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2006年03月19日
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When I was at my most beautiful.....

************
"わたしが一番きれいだったとき"
(presented by 茨木のり子)

わたしが一番きれいだったとき
街々はがらがら崩れていって
とんでもないところから
青空なんかが見えたりした

わたしが一番きれいだったとき

工場で 海で 名もない島で
わたしはおしゃれのきっかけを落してしまった 

わたしが一番きれいだったとき
だれもやさしい贈物を捧げてはくれなかった
男たちは挙手の礼しか知らなくて
きれいな眼差だけを残し皆発っていった

わたしが一番きれいだったとき
わたしの頭はからっぽで
わたしの心はかたくなで
手足ばかりが栗色に光った

わたしが一番きれいだったとき

そんな馬鹿なことってあるものか
ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた

わたしが一番きれいだったとき
ラジオからはジャズが溢れた
禁煙を破ったときのようにくらくらしながら


わたしが一番きれいだったとき
わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん
わたしはめっぽうさびしかった

だから決めた できれば長生きすることに
年取ってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのように
              ね


Who's Who??


"ルオー"(Georges Rouault)
(1871-1958)
フランスの画家。
人間の内奥をみつめ、宗教的題材や道化・旅芸人・娼婦などを重厚で強烈な色彩で描く。
代表作「キリストの顔」など。



**********
ABOUT"茨木のり子"
(1926~2006)

詩人。はたちで敗戦をむかえ、戯曲やラジオ童話を書く。
二十三歳で結婚したのち、詩を書きはじめる。
二十七歳のとき、川崎洋とともに詩誌「櫂」を創刊。
谷川俊太郎、大岡信、岸田衿子、水尾比呂志、吉野弘らとともに、戦後詩のリーダーの一人として活躍する。
詩人の新川和江が言うところの「戦後現代詩の長女」である。



"自分の感受性くらい"

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ






"二人でお酒を"
山上路夫作詞/平尾昌晃作曲

♪~♪

うらみっこなしで 別れましょうね
さらりと水に すべて流して
心配しないで ひとりっきりは
子供の頃から なれているのよ

それでもたまに 淋しくなったら
二人でお酒を 飲みましょうね
飲みましょうね~

いたわり合って 別れましょうね
こうなったのも お互いのせい
あなたと私は 似たものどうし
欠点ばかりが 目立つ二人よ

どちらか急に 淋しくなったら
二人でお酒を 飲みましょうね
飲みましょうね~

どうにかなるでしょ ここの街の
どこかで私は 生きて行くのよ
それでもたまに 淋しくなったら
二人でお酒を 飲みましょうね
飲みましょうね~



***********

"編集手帳"yori

今年が没後20年にあたる洋画家の梅原龍三郎画伯は遺言状に書いている。

「葬式無用 弔問供物 固辞すること/生者は死者の為(ため)に煩わされるべからず」

画業のように雄渾(ゆうこん)で潔い別れの言葉だが、弔問や供物はともかくも、あれこれを思い煩うのが生者というものかも知れない。
友を亡くせば自分は良き友であったかと問い、父母を亡くせば身の不孝が胸を刺す

先月、くも膜下出血で死去した詩人の茨木のり子さん(享年79)から今、交流のあった人々のもとに別れの手紙が届いている。
長く独り暮らしをしていた茨木さんが生前につづって印刷し、甥(おい)夫妻に発送を託したものという

「あなたさまから頂いた長年にわたるあたたかなおつきあいは、見えざる宝石のように、私の胸にしまわれ、光芒(こうぼう)を放ち、私の人生をどれほど豊かにして下さいましたことか…」

行間には、
「あなたのおかげで満ち足りた生涯、どうか思い煩ってくださいますな」という、生者への心寄せがにじんでいる。
甘えることを何よりも嫌った詩人の、凛(りん)とした面影がしのばれよう

きょうは彼岸の入り、父母の、あるいは知友の墓参に出かける方も多いに違いない。
「ありがとう」か「ごめんなさい」か。
生者には春の一日、それぞれ何ごとかを胸につぶやきつつ、思い煩う時間が静かに流れるだろう。

(2006年3月18日 読売新聞)


"心のこり"
なかにし礼 作詞/中村泰士 作曲

♪~♪

私バカよね おバカさんよね
うしろ指 うしろ指 さされても
あなたひとりに 命をかけて
耐えてきたのよ 今日まで

秋~風が吹く 港の町を
船が 出てゆくように
私も旅に出るわ 明日の朝早く


私バカよね おバカさんよね
大切な 大切な 純情を
わるい人だと 知っていながら
あげてしまった あなたに

秋~風の中 枯葉がひとつ
枝を はなれるように
私も旅に出るわ あてもないままに


私バカよね おバカさんよね
あきらめが あきらめが 悪いのね
一度はなれた 心は二度と
もどらないのよ もとには

秋~風が吹く つめたい空に
鳥が 飛び立つように
私も旅に出るわ ひとり泣きながら


*********

ABOUT "細川たかし"
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

細川 たかし
(ほそかわ たかし、本名:細川 貴志、1950年6月15日 - )

演歌歌手。
北海道後志管内真狩村(まっかりむら)出身。
新栄プロダクション所属
(2002年頃まではバーニングプロダクションに所属)。

1975年4月1日『心のこり』でデビュー伸びやかな高音と民謡で鍛えられた肺活量にて聞く者を圧倒させる。
1985年には真狩村に「細川たかしを讃える碑」、
1994年には「細川たかし記念像」(別名「歌う銅像」)が建てられる。

紅白歌合戦にはデビュー以来30回連続出場。
民謡三橋流の名取であり、三橋美智貴(みはし みちたか)とも名乗る。

2004年に芸暦30周年を迎えた。



Could you be "おばかさん" forever・more???

(^馬鹿^)





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最終更新日  2006年03月19日 02時45分49秒
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