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2006年02月18日
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"土曜"の夜は---
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Why don't you fall-in love,togather???

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"恋に落ちて"
performed by 小林 明子

もしも願いが叶うなら
吐息を白いバラに変えて
逢えない日には 部屋じゅうに


Darling, I want you 
逢いたくて
ときめく恋に 駆け出しそうなの
迷子のように 立ちすくむ
わたしをすぐに 届けたくて
ダイヤル回して 手を止めた
I'm just a woman
Fall in love

If my wishes can be true
Will you change my sighs
to roses, whiter roses

Thinkin' 'bout you every night
and find out where I am
I am not livin' in your heart

Darling, I need you 
どうしても


土曜の夜と 日曜の
貴方がいつも 欲しいから
ダイヤル回して 手を止めた
I'm just a woman
Fall in love

Darling, You love me 
今すぐに

貴方の声が 聞きたくなるのよ
両手で頬を 押さえても
途方に暮れる 夜が嫌い
ダイヤル回して 手を止めた
I'm just a woman
Fall in love

Don't you remember when you were here
without a thinking we were caught in fire
I've got a love song but where it goes
three loving hearts are pullin' apart of one

Can't stop you, Can't hold you
Can't wait no more
I'm just a woman
Fall in love
I'm just a woman
Fall in love



cont.
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十二

怒りの瀧のやうになつた額田部(ノ)子古は、奈良に還つて、公に訴へると言ひ出した。
大和國にも斷つて、寺の奴ばらを追ひ放つて貰ふとまで、いきまいた。
大師《タイシ》を頭《カシラ》に、横佩家に深い筋合ひのある貴族たちの名をあげて、其方々からも、何分の御吟味を願はずには置かぬ、と凄い顏をして、住侶たちを脅かした。
郎女は、貴族の姫で入らせられようが、寺の淨域を穢し、結界まで破られたからは、直にお還りになるやうには計はれぬ。
寺の四至の境に在る所で、長期の物忌みして、その贖《アガナ》ひはして貰はねばならぬ、と寺方も、言ひ分はひつこめなかつた。
理分にも非分にも、これまで、南家の權勢でつき通して來た家長老《オトナ》等にも、寺方の扱ひと言ふものゝ、世間どほりにはいかぬ事が訣《ワカ》つて居た。
乳母《オモ》に相談かけても、一代さう言ふ世事に與つた事のない此人は、そんな問題には、詮《カヒ》ない唯の、女性《ニヨシヤウ》に過ぎなかつた。
先刻《サツキ》からまだ立ち去らずに居た當麻語部の嫗が、口を出した。

其は、寺方が、理分でおざるがや。お隨ひなされねばならぬ。

其を聞くと、身狹(ノ)乳母は、激しく、田舍語部《ヰナカカタリベ》の老女を叱りつけた。
男たちに言ひつけて、疊にしがみつき、柱にかき縋る古婆《フルバヾ》を掴み出させた。
さうした威高さは、さすがに自《オノヅカ》ら備つてゐた。

何事も、この身などの考へではきめられぬ。帥《ソツ》の殿《トノ》に承らうにも、國遠し。
まづ姑《シバ》し、郎女樣のお心による外はないもの、と思ひまする。

其より外には、方《ハウ》もつかなかつた。
奈良の御館の人々と言つても、多くは、此人たちの意見を聽いてする人々である。
よい思案を、考へつきさうなものも居ない。
難波へは、直樣、使ひを立てることにして、とにもかくにも、當座は、姫の考へに任せよう、と言ふことになつた。

郎女樣。
如何お考へ遊ばしまする。
おして、奈良へ還れぬでも御座りませぬ。
尤、寺方でも、候人《サブラヒヾト》や、奴隷《ヤツコ》の人數を揃へて、妨げませう。
併し、御館《ミタチ》のお勢ひには、何程の事でも御座りませぬ。
では御座りまするが、お前さまのお考へを承らずには、何とも計ひかねまする。
御思案お洩し遊ばされ。

謂はゞ、難題である。あて人の娘御に、出來よう筈のない返答である。
乳母《オモ》も、子古《コフル》も、凡は無駄な伺ひだ、と思つては居た。ところが、郎女の答へは、木魂返《コダマガヘ》しの樣に、躊躇《タメラ》ふことなしにあつた。
其上、此ほどはつきりとした答へはない、と思はれる位、凛としてゐた。
其が、すべての者の不滿を壓倒した。

姫の咎は、姫が贖《アガナ》ふ。
此寺、此二上山の下に居て、身の償《ツグナ》ひ、心の償ひした、と姫が得心するまでは、還るものとは思《オモ》やるな。

郎女の聲・詞を聞かぬ日はない身狹乳母《ムサノチオモ》ではあつた。
だがつひしか此ほどに、頭の髓まで沁み入るやうな、さえ/″\とした語を聞いたことのない、乳母《チオモ》だつた。
寺方の言ひ分に讓るなど言ふ問題は、小い事であつた。
此爽やかな育ての君の判斷力と、惑ひなき詞に感じてしまつた。
たゞ、涙。
かうまで賢《サカ》しい魂を窺ひ得て、頬に傳ふものを拭ふことも出來なかつた。
子古にも、郎女の詞を傳達した。
さうして、自分のまだ曾て覺えたことのない感激を、力深くつけ添へて聞かした。

ともあれ此上は、難波津へ。

難波へと言つた自分の語に、氣づけられたやうに、子古は思ひ出した。
今日か明日、新羅問罪の爲、筑前へ下る官使の一行があつた。
難波に留つてゐる帥の殿も、次第によつては、再太宰府へ出向かれることになつてゐるかも知れぬ。
手遲れしては一大事である。
此足ですぐ、北へ「廴+囘」つて、大阪越えから河内へ出て、難波まで、馬の叶ふ處は馬で走らう、と決心した。
萬法藏院に、唯一つ飼つて居た馬の借用を申し入れると、此は快く聽き入れてくれた。
今日の日暮れまでには、立ち還りに、難波へ行つて來る、と齒のすいた口に叫びながら、郎女の竪帷《タツバリ》に向けて、庭から匍伏した。
子古の發つた後は、又のどかな春の日に戻つた。
悠々《ウラヽヽ》と照り暮す山々を見せませう、と乳母が言ひ出した。
木立ち山陰から盜み見する者のないやうに、家人《ケニン》らを、一町・二町先まで見張りに出して、郎女を、外に誘ひ出した。
暴風雨《アラシ》の夜、添下《ソフノシモ》・廣瀬・葛城の野山を、かち]あるきした娘御ではなかつた。
乳母と今一人、若人の肩に手を置きながら、歩み出た。
日の光りは、霞みもせず、陽炎も立たず、唯をどんで見えた。
昨日眺めた野も、斜になつた日を受けて、物の影が細長く靡いて居た。
青垣の樣にとりまく山々も、愈々遠く裾を曳いて見えた。
早い菫―げんげ―が、もうちらほら咲いてゐる。
遠く見ると、その赤々とした紫が一續きに見えて、夕燒け雲がおりて居るやうに思はれる。
足もとに一本、おなじ花の咲いてゐるのを見つけた郎女は、膝を叢について、ぢつと眺め入つた。

これはえ――。
すみれ、と申すとのことで御座ります。

かう言ふ風に、物を知らせるのが、あて人に仕へる人たちの、爲來りになつて居た。
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蓮《ハチス》の花に似てゐながら、もつと細《コマ》やかな、――繪にある佛の花を見るやうな――。

ひとり言しながら、ぢつと見てゐるうちに、花は、廣い萼《ウテナ》の上に乘つた佛の前の大きな花になつて來る。
其がまた、ふつと、目の前のさゝやかな花に戻る。

夕風が冷《ヒヤ》ついて參ります。
内へと遊ばされ。

乳母が言つた。
見渡す山は、皆影濃くあざやかに見えて來た。
近々と、谷を隔てゝ、端山の林や、崖《ナギ》の幾重も重つた上に、二上《フタカミ》の男嶽《ヲノカミ》の頂が、赤い日に染つて立つてゐる。
今日は、又あまりに靜かな夕《ユフベ》である。
山ものどかに、夕雲の中に這入つて行かうとしてゐる。

まうし/\。
もう外に居る時では御座りません。

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cont.

(^死^)





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最終更新日  2006年02月18日 01時17分57秒
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