「と、言うわけで紅狐からカード貰って来たぞー」
「だーかーらー! アルテミスは私を呼んでるのだ」
「呼んでないったら」
「…何してんの?」

「ジェネシスは私が使うべきクランなの(だ)」
「どっちも良いじゃん」
「ってか二人分無いの?」
「ん~、紅狐から預かった分を見る限り…一人分だな」
「その1デッキ分のカードをかけて勝負するのだ!」
「望むところ!」
「ふ~ん、ジェネシスねぇ。 何なに?アルテミス…イワナガヒメ…へぇ、ソウルブラストね。 お、ブレイクライドのヒミコって可愛いな」
「イメージしろ!私がライドしたヒミコ様の姿を!」
「…やっぱサクヤさんで良いじゃね?」
「ねぇ」
「だーめーなのだ! うろ覚えなのだが、そもそもイワナガヒメって神話だとコノハナノサクヤビメと因縁があったはず」
「そうなの?」
「だからジェネシス使ったら姉さんイワナガヒメに呪われるのだ」
「勝手なこと言ってイワナガヒメさんゴメンなさい」
「で、でもそんなの関係無いんじゃない?」
「う~ん、じゃあさ、もう簡単に一発で決着付けようぜ」
「と言うと?」
「このヒミコってあるじゃん。 あの…なんて言ったっけ?あの芸人がやってる髪掴んで『卑弥呼さま~』ってやつ」
「ハイキングウォーキングのQ太郎?」
「そう!それそれ! あれを全力でやった方の勝ち」
「絶対イヤ!」
「卑弥呼さま~!」
「躊躇なし!?」
「負けたわ…。 潔く諦めるから写メ撮らせて」
「証拠写真として撮影するぞ~」
「それは止めるのだー! ブログ上でなら画像・映像にならないからやったのにー」
「皆、うるさいです」