「と言うお話です」
「いや、判んない判んない!」
「いやぁ、金銭的な危機感が迫ってきてしまいました。 それもかなりリアルに…」
「どゆこと? 買い物しすぎて所持金が危ういとか?」
「う~ん…惜しい! あと2ミリ!」
「…藍様。 ってか違うの?」
「確かに今月だけで10万近く使ってしまったことは大きなダメージですが…」
「あれッ!? 先週から増えてる!?」
「あ、本棚とか家具にも使ってるからね」
「あぁ、そっか。 ビックリした…」
「でね、何が惜しいかと言うと、『今、お金が無い』のではなく『収入が無くなる』という恐れがあるわけです」
「!?」
「結構重要でしょう?」
「そ、それって早い話がクb…あ、いや…コホン」
「まぁそういうことですね…」
「しかし何でまた…」

「あぁ…えぇと…急に眠くなる病?」
「…言おうとしてることは間違ってないけど、それだとただのダメな人ね。 一応過眠症ね」
「はいはい」
「で、今はそれを治すための傷病休暇ということで、お休みを頂いてる…というか押しつけられてるんですけどね」
「強制だったんだ…」
「これが治らないようだったら、『今、君が目指してるようなPC系とかプログラムの仕事は 正直無理だよ
』って言われちゃいまして…。 いやまぁ何となく無理そうだと思ってはいたんですけど…ハッキリ言われると辛いですねッ!」
「う~ん…まぁ、そういうトコの人は土曜も日曜も、昼も夜も無いって聞くしね」
「だから『 退職も考えて
別の目標を探しておきな』…って言われました。 これって、9月末、傷病休暇期間が終わったら仕事無いよって言われてる感じですかね?」
「…さ、さぁ?」
「別の会社に勤める先輩も先日、有無を言わさず退職させられたそうです…。 脅し口調で
」
「それはまた酷い話だ」
「はぁ…どうなっちゃうんでしょうね」
「ま、まぁほら何だ? ハンデがあるならそれを補えるように今からでも何かスキルを身につけりゃ良いんだよ!」
「一応勉強してますけど」
「戦うためには武器が必要だ! 君たちも色んな資格を取っておけばきっと役に立つはずだ!」
「君たちって…誰に向かって言ってるんですか」
「ふぅ、まぁ頑張れ! まだ負けたわけじゃないぜ!」

「………」
「?」
「うわー! オチ無しかよー!」
「それはいつもの事ですよw」