「…はい?」
「何か提出物とか色々あって、日記書いて…。 やること多いですよね!」
「でもさ、それって昼間の内にやっておけばそんなに慌てること無いんじゃないか?」
「昼間は遊びたいじゃないですか」
「いや、やれることは先にやろうよ!」
「ローク、夏休みの宿題を初日にやろうとする人がいますか? 普通は最後の方になってから取り掛かるでしょう!!」
「それはダメな人の『普通』だから! 夏休みの宿題も序盤に済ませておくものだから!」
「まともな事言ってるようですけど…ロークはどうだったんですか?」
「うぅ…溜めてましたスミマセン」
「でしょう」
「あの頃の俺は…若かった」
「年寄りですか」
「でもさ、さすがに最近になるとそう言うのダメだと思うんだよね。 『明日やれるから明日』ではなく『今日出来るなら今日』ってやらないと」
「ロークは僕に遊ぶなと言いたいんですか!? 休みだってのに!?」
「いや、そこまで言ってないから。 まずは物事の優先順位を考えてだな」
「優先順位は…」
「馬鹿野郎」
「睡眠は大事ですよ」
「そこじゃないよ!」
「カードゲームも大事ですよ」
「いや、だから…って、カードと言えば昨日まで散らかってたのが片付いてる…」
「一日かけて整理してました(ドヤっ」
「あ、そう…」
「てなワケで、この日記もササッと終わらせますか~」
「お前なぁ…」
「何で『なるかみ』? どっちかって言うと火属性なのに」
「『かげろう』はマグナが使ってたからね」
あ「なるほど」
「言っても俺のデッキなんて面白味も無いと思うけどな」
「うんうん、ちゃんとアドバイス通りドロートリガー変えましたね」
「ステータス変わらないんだからどっちだって良いじゃん」
「ステータス変わらないなら可愛い方が良いじゃないですか!」
「そう言うもの?」
「そう言うものです!」
「…あ、そう」
「いやぁ、それにしても『THE BLOOD』が楽しみですね」
「なるかみ…こんなに強くて良いのか?」
「良いんじゃないですか? ルール上絶対勝てないってワケでもないんですから」
「う~ん…まぁ良いか」