「というわけで、今日はここまで」
「待てー!」
「ネタある?」
「無くても何か書きましょうよ!」
「そうですねぇ…でも、正直そんな気分じゃないんですよ…」
「お前は…まだへこんでるのか?」
「だーって一枚も出ないんですもん…」
「ところで、主に何があったんですか?」
「実はねぇ…遊戯王の韓国版プレミアムパックを買いに行ったんだけど…」
「一枚も出なかったっす…プリズマー…」
「はあ。 …で、どうして韓国版なんですか?」
「あれは安くても相当しますからね。 なので、同じ額を出して、複数手に入る可能性+他のカードも手に入るということで、韓国版パックをね…」
「最初に10パック購入したんだけど…全く…」
「その後もう1箱買って結局出せず」
「そ、そうとうレアなカードだったんですね!」
「たった5パックで出したやつがすぐそばにいるから、余計に凹んでるんだろう」
「はぁ~…」
「ど、どうしましょう…」
「まぁ、良いじゃないか。 青氷の白夜龍は3枚揃ったんだし。 他のカードは纏めて売っちゃえば良いじゃん」

「そうそう。 少しでも損害を減らさないと」
「そいつを元手に、単品でプリズマーを買ってやりましょう!」
「マ、マジで?」
「『韓国語で妥協しよう』って言った結果がこれですからね…。 この際、妥協はやめです! 3000だろうが5000だろうが、たかが紙切れ一枚の為に使ってやりますよ!!」
「あ、主が暴走しかけてます!」
「う~ん…こういうときは一旦話を逸らすんだ」
「話を…ですか?」
「そ。 んで、落ち着いたころに、無駄遣いを控えるよう説得する。 これが紅狐の扱い方だ。 今説得するのは意味が無いからな」
「さ、流石に慣れてますね…」
「レイちゃんもコイツの扱いは慣れておいた方が良いよ。 色々面倒な性格だし」
「は、はぁ…。 大変なんですね」
「でもやりがいはるよ。 テイマーの育成」
「主従関係とかあったもんじゃないですね…」
「気にしない気にしない。 さて、話を逸らすか」
「はい」
「ところで紅狐~? マグナムは完成したか~?」
「何ですか急に? 今、プリズマーを何処で買うのが安いのかを探してるんですけど」
「まぁまぁ、その話は一旦置いといて、マシン見せてくれよ」
「…良いですよ? マスキングテープはがしただけですけど…」
「ほほぅ。 いい感じじゃん」
「私、ウィングの塗装手伝いました!」
「有難うね~」
「後はステッカーだな」
「この後印刷してみますね」
「シールも手伝いました!」
「レイちゃん偉いな~」
「その辺、レナも見習って欲しいんですけどねぇ」
「(レナちゃんはレナちゃんで、見えないところで努力してるんだけどなぁ…)」
「さて! ステッカーの作成、再開しますよ!」
「はいっ!」
「説得はこれ終わってからかな…」