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tajim

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Apr 28, 2005
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テーマ: 韓国!(18351)
カテゴリ: 韓国語勉強中
今日は、大学の友達で日本語を勉強している韓国人の試験勉強におつきあい。日本語の「津波」がいかに国際共通語になったか、ということについてのエッセイを添削しました。「稲村の火」という1854年の大津波を題材にした物語を、小泉八雲が世界に紹介したときに初めて「tsunami」と言う言葉が英語に導入されたとか。私にとってもなかなか勉強になりました。

ところで、せっかくの機会なので私も勉強中の韓国語について前々から疑問に思っていたことを質問しました。それは、語頭の清音と語中の濁音のこと。どのテキストを見ても、韓国語は語頭のk、t、p、sは清音、語中では濁音化するとあります。韓国語には濁音を表す表記が無いので、もともと清音と濁音が混乱しやすい上に、平音、激音、濃音と呼ばれる三種類の発声法があって日本人にはとても分かりにくい。彼女も音韻学を勉強しているので、きっと分かりやすい説明をしてくれるだろうと期待しての質問でした。

すると、彼女の答えは「韓国語には濁音は無い」というもの。平音と激音の違いは、言語学で言うaspirationの違いで、要するに発音の際に息が漏れるのが激音、漏れないのが平音。日本語のカ、タ、パ等は自然に息が漏れるので、漏れないように発音すると言うのは意外に大変なのだけど、英語にもpinのpはaspiration有り、spinのpは無し、と言う違いがあるので分からなくはない。濃音というのはgeminate、つまり同じ子音の重複なのだと分かりました。(日本語の「っ」と同じことです。)そして、いわゆる濁音は表記にも韓国人の意識の中にも存在していないと彼女は言います。

言語学的には濁音というのは無声(voiceless)に対しての有声(voiced)のことで、声帯を震わせる(voiced)か、震わせない(voiceless)か、と言う違いを言います。例えばtとdはまったく同じ発音点と発音法だけれど、無声か有声かという点で異なっている。ささやき声というのは母音も含めて全てを無声にした状態です。(tとdの違いはささやき声では表せないのです。)それにしたがって言うと、韓国語には声帯を震わせる子音はない、ということになります。

要するに、韓国語を聞いていて日本人が濁音だと感じる音というのは本当の意味では有声ではなく、aspirationの度合いが違うだけのようです。もともと平音は
aspiration無しと言うのが原則なのだけれど、語頭では多少なりともaspirationが出てしまい、語中では全く無くなるということかもしれません。日本語の連濁ににた感覚ともいえます。そして、全くaspirationがない子音というのは、耳にはとても濁音に近く聞こえるようです。

「夫婦」と言う意味の中国語源の単語をテキストでは「プブ」と発音すると書いてありましたが、彼女の意見では二つとも同じ音のつもりで発音しているそうで、私の耳にも確かにプとブほどの違いは聞こえませんでした。日本人に分かりやすいように「濁音」として説明しているのかもしれませんが、きっとそうやって発音すると韓国人の耳にはおかしく聞こえるのでしょう。むしろただ二つともaspirationの無い音だと意識して発音したほうが、韓国人の感覚に近い発音になるようです。とにかく、重要なのはaspirationで、このコントロールがうまく出来るようになれば韓国語の発音にはとても役立つのだと分かりました。

日本語に似ているといわれることの多い韓国語ですが、どうやら音韻は全く違うシステムを持っているようです。





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Last updated  Apr 30, 2005 02:04:26 AM
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