愛、燦々とさん

思えばたった一日の差で、どうしてこうも「根」がチガウのでしょう???

そして英こそは、ゼッタイにきっぱり自分の誕生日を忘れていることでしょう…。

(2008年07月17日 22時41分14秒)

山口小夜の不思議遊戯

山口小夜の不思議遊戯

PR

バックナンバー

2025年11月
2025年10月
2025年09月

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2008年07月17日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
                 与一の示した絵図(リメイク版)
                   ■ 第六章 江戸幕府


【与一の語ること─後編─】 (前回より続いております)

 友野与一。
 歴史に埋もれたはずのこの少年の生涯を、私は不思議な縁で知ることになるのです──。

 時は変わって平成の世。

 この日は晴天でしたが、目的地(それは忘れた)があったのになかなかたどり着けず、私たちは近くにたまたま見つけた小さくはないお寺の境内に車を停めて、いったん休憩することにしました。

 吸い込まれるように──などという自覚はその時はありませんでした。
 私はつい歴代のお坊さんたちが眠っているとおぼしき丸い塔のあるお墓の方に足を向けていました。古い古いお墓が並んでいます。その列のさらに奥まったところに、なかば崩れかけた塔頭があるのを、私は見つけました。

 無縁墓か──ひと目で思ってしまう、それほどの破れよう。
 石にかろうじて刻まれた文字を見るともなしに見た私は、自分の目が動かなくなるのをはっきりと感じました。

寛文□□年□□延宝□□□□□友野与一郎水仁□□…

 深良用水の開削は寛文年間のことです。
 そして、友野与一郎とは、友野座のひとり息子、与一。
 至極当然のように私は思い当たりました。

 長崎に流されたはずの少年の墓が、なぜ静岡にあるのか。
 彼は静岡に戻ってきたのか──もしそうならば、手足の指が失われ、額に烙印を持つ者が自力で戻ったとは考えにくい。彼の身を憐れんだ誰かが戻したというのか?


 友野が斬首に至るまでには、キリシタンバテレンの法を使ったやら、天狗の呪法を使ったやら、およそいいがかりとしかいいようのない理由をつけられたのですが、これはとりもなおさず与一に関わる嫌疑であるわけです。
 けれども、与一は当時前髪おろしであって元服していなかったため、かろうじて斬首はまぬがれました。工事ではのべ八十万もの人間を動員した少年を殺すことを、地元の民の一揆を恐れた幕府が躊躇したとも伝えられています。

 長崎に流されたはずの少年の墓が、なぜ静岡にあるのか。
 彼は静岡に戻ってきたのか──もしそうならば、手足の指が失われ、額に烙印を持つ者が自力で戻ったとは考えにくい。彼の身を憐れんだ誰かが戻したというのか?

 私はこのお寺のことを、俄然調べてみる気になりました。

 そして、すぐさまご住職をつかまえて、お寺の沿革を尋ねました。すると、ご住職は大変に不思議なことを言い出したのです。

 「たしかに、この寺は今は臨済宗ですが、江戸時代初期までは曹洞宗だったのです。曹洞宗だった頃の僧侶が、手足を切られた隠れキリシタンの者をかくまっていた咎でいったん廃寺にされたのです。それから七十三年後に別の宗派である臨済宗が新たに開寺して、今日に至っています──」

 手足を切られた隠れキリシタンをかくまった…。

 この時の私の驚愕が、皆さまにはおわかりいただけるでしょうか。
 しかし、私は別のことにも思い至っていました。
 七十三年も時を経て、誰も所以を知らなくなった頃、なおも宗派を変えて改開しなければならなかったほど、このことは当時は大事件──言ってみればスキャンダルだったのだ…。

 「かくまわれていたキリシタンのお墓は、あちらですね」
 私はご住職にかの破れ墓を指しました。ご住職はいぶかしみ、
 「キリシタンの墓はここにはないと思います。なぜならその咎でここは廃寺になったわけですから…当時かくまった僧侶とそのキリシタンは江戸の品川に引いていかれ、同日、高輪の札所で火刑に処されて死んだと伝えられています」

 それでも、誰かがまたこの寺に与一の墓を作ったのだ──私は震撼しました。
 罪人に処されたために、友野座の墓はもとよりありません。
 しかし、友野とその息子を、水神のような信心でもって見上げていた当時の駿東の衆が、その命あるかぎり、友野座の末裔を守ろうとしたのではないか…。

 不二の麓に、いわれなき仕置きを受けた与一を長崎から戻し、灯台もと暗しと言わんばかりの隠すに最適な場所、仏閣にかくまい、それをすすんで許容した僧侶すらいた。不幸にもそれが明るみになり、与一が品川で処刑された後も、誰かが、いや皆してひっそりとその菩提を弔ったのではないか──今は誰も知る人もいないままに。

 浅草に生まれ、父とともに駿東に赴き、江戸で捕らえられ、長崎に流され、さらに駿府に匿われ、最期に品川で処刑される──長かった旅が終わろうとしたその時、十七歳になっていた与一は何を見たのか。身体を焼く熱風と焔、いっときの苦しみ、懐かしい人の顔、父と母の、友の顔、見ることのなかった恋人、得ることのなかったわが子の顔…。
 一介のキリシタンとして死んでいく者を見物する人々の中には、「その昔、水神と崇められた友野与一とはこの人のことだ」と胸の内で叫んでいる者もあっただろう。

 帰宅の後、私は単独で史料を集め始めました。
 郷土史家の知遇を得たこともさいわいし、不思議なことに、ひとつ史料を見い出すと、まるで仲間を呼ぶかのように次々と古文書が見つかっていきました。

 そのひとつ、『駿河志料』によると、この廃寺について──
 「洞家禅寺なるが、何れなる由にかありけん済家に転じ…」とあり、
 『駿府政事録』には「寛文七年九月十三日、今日与一郎、関東より捕らえらる。両手の指を切断、焼印を額に押す。この者を助けた者は罰せられるとの制令を添え、これを長崎に追放す。彦坂九兵衛これを承る…延宝元年正月十七日、駿府の僧、件の与一郎を匿い処罰さる」

 また、『修訂駿河国新風土記』の著者新庄通雄は深良用水の通水から百年後、十八世紀の駿府の国学者ですが、彼はその中でこの寺のことを、
 「寺之事、もとは曹禅師の末寺なり。いつより今の宗になりしや…」と記し、
 「通雄(作者)案ずるに、駿府政事録(前述の書)に記載さる与一郎なる一件が関わるかと──」と推測しています。

 一旦廃寺になったこのお寺が再興されるのは、七十三年後です。
 禁制のキリシタンを匿うことはお上に逆らうこと。与一がキリシタンであったかどうかは疑いがあるとはいえ、その嫌疑をかけられて仕置きにあった者を、宗教的にも敵対する仏僧が匿った──この奇怪な出来事を記憶する人々がこの世からいなくなるまで、七十三年もの“時”を要したのです。
 それでも風聞は息づきます。宗旨替えは再興の条件だったのでしょうか。
 一説によると、この駿府の僧は、その昔、箱根権現の稚児職にあった者だったとも伝えられています。

 私は今、歴史小説とは、招魂と鎮魂の業であると感じています。
 私が抱える史実は、いわば歴史の暗部。
 闇に葬られた魂たちは、いつか召喚されることを願って生者を呼ぶのか──
 誰にも記録されずに消えた命のために、小さく、静かな声で歌う鎮魂歌でありたい。

 ご期待ください。
 今年も夏が巡ってきます。
 物語が私に降りてくる夏が。
 ■ 第六章 江戸幕府


 ◆ 応援ありがとうございます!
  次回更新は、8月1日(金)●矢倉沢●です。
  物語の要が、深良の里にぞくぞくと集まってまいります。

 ◆山渡る人々と唯一接触できるすべを持つ兄貴連とともに、来週木曜日より
  山に入ります。深山を流れる渓流で、自炊の生活が始まります。
  山の中で、ウライ(梁:やな)を仕掛けて鮎を採っているものを見かけたら、
  それが私たちですv

  本日は我がソウルメイト、 カーチンさん のお誕生日です☆
  おめでとうございます!!!

  皆さまも、どうぞよい夏休みの始まりを──






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年07月18日 09時35分02秒
コメント(23) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


カーチンさんおめでとうでっす☆  
秋野真珠  さん
一番のり~久しぶりに~♪
って、まだ本編までは辿り着けてないんですけどーっ(泣
日記だけを読んで、秋野が以前に教えられて引き込まれたお話を思い出し、
また引き込まれた・・・
ううう、よみ、たいっ
(まだ我慢している・・・)

さて、これからカーチンさんとこ行ってこよう~
小夜姐さん、山篭りお気をつけてー涼しいんだろうなー気持ちいいんだろうなー楽しいんだろうなー
(2008年07月17日 20時09分07秒)

Re:カーチンさんお誕生日おめでとうございます☆  
優梨 さん
カーチンさん、英お誕生日おめでとうございます☆私の身近に7月16日生まれが3人、友達のお母さんに7月17日生まれの人がいますo去年ヒロとカーチンさんの誕生日を知った後にこのことを知りましたo本当偶然ってすごいですね☆笑 (2008年07月17日 21時40分03秒)

Re:カーチンさんお誕生日おめでとうございます☆(07/17)  
愛、燦々と さん
カーチンさん♪

お誕生日おめでとうございます☆
この場で、皆様と一緒にお祝いできること、
とってもうれしいでっす!!!


そして、英ちゃん。ハッピイ バァスデイ♪
世界のどこにいても、あなたに愛を贈ります☆うふ☆ (2008年07月17日 22時02分54秒)

Re:秋野真珠さん  
小夜子姉貴  さん
秋野真珠さん

うわ~い!!!
一番のりのお祝いメッセージ☆
カーチンさん、どんなにお喜びになるでしょう。
カーチンさん、もしかして私と同い年に並んだ?
私はそれが嬉しかったりして…笑。

真珠さーん。
本編の方は、どうぞごゆっくりと…。
私も真珠さんの連載を、毎日心待ちにしています☆
こちらは、まだ始まったばかりです♪ 
どうぞ長~くお付き合いください^^

来週末より、日本昔話な生活に突入してまいります!
蛍追って、茗荷も採って…

真珠さんのこの夏の旅は、もうお決まりですか♪
あの楽しい旅行記の更新も、お待ちしてまっす☆

(2008年07月17日 22時23分06秒)

Re:優梨さん  
小夜子姉貴  さん
優梨さん

お祝いメッセージありがとうございます☆

そうなんです!!!
「私は7月16日生まれです」
「私も7月17日生まれです」
「私は上記の人を知ってます」
「私が朝にふと時計を見ると、きまって
 7:17というデジタル表示を指しています」

上記のパターンのどれかに当てはまる方、信じられないくらい私のまわりでもたくさん名乗りが上がります。
実はこの私も、リンクしていただいている恵 香乙さんが7月16日生まれということをうかがって、びっくりしたことがあります。

こうなったら与一も7月17日生まれということにしてしまいましょうか!?

(2008年07月17日 22時32分50秒)

Re:愛、燦々とさん  
小夜子姉貴  さん

Happy Birthday♪  
透子 さん
周りで誕生日を迎える人がいっぱいいると、嬉しくなっちゃいますよね(^^)
ちなみに、私の同僚にも昨日・今日と誕生日の人がいます。
夏生まれが多いねぇ( ̄▽ ̄)と話していた時は、カーチンさんや英とリンクしなかったんですけど、改めて、たくさんいるなぁと感じます。
私の近くにいる7/16-17生まれの人は、それぞれ向かう方向は違えど、パワー溢れてます↑
夏に負けないパワーを持ち合わせてるということでしょうか?
よっくんの誕生日も…と言われても、違和感ないです~(^.^)
カーチンさん・英・今日、歳を重ねた方 みんな、みんな、おめでとうございます!!
めでたい日の更新。早く江戸幕府の内を見たいです(>д<)
ケータイから透子でしたv (2008年07月17日 23時09分45秒)

皆様、ありがとうございます~♪  
秋野さんっ♪優梨さんっ♪愛、燦々とさんっ♪
そして小夜子さ~ん♪

愛のあるお言葉をありがとうございます☆

そして、ぴろり~なさん前回のコメント

>愛、燦々とさん

>あなたの美しい顔にみとれていて、自分の誕生日など忘れてました

なるメッセージに
一瞬でも「コイツ、しばく・・・」と思った私をお許しください。
ちなみに私の育った河内の言葉で「コイツ、しばく」は「ヨロシクね♪」の意。あ、ココ(↑)
小夜子さんに私信で送ればよかったですね。
字数、損した!

>与一の墓に静岡で偶然出会う!

ビックリです。もお、小夜子さんに訴えたくって仕方がなかったんですね。与一って。
一体誰が、長崎の与一を静岡に連れてきたのか!?気になるところです。
物語の中で拝見できるのかな?

>かつお

あ、今回の章は江戸から始まるな・・・ 
と思いました。当ってウレシイ♪

>お江与の方

オエヨノカタ とお読みするんですね。
オゴウノカタ だと思ってた・・・。
確か夫・秀忠。たった一回の浮気(といえるのかしら?当時は)でできたのが保科さんだったですよね。
徳川幕府って、身内の事情で国を治めていますよね。
今回、友野さんの「誰にでも分かるためになる話」に幕府の核たる幕僚の誰もがしらけ顔だったとこの描写が面白かったです。
友野さんのやるせなさがじわりと伝わってくる!
鳥肌が立ちましたよ。
保科さんを初め、酒井、北条、伊那、林・・・。
堂々たる人物を前に、甲陽軍鑑からアルキメデス・ポンプの話を展開させる友野親子。
何百年も立つのに、色褪せることなく会話が展開している。
脈動感が溢れてます。
小夜子さん、すごすぎます!
ここまで書き表すことができたら
「超気持ちイイ~」(BY北島康介)
でしょう? ウフフっ♪
いやあ、本当、小説っておもしろいですね☆ (2008年07月17日 23時11分59秒)

直訴状  
深良村農民 さん
将軍並びに幕僚ども、総領さんを返せ!!!!!!
(2008年07月17日 23時43分21秒)

Re:透子さん  
小夜子姉貴  さん
透子さん

お祝いメッセージをありがとうございます☆
私も「お誕生日」と聞くと、嬉しくなってしまうタチです♪
平日が、一挙に特別な日になりますよね^^
(うちはオットの提案で、いきなり「うなぎ」を食べに行った…)

そして、透子さんも16日、17日両日のお誕生日の方をご存じなのですね! おそるべし、16日17日の偶然☆

夏に負けないパワー!
本当にそうだと思います。
血液型で性格はよく判断されているけれど、「生まれ月」でも程度カテゴライズできるような気も。
あれ? でも、ヒロと英は全然チガウか…。
ゴシック・ドタバタというイミでは同じカテゴリーかもしれませんが(笑)。

よっくん、お誕生日にいろいろあって大変だったね。
きっと、町娘・透子さんが心を寄せてくださるよ。

(2008年07月18日 07時08分51秒)

Re:深良村農民さん  
小夜子姉貴  さん
深良村農民さん

カーチンさんはカミキリムシになって。
私は年女なので、ネズミになって。

「今、会いにゆきます」ならぬ、
「今、噛み切りにゆきます」!

日本昔話になってしまいそうだけど、「その晩、虫やネズミが縄を噛み切りにきて…」というのが史実だったらよかったと思います。

与一の人生を知るにつけ、助けにきてくれる人がいない、という状況は、本当につらかったと思います。

(2008年07月18日 09時27分48秒)

Re:カーチン2003さん  
小夜子姉貴  さん
カーチン2003さん

お誕生日おめでとうございます!
みんなカーチンさんのことを愛してます!!!

さて、その前日。
おそらくアレを読んだ全員が「コイツ、しばく・・・」と思っただろう──。
あいつにも汚れなき時代はあったのに…。
最近は「汚れない」どころか、腹黒い(怒)。

さてさて、与一のこと。
彼は「非常に強い気持ち」を遺して逝ったのでしょう。
それは「怨み」や「くやしさ」ではなく、一輪の花のような感情だったのだと思います。
その一輪の花とは、葬送の花。
ひとりの起伏ある生涯を飾る花。

与一は、自分の花を得ていた。
未来を思い描くことも、追憶に浸ることも許されない世界を生きた人だからこそ、誰もが言われたいと願う言葉を聞き、誰もが言いたいと願う言葉を言ったはず。私には、そのことが痛いほどによくわかるのです。

与一の生のひとつひとつに、花を手向けるように書いていきたいと思います。
きっと当時、与一に花を手向け、祈ったひとがいたように。

カーチンさん。
小説における水野晴郎よ。
次回も、同じセリフをお待ちしております!!!

(2008年07月18日 09時44分32秒)

Re[1]:透子さん、ゴメンね(07/17)  
小夜子姉貴さん

>お誕生日おめでとうございます!
>みんなカーチンさんのことを愛してます!!!

透子さん。お言葉を賜り、本当に私、うれしい。
天然でスンマセン・・・

>おそらくアレを読んだ全員が「コイツ、しばく・・・」と思っただろう──。

青木学院姉貴組のみんなはイイ人ばっかりだから
ここは私が。

>最近は「汚れない」どころか、腹黒い(怒)。

漂白したりましょう。いったんもめんのように!

与一の花。
私が手にした花が黒い蓮華ならば、与一は名もない小さな花ですね。
その花に類稀なる美しさを見出したのは他ならぬ佐代子さんであって、与一の花と種分けをしたように美しい花を、小夜さんは見事に生かしている。
生きるって本当に、おもしろいですね~。
(あ、水野さんって確か・・・鬼籍に?)
(2008年07月19日 02時59分39秒)

Re:カーチンさんお誕生日おめでとうございます☆  
愛、燦々と さん
与一の振り返りざまの表情、目の奥に焼きついて離れません…って(*^^*)でも、見てなくとも見える。
徳川の世…完全友野側で怒ってました。
凛とした一輪の花が…。お万さま、信仰深いのはいいが、それでいいのか?と母君に訴えたくもさえなりました。
小夜子さまの心の動きの見える描写、う~ん、たまりませんo(^o^)o 唸ります!
(2008年07月19日 04時06分16秒)

Re:カーチン2003さん  
小夜子姉貴  さん
カーチン2003さん

みんなカーチンさんを愛してる☆
透子さんとちょうど入れ違いでおふたりのメッセージが入った模様…透子さん、おそらくはご帰宅前に本当にありがとうございます!

いったんもめん!!!
なんとなくヒカリを連想してしまった…そうか、あいつはやっぱり心が漂白されているんだな。

あああ。
与一もこの年齢まで生きることができれば、多少は腹黒くても余裕を持って人生を楽しめたかもしれないのに──ヒロも昔は与一っぽいところがあった人なので、最近とみにそう思ってしまうのです。

与一の花。
つらいつらい体験を重ねた人ではあるけれど、彼は確かに身を飾る花を得ていました。この「飾る」とは、「祈る」ことにも似た意味です。
与一がそのあたりから明かしてくれたことによって、この物語が始まりました。

ひとりぼっちで戦った人ではあるけれど。
彼の胸に一輪の花をさした人がいた。
私には、そのことが無性に嬉しいのです。

カーチンさん。
私たちも花でありましょう。
──っていうか、もう私たちの人生の一瞬一瞬が花となって、天に捧げられているのが見えるのです。

(2008年07月19日 06時29分54秒)

Re:愛、燦々とさん  
小夜子姉貴  さん
愛、燦々とさん

「後期高齢者医療制度」の改変など、様々議論されているところではありますが、このように弱い人の立場から論議されるようになったことは、この国でも本当に最近のことです。

ついこの間、戦前までは、それこそ保科正行の言葉ではないですが、「いつまでも武士は武士の分に安んじ、町人は町人の分に安んじて、上の御威光も変わりなく続いてこそ、世は太平だ」という発言がまかりとおる世の中でした。

世界では今でも、多くの途上国にこのことが「まかり通っている」と考えられます。とくに、わが国のすぐ近くにも、そのような国があります。

与一の振り返りざまの表情。
ひたむきに生きていれば、誰かが必ず支えに来てくれる──というのは、青木からの私の信条です。
いかなることがこの身にあろうとも、我知らずひたむきに生きてさえいれば──。

全然関係ないのですが。
深良では現在でもお料理やさんやお蕎麦屋さんなどのお品書きに、
「与右衛門セット」
「源之丞ランチ」
なる懐かしいお名前が見られます。

けれども、いまだかつて、「与一コース」などの息子の名前を冠した品書きを見たことがないのです!

深良村の皆さま。
どうか「与一メニュー」を作ってやってくだされ。
すぐにでも賞味させていただきにうかがいます。
お願いいたします。

(2008年07月19日 06時48分10秒)

6章読了☆  
透子 さん
>カーチンさん
え?え?なぜ、謝られるんですか?(大慌て)
ほぼ同じ時間に、こちらに書き込んだ偶然が嬉しいです。
そして、私のコメントに丁寧に返してくださることも♪
改めて、これからの1年、カーチンさんがお子様と共に健やかに時を過ごされること、祈っております。

あ。
しばくは「よろしくね☆」なんですね。
関東人、初めて知りました~。

>小夜子さん
時間差攻撃のようなコメントへのフォロー、ありがとうございます。
小夜子さん、さすがです!
まさに、帰宅途中の銀座線でコメントしたものです。
すぐに気づいて歓喜のコメントを…!と思っていたのですが、乗り換えた東横線では痴漢と攻防戦を繰り広げていました。
ゴ○ブリのように沸いてくるのが夏を感じますねぇ。
こんな風物詩は、いりませんが。

よっくんが咲かせた華は昇って天を彩るだけでなく、
小夜子さんを通して私たちも見られるのですね。
まさに昇華。

それにしても。
岡田めぇぇ、お前なんか桃太郎侍に斬られてしまえぇ!(時代が違います)(そもそもフィクション…)
いや、その前にお万の方を突っ込めば良いのかしら?

友野さんのお姿は、サラリーマンに通ずるものがあるので痛々しくて直視できません(T_T)
……あるよねぇ(@はるな愛) (2008年07月20日 00時37分11秒)

Re:透子さん  
小夜子姉貴  さん
透子さん

はるな愛。
おお。大阪の女。

痴漢との攻防!
それは頭にキた。
私の透子さんになにをする~~~。
こうなったら「安全ピン」です。
現代の「竹やり部隊」です。

私自身は「いかつい女」のせいか、痴漢に遭ったことがないのですが、都内の一貫校に通っていた我が妹が高校生の時によく遭うようになりました。
父と大学生になっていた私が、一時期、交替で朝な夕なに護衛についてやったのですが、本人のショックが大きかったのを見るにつけ、本当に許されざる犯罪だと思っています。

そういうわけで、私は我が友、我が妹を守るため、痴漢男にためらいもなく「安全ピン」を刺せる女です(カミングアウト)。
護衛団がご入り用の場合は、ご一報ください。

痴漢を闇に葬りたい私でした。
いけない──これではそのへんの通り魔と変わらない。

闇に葬るといえば…昇華。
さすがです透子さん。昇華。これです。
花は昇って、昇華されたのですね。

実は昨日、突然、まさにフラッシュバックのごとく与一の最期がありありと思い浮かんだ瞬間があって、思わずPCの前でぐっと詰まってしまったことがありました。

今、思い出すだに、胸に迫るものがあります。
「その時」のことが書けるか書けないか不安に思っているのですが、透子さんのメッセージのよう、「昇華」と思えば、書く手が進むかもしれません。
実際はまだまだ先のこと。ちょうど一年後くらいに、本編が完結してからの物語ですが、そこに希望の光がともったような思いがいたします。
透子さん、ありがとうございます。

本日は自由が丘で美祝とともに髪をばっさりと切ってまいります☆
ショートボブにしてしまいます。
心機一転、新しい自分を見つけに行きます!

折りしも梅雨が明けたのでしょうか。
快晴です。
透子さんも、どうぞ良い日曜日を♪

(2008年07月20日 07時57分19秒)

Re:チカン、アカン!(07/17)  
小夜子姉貴さん

>チカンに安全ピン

私もしたことがありますよ。
さすがです・・・。さすが我がソウルメイト。 (2008年07月24日 00時49分09秒)

Re:カーチン2003さん  
小夜子姉貴  さん
カーチン2003さん

我がソウルメイトよ。

中国には「チカン」はいないのです。
欧米の友人たちに聞いても、「チカン」に遭ったことがないそうです。

中国で留学中、私自身、どんなに混み合った乗り合いバスに乗っても「チカン」に迷惑したことがありませんでした。
そこで、友人たちに、日本では混み合った電車やバスに乗るときに、若い女性が陰湿な見知らぬ男に「按」とか「擦」とかされる──と言うと、留学生楼に集う世界中の人々が驚愕していました。

チカン行為は、世界に恥ずべき犯罪です。
我々は、常に抗戦、且つ自衛を敢行しましょう!

(2008年07月24日 08時36分57秒)

青森にお住まいのお友だちに──  
小夜子姉貴  さん
地震、怖かったでしょう!
トウキョウも揺れたので、びっくりして飛び起きました。
それから二時間くらいニュースを見続けていました。

取り急ぎになりますが、お見舞い申し上げます。

(2008年07月24日 08時41分55秒)

地震の被害  
優梨 さん
ニュース見てると青森の八戸辺りやばいですね;私は弘前なんで被害は少なかったんですが‥‥でも今日の講習中小さな余震ありました。このまま大きな被害がないことを祈ります。 (2008年07月24日 18時33分31秒)

帰宅しました☆  
小夜子姉貴  さん
ブログの管理を、本当にありがとうございました。
旅のご報告は、また次回に──

(2008年07月28日 15時52分56秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: