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気になるアート6
<気になるアート6>
個人的に「気になるアート」を集めてみたい。
・『マグリット事典』
・ヨーロッパの装飾と文様
・窓花/中国の切り紙
・熱闘!日本美術史
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気になるアート5
>目次
・Jブンガク
・江戸時代の流行色
・職人―伝えたい日本の魂
・絵本の作家たち(別冊太陽)
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気になるアート4
>目次
・手づくりの木の道具木のおもちゃ
・クール・ジャパンのお寒い現実
・気になるイラストレーター
・松本大洋の世界
・ジャヴァウォックの詩
・安近短なスポットということで民族学博物館
・村上隆展「Murakami-Ego」を観たことにいたしましょう
・自分の場所に誇りを持つ人間が好きだ
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気になるアート3
>目次
・五百羅漢図に取り組む村上隆
・ベン・シャーンの回顧展
・官能性にみちたファム・ファタル
・理不尽さへの怒り
・空也上人のように営々と
・官能美ひとすじ
・フラガールとアリエッティ、そしてセデックバレ
・レオナール・フジタ
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<
気になるアート2
>目次
・日本イラストレーション史
・アメリカン・リアリズムがいいな~
・長谷川等伯展
・永遠のライバル
・空中庭園、壁面緑化
・役にたたない機械
・木漏れ日の部屋
・さようなら!キリンプラザ
・フェルメールのイヤリング
・YOKOO POST OFFICE
・原始美術は民博で
・新潟の夜(パート2)
・無法松と中村医師
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<
気になるアート1
>目次
・大丈夫?日本アニメ
・NHK海外版
・自分探しの旅
・チャングムにはまいった!
・若冲のニワトリ
・見る前の藤田嗣治展
・イノセンス
・アメリカ絵画
・アイルランド民謡
・音楽は心のタイムマシーン
・ヤノベケンジの世界
・Forester
・自然と共生する住宅
・仮の宿り
・エドワードホッパー
・アンドリュー・ワイエス
・フェルメールのイヤリング
・ビゴー作品の魅力
・つげ義春と映画
・東山魁夷
・藤城清治の影絵
アートジェーン
BLUE HEAVEN
美の巨人たち
バックナンバー
兵庫県立美術館スケジュール
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<『マグリット事典』>
図書館に予約していた『マグリット事典』という本をゲットしたのです。
横尾忠則が推しているし、見て楽しい事典のようであるということで、借りたのだが…
予想にたがわず、見て楽しいのである♪
【マグリット事典】
クリストフ・グリューネンベルク、ダレン・ファイ著、創元社、2015年刊
<「BOOK」データベース>より
「Absence(不在)」から「Zwanzeur(無意味なことをする人)」まで148語のキーワードを総数約250点の図版・写真とともに一挙掲載!シュルレアリスムの大家、ルネ・マグリットの作品と彼の世界観を明らかにする百科事典の初邦訳。世界各国の美術館に所蔵されている作品や資料をもとに、国際的なマグリット研究家たちがキーワードを丁寧に解説。レファレンスとしてきわめて有用な一冊であり、マグリットを中心に当時の文化状況を理解するうえで必携の書。
<読む前の大使寸評>
横尾忠則が推しているし、見て楽しい事典のようである。
<図書館予約:(1/07予約、1/12受取)>
rakuten
マグリット事典
この事典から気になる言葉を、アトランダムに挙げてみます。
【Chance 偶然】
p38
シュールレアリストが呪文によって不思議の世界を呼び出したり、潜在意識のメカニズムを解明する鍵となる技法。
この概念はイジドール・デュカロスがロートレアモン伯爵というペンネームで、「解剖台の上でミシンと傘が偶然出会うような美しさ」と表現した常套句によく現れている。マグリットにとっては、日常的なものや身体の一部、場所を、ありえないかたちでミステリアスな世界を立ち上がらせる鍵となる方式であった。
たとえば、空に浮かぶ巨大なカメ、室内にある大きすぎるものたち、木の前に置かれた三日月などがある。しかしながら、偶然それ自体は、マグリットが技術を疎外することの蓄積において限定的な役割を果たしている。
マグリットにとっての偶然は、たまたまの出会いというよりは、論理学や物理学の法則を一時的に宙づりにしたり、形而上学的に日用品を変容させたり、現実の予想を転覆することに慣れているような、さまざまな要素を上手に混在させたりすることであった。
マグリットにとって最も重要なことは、意味するものと意味されたもの、そして日用品とその言語学的な名称との関係性を破壊することであり、論理的で秩序のある世界という考え方に対して異論を唱えることであった。
一見偶然を装って併置する方法でマグリットが結合しているのは、たとえば1930年の作品『夢の解釈』では、日常的にいつもあるものと、そもそも調和しない説明文とである。
夢の解釈
それはたとえば、女性の靴が「月」であったり、コップが「稲妻」、ロウソクが「天井」、そしてタマゴが「アカシア」であったりという具合である。また同様に、マグリットはどうやら手当たり次第にそもそも調和しないイメージと題名を結合させて、その結果生じる詩的な摩擦を有効的に作りだしているようである。
【Salvador Dali サルバドール・ダリ】
p52
マグリットとダリは、シュルレアリストの美術を、自動作用による技術に力点がおかれていたものから、描かれるイメージを重視する作品づくりへ方向転換させたもっとも重要な作家である。
マグリットは1929年の夏に招かれてダリのカダケスの別荘に滞在する一団に参加するが、こうした歓待がその後の運動へと結実していった。しかしふたりの見解と目的はとても対照的であった。
ダリが突飛な神仏を登場させて無意識のドラマを入念につくりあげることについて、マグリットは関心がなかった。マグリットが関心を共有していたのは、1930年代に多くのシュルレアリストが制作した、明らかに時代遅れになっていたアカデミックな技法や、観衆を挑発したり魅了したりするための能力であった。
【Drawing 素描】
p60
マグリットにとって、素描は視覚芸術の基礎となる必要不可欠なものであった。シュルレアリストが考えていた自動作用のような、作家の意思が認められない非自発的な行為としての素描を彼は拒否していた。マグリットは注意を怠らずに没頭する心構えが、作家としての制作物にとても重要だと考えていたのである。
マグリットの絵画作品は注意深く構成が考えぬかれていて、自発的な思考のプロセスから生じている。マグリットはこの「必然的な偶然」から生じるプロセスを「インスピレーション」と呼んでいた。
マグリットは「私は完璧なイメージが思い浮かぶまで描くことができません。イメージはゆっくりと形を結びます。私はスケッチブックを手にとる。するとインスピレーションが私にイメージを与えてくれます。私は雲を描きたいという気持ちに満たされ、そうして私は雲を100個ほど描くのです。私はその雲に隠れたところで、何が進行しているかを知ることになるのです」と述べている。
【Legacy 遺産】
p104~106
大家族
人気があり、摸倣され、社会的な影響力があり、文化的な重責も担っていた近代の作家のひとりであるマグリットの遺産は、さまざまな局面に見ることができる。
まず、マグリットの桁違いの衝撃は、広告とデザインの分野で現在も続いている。マグリットは仕事に就いてまもなく、広告関連の仕事をしていた。そして1930年代の初めに、また生涯を通じて適宜続けていた。多くのポスター、楽譜や雑誌の表紙絵などが1910年代後半から1930年代中頃につくられたが、比較的限られた発行部数であったため、あまり影響力はなかった。
ところが、1965年12月にサベナ航空はマグリットに対してエンブレムの制作を委託し、それを受けて1966年に描かれた『空の鳥』の絵は、「評価の高い広告」キャンペーンに組み込まれ、「告知、ポスター、リーフレット、プラカード、ラベル」など一連のものが『空の鳥』を宣伝するためにデザインされた。
その後は「宣伝パンフレットやショーウィンドウ陳列などの促販広告」によって徹底された。2003年に『空の鳥』には約230万ポンドの売値がついたがサベナ航空はすでに2年前に倒産。マグリットが「ホウレンソウに添えるバター」ほどだと言及していた作品の価値が急騰したために、『空の鳥』の絵は、単に航空会社のロゴマークとして高度に可視化されたものではなく、むしろある種の国民のアイコンと見なされていた。
マグリットの描いたイメージが、無断で使用ないし流用されている例は無数にある。1937年の作品『臨床医』はそのひとつである。
(後略)
【The Petrified Image 石化したイメージ】
p138
マグリットは1950年に「石化」をテーマにした作品を制作しはじめた。その主題は生活や不思議な生き物、静物や風景といったものが含まれ、広範囲に及んでいる。これらの作品で描かれているのは、あらゆるものが石へと変容する状況のなかにある、世界と個人的な要素である。
これらの作品はマグリットの初期作品で見られる、変容の経過と関連がある。しかしこの石化したイメージが描かれた作品では、変容は終わっていて、すでに石となって固まっているという筋書きである。
(中略)
数多くの石化が描かれるなかでマグリットが好んで描いたものに、単独で表現された巨石があるが、それは比喩的にも、また象徴的にも意味の欠如があるからであった。つまり意味がないということによる中立性を表現しているのが、1959年の作品『ガラスの鍵』である。
ガラスの鍵
(後略)
<ヨーロッパの装飾と文様>
図書館で『ヨーロッパの装飾と文様』という本を手にしたのだが・・・・
カラー画像満載で、コスパも良~し、お買い得かも♪
冗談はさておいて、様式と伝播を語るあたりが・・・・
格調高いし、悠久のロマンを感じるわけでおます♪
【ヨーロッパの装飾と文様】
海野弘著、パイインターナショナル、2013年刊
<「BOOK」データベース>より
豊かな「形」が織りなす、装飾の花園へ。古代文明からゴシック、ロココ、アール・ヌーヴォー、アール・デコなど、18の様式における装飾・文様の歴史と構造、74のモチーフを詳しく解説。
<読む前の大使寸評>
ほぼ全ページにカラー画像満載で、コスパも良~し、お買い得かも♪
rakuten
ヨーロッパの装飾と文様
アラベスク(唐草模様)やエンジェル(飛天)はシルクロードを経て日本まで伝播したようだが・・・そこに悠久のロマンを感じるわけでおます♪
この本で伝播に言及したあたりを見てみましょう。
<装飾の様式と伝播>よりp19~20
装飾は、世界中でばらばらに発生したとしても、やがて出会い、共通の視覚言語となり、世界中をめぐってゆく。
装飾は人類の誕生から現在にいたるまでの長い歴史を旅してきた。ここで、装飾と美術史の関係を考えてみよう。装飾史は美術史に属しており、両者は別々ではない。<美術史>という大きな領域の一部が装飾史だといえるだろう。しかし逆に、装飾史は、とめどなく広大な分野で、美術史がその一部だともいえるのだ。なぜなら、私たちの知っている美術史というものはせいぜい、エジプト、ギリシャなどの古代文明以降のものなのに、装飾史はその何万年も前からはじまっているのだ。
いわゆる<美術史>は、個人のアーティストの面から見られている。それに対して装飾史の大部分は、無名の人々の共同制作によってつくられている。さらに大事なことは、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵は、彼だけの表現であり、一国的であるが、装飾美術の多くは世界中に伝えられ、その文様はくりかえし再生され、だれにでも新しくつくり直すことを許しているのだ。だからこそ、ギリシャで生まれた唐草文は、いつの時代、どこの国でも、自分たちのものとして描かれ、織り出されてゆくのである。
装飾史のキーワードは<様式>と<伝播>である。装飾は共通の視覚言語となり、時代様式をつくる。<様式>というのは19世紀に出発した美術史で重視されるようになった概念で、人間が時代によって変化していくという歴史観を示している。<様式>によって時代を大きく区切り、その時代特有のスタイル(様式)をとらえようとする。
この方法は、集合的な共同制作をあつかう装飾史に向いており、個人史的な美術史ではんかなか難しかった。リーグルの『美術様式論』が装飾史であったことは、それを示している。
しかしやがて、装飾史の影響を受け、美術史も<様式>による歴史を研究し、<ゴシック>、<バロック>、<ロココ>といった様式概念が発見されてくる。
<様式>というのは、時代を読むための大きなパターンである。私たちは装飾様式を知ることで、その時代の輪郭をとらえ、その時代を見ることができる。<様式>が読めると、装飾はさらに面白く楽しいものとなる。なぜなら、<様式>は装飾のことばであり、それを知ると装飾と話せるようになるのだ。
<様式>の変化という時間軸をたどる一方で、<伝播>という空間的な移動も旅してみなければならない。装飾のもう一つの魅力である。
<伝播>は、ハンディング・ダウン(手渡し)と訳してみたが、コミュニケーションとも訳せる。装飾は、異文化の間のコミュニケーションをつくり出すのだ。<シルクロード>が語りかけるように、東と西の文明は装飾美術を介してコミュニケートする。
ペルシャ絨毯は、ラクダと馬によって中国へ運ばれ、日本にも伝えられる。それに織りだされた唐草文というパターンは、アジアの果てに達して、再び花を咲かせるのだ。
ところで、現代の模様や、売れ筋の壁紙が
WALPA
で見られます。
WALPAより
<窓花/中国の切り紙>
この本は展覧会の図録として制作されたそうだが・・・・
民俗学的なフィールドワークの成果を、本にまとめるとこんな本になるのか♪
「窓花」は民芸品というよりも、もっとプリミティブな、生活習慣に近いような、アートなんだろう。
【窓花/中国の切り紙】
丹羽朋子×下中菜穂著、エクスプランテ、2013年刊
<展覧会サイト>より
福岡アジア美術館にて現代アジアに生きる民俗芸術や大衆芸術を取り上げる「生活とアート」シリーズ。5回目となる今回は、「窓花(まどはな)/中国の切り紙―黄土高原・暮らしの造形」を10月18日(金)から2014年1月28日(火)まで開催します。
中国において、春節や婚礼の飾りなど、暮らしのさまざまな場面を彩ってきた切り紙。中でも窰洞(ヤオトン/横穴式の土の家)の障子窓に貼られ、ステンドグラスのように美しい光を室内に投げこむ「窓花」は、厳しい自然の中で、ひときわ印象深い切り紙です。そして、こうした豊かな紙の造形を絶えることなく伝えてきたのは、農村で暮らす女性たちでした。
<大使寸評>
この本は展覧会の図録として制作されたそうだが・・・・
民俗学的なフィールドワークの成果を、本にまとめるとこんな本になるのか♪
「窓花」は民芸品というよりも、もっとプリミティブな、生活習慣に近いような、アートなんだろう。
この本には価格が記されていないが、楽天で見ると1800円と値付けられています。
tenjinsite
窓花/中国の切り紙―黄土高原・暮らしの造形
<窓に咲く花>よりp20~22
村の家を訪ねてまわる。どこの家の障子にも小さな切り紙。これは、おばあさんの切ったもの。ほらこんなのもあるよ。
カンの敷布団をめくって取り出した古い教科書には、たくさんの切り紙が挟んである。上手な人からもらったり、少しずつ切りためたり、開いて並べて、おしゃべりはつきない。
「花」とは模様や美しいかたちのこと。切り紙にはいろんな用途があるけど、窓に貼るものを「窓花」と呼ぶ。
人々は、ヤオトンの唯一の明り取りである窓のことを「ヤオトンの目」といい、「窓花を貼らないと目が見えなくなるんだよ」そんなふうに言う人もいる。
花が咲いては枯れるように、窓に咲く花も季節がめぐるうちに、色褪せ破れていく。古い切り紙を型紙にして重ねて切る。すると、遠い昔のかたちがまた新しい命を宿して手の中から生まれる。物語を語るように、歌を歌うように、ふわりと生まれた新しい花が咲く。
<結婚式には喜花を贈る>よりp34~35
セン北の人々は古くから、紙に切り出されたかたちの力を信じ、祈りや願いを託してきた。結婚式を彩る切り紙「喜花」はその代表格。
当日はヤオトンの窓や壁、嫁入り道具、新郎新婦が契りの儀式でかじる花饅頭まで喜花で飾られ、夫婦円満と子宝を願う吉祥図案で埋め尽くされる。
たとえば牡丹と石榴。「牡丹は女、乗っかる石榴は男。石榴は種子でいっぱいだ。昔は14、5歳で嫁いだからね。若い嫁も花を見れば、やるべきことがわかるってもんさ」ばあさまが、ニタリと笑ってこう語る。美しい花と実が、男女の結び合いだったとは!
言葉とかたちが響き合う、切り紙のなまなましい姿に触れるたび、ちょっとドキッとしてしまう。
<言葉のように「かたち」を使う>よりp36~38
窓に咲いた「花」からは、切り手がそっと吹き込んだ言葉が聞こえてくる。おばあさん達は字を書けずとも、身の回りの動植物の姿から寓意を引き出し、真っ赤なかたちにのせて物語を紡ぐ、ひとつの「花」に幾重もの言葉を響き合わせ、かたちを読み解き、気持ちを交わす。
キーボードで文字を打つ私達の手からこぼれていった、かたちの豊かな力がここにある。
ヤオトンの画像より
<熱闘!日本美術史>
図書館で『熱闘!日本美術史』という本を借りて読んだのだが、冒頭に次のような前置きがあり…ボクシング試合の前口上を聞くみたいやで♪
その昔、日本には「絵合せ」という優雅な遊びがあった。貴族たちが左右二手に分かれ、持ち寄った自慢の絵巻を1番、2番…と組にして優劣を競ったさまは、源氏物語「絵合」の巻に詳しい。ここにご披露するのは、その現代版。「芸術新潮」誌上で21回にわたってくりひろげられた、過激なるニュー「絵合せ」の成果である。・・・・とのこと。
では、「こわいかわいい」に着目した絵合せ15番を見てみましょう。
<絵合せ15番・長沢芦雪:辻惟雄>
よりp105~107
中国・朝鮮に生息して日本では見られない虎は、美しさと恐ろしさを備えた異国の霊獣として、武家の邸宅や、彼らの寄進する寺院の襖絵の画題に好んで用いられた。
昨年(2010)秋、名古屋城の天守閣で催されていた「武家と玄関 虎の美術」展では、中国・朝鮮の虎の絵と、それをモデルにした日本の中世・近世の虎図が、名品・珍品とりまぜて会場を賑わせ、実に興味深いものだった。
それを見て思ったのだが、せいぜい毛皮くらいしか見てなかった日本の画家が描く虎には、どうも実在感がない。竜のような架空の動物と違い、今なら動物園やサーカスなどで見られるだけに、リアリティの欠如が気になるのだ。装飾画としての効果はさておき、ハリボテの虎ではしまらない。
その中で、一番魅力的に映ったのは、無量寺の「虎図襖絵」だった。襖いっぱいに描かれた虎が、前脚を揃えて獲物に襲い掛かる、その刹那の躍動が見事にとらえられている。右方へ走るような岩のかたちが、虎の躍動感をいっそう強める。
(中略)
言いたいのは、芦雪がここでいくつものモデルのすり替え・変身を行っていることである。描かれたモデルが虎から猫に変身していることもわかるだろう。大きさにまどわされないでよく見れば、柔軟な肢体を持つこの可愛らしい動物はまごうことなき猫なのだ。
(中略)
カメラをズーム・アップさせ、対象を眼前に迫らせる―映画が得意とするこうしたクローズアップの手法を、日本の画家はすでに17世紀から襖や屏風のような大画面で試みていた。海北友雪の妙心寺鱗祥院の襖絵では、竜の頭が画面いっぱいに拡大されている。芦雪と同時代の曾我蕭白が描く「雲竜図襖絵」では、思い切り巨大化された竜の出現が、怪獣映画さながらの劇的効果を収めている。ムラカミさんが、これの現代版として制作した横幅18メートルの超巨大な竜の絵は、先日ローマで公開された。あちらの人はさぞたまげたことだろう。芦雪の無量寺の虎も蕭白の巨大竜の同類だが、このように、まるで映画のスクリーンから寅が跳び出るような3Dのイメージは、芦雪の前にも後にもあるまい。さらに、この猛獣が、実は猫だったとなると―芦雪の機知と遊び心(プレイフルネス)の横溢を感じさせるのだ。
見る者をアッと言わせる驚きの演出―これこそが芦雪が、絵に求めてやまないものだった。
<絵合せ15番・虎子図:村上隆>
よりp108~109
この作品を現代に蘇らせ、村上隆流に描くにあたっての着目点は、この「こわいかわいい」部分だと思いました。
私の虎図は、芦雪のふすま絵と全く同じサイズに描きました。構図的に大きな虎が前に出てくる左の構図と、画面右側の岩と笹のスピード感あふれる構図の流れを、かわいらしいキャラクターで摸倣したかたちになっています。
現代人の我々が俯瞰して江戸時代の絵をみる時に、どこか価値観にズレがあるな、と思います。例えば浮世絵のキャラクターたちは目が細くて瓜実形の顔をしていますが、それがかっこ良かったり美しさの象徴だった訳です。
なので、今、われわれがかわいいにゃ~と、ハローキティやプリキュア、ポニョやトトロを感じてますが、未来の世界の価値観だと、気持ちの悪いデザインになっている可能性大です。
かわいいの基準、法則が、100年200年後に通用するわけでは無い。竹取物語の時代の美人の法則と現代では全く違うように、かわいらしいと思えるような法則も時代によってどんどん変遷していきます。
なので、今回の虎の図は私的にはかわいく描いたのですが、200年後には実は本気で恐ろしい虎そのものに見えるかもしれませんね。
猫好きの大使としては、どうしても芦雪の虎図の可愛さに目が行っていまうのです♪
村上さんの虎図も、それなりに可愛いけど。
【熱闘!日本美術史】
辻惟雄×村上隆著、新潮社、2014年刊
<Amazonの商品説明>より
辻が意中の絵師たちについて書けば、村上はそれを換骨奪胎・新作を描きおろす。美術史家×アーティストの奇想天外二十一番勝負!
<大使寸評>
辻惟雄×村上隆、30歳の歳の差があるお二人だが、意外に噛み合っているのです・・・
奇想発見の元祖のような辻さんの資質に負うところもあるんでしょうね。
rakuten
熱闘!日本美術史
この記事も
村上隆アンソロジー
に収めるものとします。
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