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2012.04.02
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民主党のマニュフェストは全部嘘だった


【2012年危機の正体】近隣国にペコペコせず“栄光ある日本”を

再度、サッチャーについて触れて締めくくりにしたい。
サッチャーがイギリスの首相を退任したのは1990年12月のことだった。
国民全員に等しく税金を掛ける「人頭税」構想とEUへの加盟、
中でも、通貨統合に彼女が消極的だったことが不興を買っての不本意ながらの退任だった。

しかし、ギリシャの財政危機に端を発するヨーロッパの金融危機を経験している
今となってみれば、サッチャーの反対もあってイギリスが
ユーロに通貨統合しなかったことは幸いだった。彼女は再びイギリスを救ったのだ。

サッチャーが当時そう考えたのは
近隣諸国との「友好」よりも「栄光あるイギリス」の再興を考えたからだった。


真偽や実態が明らかでない南京事件や捏造(ねつぞう)が明らかな従軍慰安婦強制連行
について正面から論争せず、「友好」のために頭を低くしている。
父母や祖父母の冤罪に口をつぐみ、目先の利益を求めている。

日本が経済的に豊かな時代はそれでもまだよかった。
しかし、経済や財政が傾き始めるやわが国の国際的地位は一気に下がってしまった。
先日、韓国で開催された核安全保障サミットで各国の首脳が会談している中、
野田首相は遅れて参加し、「立ち話」をしたに過ぎなかった。


わが国が中国の冊封(さくほう)体制からの離脱を宣言したのは7世紀の初め、
聖徳太子の時代だった。近隣諸国が中国の皇帝に臣従している時代に独立を宣言した。
そのときに持ち出したのが中国の「皇帝」と対等な存在としての「天皇」だった。


「天皇」はわが国が中国とは異なる独自の文明圏にあることを示す称号でもあった。

神話の時代から初代・神武天皇の男系の血を純粋に継承する者だけが「天皇」
の地位に就いた。それが天皇としての正統性だが、
その血筋を変えようというのが「女性宮家」の創設である。

歴史認識問題を持ち出されて外交やビジネスの場面で戦わずして敗れているわが国が
それでも中国に併呑(へいどん)されないのは、日米同盟の存在とともに

そこでは「天皇」という存在も見落とせない。
また、「独立」のために多くの血を流した父祖とその気概にも思いを致すべきだろう。

今日のわが国もサッチャーが政権に就く前のイギリスのように
衰退か再興かの岐路に立っている。

果たして日本国民はサッチャーのような信念あるリーダーを産み出し、
危機を脱することができるだろうか。
「栄光ある日本」を再興するかは国民の見識に掛かっている。(敬称略)=おわり

■やぎ・ひでつぐ 

1962年、広島県生まれ。早大法学部卒業。同大学院政治学研究科博士課程中退。
国家、教育、歴史などについて保守主義の立場から幅広い言論活動を展開。
第2回正論新風賞受賞。現在、高崎経済大学教授、フジテレビジョン番組審議委員、
日本教育再生機構理事長。著書に「国民の思想」(産経新聞社)、
「日本を愛する者が自覚すべきこと」(PHP研究所)など多数。

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最終更新日  2012.04.02 18:27:21
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