないだろうか。「リドリーは、この企画のあいだ、とてもリラックスしていました」と、《テルマ&ルイーズ》の某スタッフも語る。「たぶん、あの女優たちに囲まれていたあおかげでしょう。ほんとのところは、よくわかりませんがね。ただ、《テルマ&ルイーズ》を製作したおかげで、監督のかぶっている殻が少し薄くなったように思います」
「いまになって」監督自身が感想を語った。「この映画全体を考えなおしてみると、作品のもっとも根源的なものをつかむのに成功したのだろうな。だからって、僕が得意がると思うかい?僕らはただ、愉快な映画を一本作っただけさ。評価などは二の次だよ。コメディ映画をとても楽しんで作れただけで、そのとき、自分はこういうものもうまく撮れるのだなと気づいたわけだ」
<大学図書館でDVD観賞>
大学図書館に視聴覚ブースがあり、そこで新旧名画が見られることがわかったので・・・・
立て続けに4作見たのです。
これで、レンタルビデオ屋で借りる必要はなくなったわけだ。
レンタルビデオ屋に置いてない名作が、ここには置いてあるので・・・・まるで宝島を見つけたようなもんやで♪
もう1作「麦の穂をゆらす風」も見たのだが・・・これは後ほど紹介します。
【空気人形】
是枝裕和監督、H24.1.7観賞
<大使寸評>スキャンダラスな題材を詩情溢れる映画にしたのは、監督、キャストの力なんでしょうね。板尾創路さんはお笑い芸人とばかり思っていたけど、いけてるやん♪
goo映画
空気人形
映画『空気人形』是枝裕和監督独占インタビュー
【トンマッコルへようこそ】
パク・クァンヒョン監督、H24.1.10観賞
<大使寸評>童話風でもあり、リアルな民族内対立も描いているが・・・・やっぱり、民族としてはアメリカに抗うことになるのか。goo映画で、宮崎駿の影響があると言っていた。
goo映画
トンマッコルへようこそ
【僕の村は戦場だった】
アンドレイ・タルコフスキー監督、H24.1.12観賞観賞
<大使寸評>久々に白黒映像を見たが、その映像は「羅生門」を彷彿とさせる。
戦死者写真の中にイワンの写真を見つける最終シーンには、「禁じられた遊び」のような 悲しい余韻が残る。
goo映画
僕の村は戦場だった
オショーネシーの
僕の村は戦場だった
【ダーウィンの悪魔】
フーベルト・ザウパー監督、H24.1.14観賞
<大使寸評>長編ドキュメンタリーを久々に見た。ナイルパーチの肉をジャンボ輸送機アントノフでピストン輸送している現実が、新自由主義なんだろう。
「ナイロビの蜂」と「ロード・オブ・ウォー」が連想されるドキュメンタリー映画であった。
「鳩の目日記」の
ダーウィンの悪夢
麦の穂をゆらす風
<エイリアンが帰ってくる>
リドリー・スコット監督が「エイリアン」次回作のメガホンをとるようです♪
スペース・ジョッキーの正体が明かされるとのことで・・・・これは必見ですね。
リドリー・スコット監督「エイリアン5」の詳細が明らかに!
「エイリアン」第1作は1979年公開だって!?・・・記憶は鮮明なんだけど、そんなに古い映画だったのか。
エイリアンのバイオメカニカルな情景に衝撃を受けた大使であるが・・・・・
エイリアンの独特なリアリティの裏には、H.R.ギーガーの美術があったのですね。
リドリー・スコットがH.R.ギーガーに着目、採用したことで、この映画の成功が予定されていたと言っても言いすぎでないのかも。
1980年4月14日、ロサンゼルスのドロシー・チャンドラー・パビリオンで「エイリアン」への貢献に対してH.R.ギーガーにオスカー最優秀視覚効果部門が授与されたのです。
5歳くらいのころ、父親からもらった頭蓋骨に夢中になったというH.R.ギーガーだが、このこだわりは根性入ってるで♪
ギーガー美術館がお奨めです。
ギーガー美術館
Exhibition at the Art Museum in Tampere, Finland, 2010
「エイリアン」新作は旧シリーズとは別物に アンジーら大物女優も候補
なお、
リドリー・スコット監督が再び宇宙の恐怖を描くエイリアン・ユニバース最新作「プロメテウス」
によれば、来年2012年6月8日から全米公開とのことです。
<フラガールとアリエッティ、そしてセデックバレ>
神戸市民として、老人割引の恩恵を受けようではないか・・・・
というか高い住民税を払っているので老人割引の権利を行使しようと、暑いなか、「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」開催の県立美術館まで出かけたのです。(半額割引で600円)
阪神岩屋駅で電車を降りたが・・・・炎熱煙る感じで、ま~暑いわ。甲子園の球児の過酷さが思いやられます。(この時期、昼間の移動は根性いるで)
借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展
より
本展のサブタイトルは「現実と虚構の融合(フュージョン)」ですが、このアリエッティの家のセットは映画とテーマパークのセット製作の技術の融合だそうです。
映画のセットは役者さんが演技するためのいわば背景、映像になった時の効果を考えて作られます。
テーマパークはお客さまが主人公で、実際に見て触って楽しめる仕掛けが施されます。
映像として映える背景と、実際に見て楽しめる工夫、この両方がアリエッティのセットの中では実現されています。
アリエッティの家のセットがメインテーマなので、子供連れの観客が多く来ているが、大人もけっこう楽しんでいます。もちろん私も小人になった気分を体感できました。
ところで、この
種田陽平:主な作品
を見れば、そうそうたる作品が並んでいます・・・・
フラガール、アリエッティ、キルビル、イノセンス等々をつなぐのは、美術監督としての種田陽平だったんですね。
フラガールは私の中の名画ランクでは上位にランクするけれど、あくまでも李相日監督の作品であり、美術監督のことを気にしたわけではなかったが・・・・
確かにボタ山と炭住のセットには「根性入ってるで♪」とは思ったものです。
「霧社事件」を描くSeediq Baleという台湾映画にも種田さんが参画しているようです。
近日公開(9月公開)とのことなので、これは個人的には必見です。
(監督は、『海角七号/君想う、国境の南』(2008年)のウェイ・ダーション。日本の植民地時代の台湾で原住民のタイヤル族が抗日蜂起した「霧社事件」(1930年10月勃発)を描いた作品だそうです)
賽徳克 巴莱 (英題:Seediq Bale) 公式サイト
は、台湾語と英語バージョンだけど、美術は言葉抜きでも、わかりますね。
賽徳克 巴莱 (セデックバレ)日本語公式サイト
の「今日の仕事状況」が映画制作のなんたるかがよくわかります。
今日の仕事状況
より
昨年マヘボ社での撮影最終日、月夜も静まる真夜中に戦場となったマヘボ社で最後の録音が終わった後、現場に残ったのは流木の燃えかすからかすかに聞こえる火の粉の音と崩れ落ちてゆく木々のくぐもり、ゆっくりと消えて行く音。そしてその場に立つスタッフの心に刻まれたなんとも表現しがたい複雑な気持ち、困難を乗り越えた達成感と同時に別れゆく友を見送るかのような...。
そのような思いを一つ一つの現場で重ねて行くうちに霧社街だけはどうしても残したい。
映画を見に来た人たちにも是非この地を訪れて何かを考える切っ掛けにそして、9月の映画公開前に当時の原住民の生活を体験したり文化や歴史などを学べる場所として、また映画を見た後に遊びに来れるようなそんな場所として残せればという思いからクランクアップから今までセットに手をつけずに保存をしてきました。
月日が経つごとに雨風により損傷が進む中各方面の関係者と協議を続けてきました。広大な土地に立つセットを維持するのは金銭的にも人資源的にも大変なことですが、現在私たちは文化と娯楽面を合わせ霧社街を文化園区として解放すると同時に、部落を一部分再現する事によって当時のセデック族の生活をかいま見れるような施設にするような方向で計画を立てています。
海角7号
<凡百のをSF映画を見にいくよりも>
盆休みの特権ということで、朝から高校野球を見ながら小原庄助さん状態です。
でも、お昼間近で気温が上がると耐えられなくなるので・・・
どこか涼しくて美味しい場所に出かける予定です。(2階がサウジ状態になり、考え事ができなくなるのです)
高校野球は戦国時代で、つまり戦力が拮抗して(ドングリの背比べで)どこが勝っても不思議でない状態となり、予想を覆すことになるので目が離せません。
(と言いつつ途中で暑さに負けて、ほっとけば昼寝に陥る大使である)
唐突ですが・・・・
凡百のをSF映画を見にいくよりも「ブレードランナー」のセットを見るほうがましですね♪
つまり、ブレードランナーを越えるSF映画はいまだに現れていないのですが・・・・
リドリースコットの拘りは、先日書いた杉浦日向子なみの拘りだったようです。
仕事に疲れると戦士の休息のような、このような休息が欲しいですね♪
Rachel's Song - Blade Runner
小原庄助さん状態でWeb巡りをしていたら、大使のツボにぶち当たった訳ですが・・・・
大当たりでした。
(要するにレイチェルの色香がいい訳だ)
ちなみに、「ブレードランナー」のセットが
BLADE RUNNER ( filming location video )
に載っていました。
リドリー・スコット
<ハリウッド発の「男性嫌悪映画」>
内田先生が「男性嫌悪映画」と薦めているので、どんなもんかな~と『プレシャス』を見にいったのです。
最底辺の状況でもヒロインのプレシャスの希望を描く、女性ばかり出てくる映画であり・・・
内田先生がある意味「映画史の潮目?」と大げさに薦めているが、感想としては、そんなもんかな~?というものでした。(感度のにぶい大使である)
マライア・キャリーが出ていることが
「プレシャス」公式サイト
を後で見てわかりましたが、黒髪に染めているから見ている際には気づきませんでした。
4/29
男性中心主義の終焉
より
『プレシャス』は、アメリカ社会に深く根ざし、アメリカを深く分裂させている「性間の対立」をどこかで停止させなければならないという明確な使命感に貫かれている。その意味で、本作は映画史上画期的な作品であると私は思う。その歴史的な意義が理解され、定着するまでには、まだしばらくの時間を要するだろう。だから、「映画史の潮目」の生き証人になりたい人はこの映画を見ておく方がいいと思う。
女性嫌悪映画は1920年代以来のハリウッドの伝統である(どうして1920年代に突然ハリウッドが「女性嫌悪」的になったかについては、私の『映画の構造分析』に詳しく書いてあるので、興味のある方はそちらをどうぞ)。
『プレシャス』はその時代が終わったことを示している。
たぶんこれから後はハリウッド発の「男性嫌悪映画」が量産されることになるであろう。
もちろん、これまでも男性登場人物は記号的に処理され、葛藤や逡巡や成熟が女性固有の出来事とされたドラマは存在した(女性作家の書く物語の多くはそうである)。
けれども、男性のクリエイターが男性嫌悪的なドラマを進んで作り出すようになったのは新しい傾向である。
そこにはアメリカのマッチョな文化がもたらしたあまりに多くの破壊に対するアメリカ男性自身の自己嫌悪が反映しているのだと思う。
ハリウッド発のマッチョ映画に幻滅している大使は、内田先生のお言葉に惹かれて、その対極の映画とはどんな映画だろうという興味で見に行った映画でした。
映画館でハリウッド映画を見ることは減っていて最後に見たのは、「グラントリノ」であるが、大使の好みはやはりマッチョな映画である。ただ、ハリネズミのような過剰防衛で、やられる前にやる!というアメリカ的なマッチョが嫌いなだけである。
(国民の生活を犠牲にしてまで、戦争の種を振りまく産軍複合体はマッチョというよりマッドではないだろうか)
<プロパガンダ映画にはまった>
・佐久間ダム
・千里馬
・栄光への脱出
・父親たちの星条旗
これらの共通点は何か?・・・ハイ、そこのあなた!
これらの共通点は、ジャンルはドキュメンタリー、商業映画とさまざまですが、私がはまったプロパガンダ映画なんですね(さよか)
とにかく、映像の威力はすさまじいもので、年端もいかない大使などコロリとはまってしまったわけです。
その1
子供の頃に「佐久間ダム」というドキュメンタリー映画を見て、土木技師を夢見たこともある大使であるが・・・・
お役人も土建会社も、世のために働いた幸せな時期が確かにあったが、今となっては状況変化に対応できないその硬直性(石頭)に感慨深いものがあります。
お役人とは、自省の予算が減ることを、会社倒産のように恐れるが(それはわかる)・・・
ならば、ダム撤去予算をつけて、せめて世のために働いてほしいものである。
同じ税金を投入するなら、せめて国民の為に使ってほしいものだが・・・継続性、整合性とかなんか?で、にっちもさっちもいかないのだろうな~?
その2
子供の頃に「千里馬」というドキュメンタリー映画を見て、北朝鮮に民族の希望を見たこともある大使であるが・・・・
当事者でもある在日の民でさえ、騙されたくらいだから、イデオロギーで凝り固まった土居委員長でも道を間違ったのもわかるような気がします。
この映画を作った監督は、当時の日本人よりは北朝鮮の実情に詳しかったはずであるが、夢を紡いだ裏に、負の側面に目をつむった(見抜けなかった?)としたら犯罪的でさえあったと、今頃気づいた大使である。
その3
ものごころついた頃に「栄光への脱出」という映画を見て、ユダヤ人の帰国運動に虐げられた民族の希望を見たこともある大使であるが・・・・
いま、パレスティナのガザ地区で砲撃を加える軍事大国ともいえるイスラエルには、映画で見たような虐げられた面影は見られません。
それにしても、この映画に出演したポール・ニューマン、そしてスクリーンミュージックには惹かれたものです。
栄光への脱出
かように、プロパガンダ映画に惹かれた(だまされた)大使も、騙されながらも馬齢を加えたせいか・・・・
プロパガンダ臭には「ちょっと おかしいんじゃないの?」と眉に唾することもおぼえたのです。
その4
「父親たちの星条旗」はプロパガンダそのものを描いた映画であり、プロパガンダに従事した者をヒーローとして描くわけでなく、戦争という愚かな行いを批判的に見る高い位置が感じられる映画だった。とにかく、これは別格ですね。
プロパガンダ映画といえばマイケル・ムーアの最新作『キャピタリズム』はドキュメンタリーというより、プロパガンダ映画なんだろうが・・・
こういうふうに立ち位置を旗幟鮮明にした映画を、見たいとも思うのです。
ということで・・・
関さんの
プロパガンダ報道は民意をゆがめるか?
などのタイトルに目が行くのです。
チョンリマ(千里馬)―社会主義朝鮮の記録―
<煉獄からの脱出>
日本の(サウジと比ぶれば)気の抜けたような暑気のなか、辛かったサウジを反芻しております。
ところで、煉獄からの脱出と言えば・・・・・
絶海の孤島に繋がれた男どうしの友情を描いた「パピヨン」という映画を思いだしたのです。
自由を求めて命がけで脱出を図るこの映画のストーリーに、つい昨今の私が二重写しになるんですね(ハハハ)
帰国という希望にすがる大使にとって
Papillon
のテーマソングが身にしみるのです。
この映画の結末は、忘れてしまったが・・・パピヨンは、友人(ダスティン・ホフマン)は、脱獄できたんだったか?
(このあと、Webで詳細を調べます)
ダスティン・ホフマン出演の「真夜中のカウボーイ」という映画があったが・・・
これも友情を描いた、忘れがたい映画でした。
あらためて評価するに、この二つの映画は友情を描いた映画では双璧ともいえる映画だったのかもしれませんね。
今のハリウッド映画が金儲けと暴力に傾斜してしまい、大使はとうの昔に見切りをつけているが・・・
昔の映画は良かったな~♪
パピヨン
<鉄コン筋クリート>
たまたま観た12日のトップランナーで
マイケル・アリアス
という映画監督が出ていた。
彼のつくったアニメ「鉄コン筋クリート」がいいんだなー♪、まだ観ていないけど。
監督は友人のもっていた松本大洋の原作漫画をたまたま見て、それにはまって、アニメに取り組んだそうです。
スタッフと共にアニメをつくった3年間が楽しくて、いつまでも作っていたかったとも、もらしていました。
劇中のキャラクターもさることながら、新旧入り混じった東京の街並みを描きたかったそうです。
いい味だしていますね♪・・・「ブレードランナー」で見た酸性雨の降りしきる雑踏を彷彿とします。
監督も「ブレードランナー」の描く、混沌としたアジアテーストの街並みに惹かれたそうです。
(私もいかれています)
"Blade Runner (1982)" Theatrical Trailer
「鉄コン筋クリート」公式HP
で、その街並みを、どうぞ。
<お好みサウンドトラック>
皆さん勝手にMy favourite Soundtracksとやらを集めているので・・・・
お言葉にあまえて(誰も許していないか)好きなサウンドトラックを集めてみました。
それも、できるだけ映画シーンが付いたものにしました。
Jeux interdits (1952)
「Calling you」 Jevetta Steele 『BAGDAD CAFE』
Lawrence of Arabia(1962) - Overture Part II
ジョージーガール
Jules et Jim
Seven Samurai
DER STERN VON AFRIKA
撃墜王アフリカの星
Sound of Music
2001 A Space Odyssey - Arrival (The Blue Danube)
2001年宇宙の旅
Lawrence of Arabia
しばらく前はyou tubeで「撃墜王アフリカの星」を検索してもでなかったが、今では快適な検索結果を披露してくれます。
つまり、you tubeは世界中から同好の士を検索してくれるんですね♪
(長生きはするものです。)
<ジャンヌ・モローがきれいだった頃>
ジャンヌ・モローがきれいだった頃、大使は洟垂れのガキだったか?
「突然 炎の如く」というフランス映画を見に行く年代だからもう少し年上だったかな?
それにしても、世の中にはかっこいい女性がいるもんだと思ったものです。
Jules et Jim
ということで、ジャンヌ・モローの美貌と歌声を
you tube
より紹介します。
you tube で古い映画のさわりが見られるとは、嬉しいものですね。
映画の結末は衝撃的で身勝手だとは思ったが、三角関係の清算としては、あれ以外の解決策は無いのかもしれないですね。
Le Tourbillon(英語訳)
<文字どおりの豪華2本立>
10日にキネマ旬報の07年公開ベストテンが発表されたが、外国映画では以下でした。
1.長江哀歌
2.善き人のためのソナタ
3.今宵、フィッツジュラルド劇場で
4.クイーン
5.バベル
6.やわらかい手
7.ドリームガール
8.ボルベール(帰郷)
9.ゾディアック
10.パンズ・ラビリンス
今宵、フィッツジェラルド劇場で
個人的な話になるが・・・・
この中で1~5位までを劇場で見たが、2~5位までが例の2本立館で見たのです。
そして2、3位は同時興行であり、文字どおりの豪華2本立でした。
ほんと、格安の2本立館というよりは名画館とでも言うべきで・・・・
館主の選択には、いつもながら信頼しています。
ただ、キネマ旬報ベストテンで気に食わないのは、イーストウッド監督の硫黄島戦2作が入ってないことです。
Marines on the beach
ドングリが選ぶとしたら、次のような順位とするが・・・・どんなものだろう?(勝手にやってなさい)
1.
今宵、フィッツジェラルド劇場で
2.
硫黄島からの手紙
3.長江哀歌
4.クイーン
5.バベル
6.善き人のためのソナタ
ちなみに、キネマ旬報の日本映画の一位は「
それでもボクはやってない
」で、この映画は封切館とこの映画館とで、2回も見ました。
「それでもボクはやっていない」の評価に関しては、まったく異論はございません。
ところで、12日24時5分からNHK特番「ザ・インタビュー 坂本龍一×役所広司~世界が求める日本のカタチ~」がオンエアされます。 近日公開の「シルク」が面白そう。
「シルク」公式サイト
.................................................................................
<1/13訂正>
「硫黄島からの手紙」は06年度作品のようです。だから上記ベストテンには出なくて当然です。
<強い映画>
「フラガール」は売れる映画だったけど・・・・
「フラガール」を製作した李鳳宇さんには日本映画を復活させるようなパワーを感じますね。
日本人プロデューサーがしょぼいのかも知れないけど、でもなぜ韓国(在日)なんだろう?
李鳳宇さんが
在日コリアンであることの"バランス感覚"が映画ビジネスで役に立っている。
と言っているが・・・・・
慶應丸の内シティキャンパス定例講演会「夕学五十講」
では「強い映画」を目指しているとも、言っています。
李鳳宇さんは、「強い映画」を次のように定義しています。
1.制作側の技術力が優れている(脚本、撮影技術、演技力など)
2.時代を経て、繰り返し観られている(「ローマの休日」のような名作)
3.人を動かす力がある(映画をきっかけに、ブームや社会現象が起きる 人生を変える 社会の仕組みを変える等々)
よく、一冊の本、一曲のレコード、一本の映画が人生を変えることがあると言われますが、そういった影響力を持った映画こそが「強い映画」だということです。講演の中でお見せいただい%A
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