2019.10.25
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障がい者の避難場所を考えなければならない
2019/10/24 埼玉新聞 の記事です。
【台風19号】川越の障害者施設入居者、避難先転々

 台風19号で浸水被害を受けた障害者支援施設「初雁の家」(川越市平塚新田)の入居者約20人は、一般の避難所3カ所を転々とし、現在は福祉避難所に指定されていない川越市総合福祉センターで生活を送っている。自閉症などの障害を抱える入居者らは慣れない環境に置かれ、大きな不安とストレスを抱えているという。
 伊得正則施設長(60)は「今回の災害を機に福祉避難所の設置手順の見直しを図るなど、もっと障害者の特性を考慮した避難対策を検討してほしい」と訴えている。
 福祉避難所は、障害者や高齢者といった特別な配慮が必要な人を受け入れる施設で、災害時に2次避難所として開設される。
 普段は入所・通所施設として運用しているため、災害時は各施設の安全確保や空きスペースの確認など、避難所開設の準備が3日程度必要とされている。その間、災害で生活の場を失った人は、最寄りの小中学校など、自治体が指定する一般の避難所に避難することになる。
 「初雁の家」の入居者と職員は、台風19号が関東地方に上陸する前の12日午後2時ごろ、身の危険を感じ、市に指示された名細市民センターへ自主避難した。
 台風が去った13日午前、名細市民センター関係者から「午後から施設利用の予約が入っているので、場所を譲ってほしい」と要請され、入居者らは急きょ、市が指定した広谷小学校内の避難所に移動。2、3時間後には、市から「広く使える施設を用意したので移ってほしい」と再び指示を受け、名細中学校内の旧公民館施設に移動した。

 台風被害に遭った13日中に入居者が計3カ所、指定避難所を移動することになった経緯などについて、市の防災危機管理室は「小人数規模の受け入れ体制は整っていたが、福祉施設などの入居者全員を丸ごと受け入れるための避難所確保が難しかった。今後の課題にしたい」としている。
 伊得施設長は今回の台風をきっかけに、「自閉症など発達障害を抱える人たちの特性をもっとみんなに知ってもらいたい」と訴える。発達障害者は環境の変化に弱く、突発的な出来事が起きると、不眠障害などに陥るという。
 施設側は復旧の人手不足などから、介護福祉士らでつくる「災害派遣福祉チーム(DWAT)」の派遣を県に要請。チームは19日から職員らと入居者への対応をしている。
 今回のケースについて、県障害者福祉推進課は「福祉施設など団体を受け入れる体制が整いづらいのは事実。今回を機に、大人数を受け入れられる福祉避難所が各市町村に何カ所あるのかを明確に精査していきたい」としている。
 復旧作業を開始した17日、施設職員らは入居者をバスに乗せ、施設の現状を見せた。「早く戻って、いつもの生活がしたい」との入居者の声に、「この状況だから、もう少し辛抱してね。早く帰れるように頑張るからね」と声を掛けたという。
 伊得施設長は「入居者にはつらい思いをさせてしまうが、多くの人たちが復旧作業に協力してくれている。もうひと踏ん張りして、全員で良い正月を迎えたい」と話した。





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最終更新日  2019.10.25 23:22:14
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