幻想日和

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きつね2005

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2005.07.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 昨夜9時少し前、遅々として進まない状況に業を煮やして携帯に電話を入れる。

苛立ち加減にもう一度用件を伝えると「すいません、緊急に検査入院の為病院にいたものですから」と丁寧な口調のお詫びと共に「明日にでも時間を作りましょうか」の言葉に「まあいいよ、代理人に連絡を月曜日にでもくれと伝えてくれないか、病院じゃ仕方ないな」と伝えて電話を切った。
 本日は日本舞踊の発表会に出かけるので早朝、車庫へ赴くと携帯電話のベルが鳴る。
「実は近くまで来たんですが会えますか」との事、当然ながら一も二もなく同意すると待ち合わせの場所に車を向かわせた。
 この辺りでは他府県ナンバーは目立つので初対面とはいえ苦労せずに会えるだろうと車のエンジンを切って辺りを見回していると斜め向こうからゆっくり入って来たブルーの車から1人の男が降りてこちらに向かってきた。
季節に似つかわしくない毛糸の帽子に目から下を覆う大きなマスクの男である。
 俺に素顔を知られることに何の躊躇があるのか?と不思議に思いながら車から出てひとしきり本題について話した後突然、俺のいぶかしげな視線に気づいたのか彼の口から「俺、長くはないんですよ・・・白血病なんです」と切り出された。
 スローモーションも何も無く、突然自分の周りの全てが停止してしまった。

問われるわけでもなく彼の口から「骨髄移植は受けたんだけれども、どうも適合してないようでこの秋にもう一度受けるんですけどね自分はRh-何ですよ、数千人に1人という・・・・覚悟はしておいてくださいと告知を受けました」との事・・。
 やっと開いた口で「うまくいくと良いね」とは言った物のこれは実は単に聞いていた自分自身への気休めだったに違いない・・・・・・。
実は自分だって明日の朝、目が覚めると言う保証は何処にもないし明後日存在しているかどうかなど解るわけもない。
 突然降って湧いた出来事に周りの景色が妙に鮮やかに写り始めた、さて今自分は充実しているのか、せめても最善の選択をしているのか、ボーッと無駄な時間を過ごしていないかだけが空っぽの頭を巡り始めた・・・。

 今、俺に出来るせめてもの事は、白血病解析プロジェクトにこの非力なマシンを提供することぐらいか・・・・・・・・。





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Last updated  2005.07.24 22:32:39


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るん@ 本当です この話は本当です。 私は当時の在学生で…

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