いそがず あせらず ゆっくり 行こう~広汎性発達障害 楓の成長~

保育園入園

保育園入園



少し早いかな?と思う一方で保育園へ行けば言葉が話せるようになるであろう・・・という期待から思い切って入園させた。
その園は私の姉の子供も通っていたし、安心して入園させた。入園前には姉からある程度の助言をしてもらっていたので、まだ話せない事や団体行動がしにくい事も伝えてあった。

保育園は連絡帳で先生とやりとりが出来てその日の出来事が書かれていた。初めから予想はしていたが、散々な事が書かれていた。給食のから揚げを先生の分まで取った・・・と書かれていたのにはビックリしたがジッとしていられない事が多く書かれていて、毎日そんな事ばかり字で書かれるとわかってたけど、辛かった。教室から飛び出す事もしょっちゅうだったよう。

あまりに毎日書かれる連絡帳が重荷になった私は姉と先生に話しにいった。30人ぐらいのクラスで先生は5人いた。話し合いの結果、先生はイヤミで書いたのではなく、お母さんに毎日のありのままを伝えようとしただけなんです・・・。とのこと。

私は問題大有りの息子を預けている、、、と申し訳なく思っていたのでそう感じとってしまっていた。
でも私も息子もだんだんと保育園に慣れていって、先生も息子を配慮してくれて良い保育園生活をおくっていた。いとこも通っていたので息子が暴れた時はいとこのクラスに連れて行ってくれていたよう。
同級生はまだ2~3歳のクラスメイトだけど、息子が赤ちゃんかのように優しく介助してくれていた。先生も毎日笑顔で接してくれて抱っこもよくしてくれた。
先生のおかげでオムツも3歳までには取れたのでした。集団行動は全然できなかったけど、自分のロッカー、靴箱、自分の持ち物はしっかりと区別できるようにもなった。
先生は事細かに良い事も書いてくれました。ほんとに些細な事でも。無表情が多かった息子がよく笑顔を見せるようにもなりました。

でも大きな行事事ではジッとしてれなくて他の子に迷惑をかけるので先生と参加させるかどうかを悩みました。年に一度のお遊戯会は保護者がとても楽しみにしているこの保育園での一大イベントだったから、その中で息子が暴れたりしたら他の保護者に迷惑をかけることとなります。(私も普通の子の親なら楽しみだった)
結果、お遊戯会の練習も嫌がって全然しなかったようで、心配してましたが、先生の配慮で特別、参加させてもらえる事にきまりました。やっぱり、全然お遊戯はせずに先生に抱っこされて終わりましたが声は出さず、ただニコニコしてたのでほっとしました。

実は前の日家でお遊戯を踊ってみせてくれていたのです。全然練習しなかったらしいのですが、ちゃんと見て覚えていたようなんです。私はみんなの前ではできなかったけど、私にだけ息子が踊ってくれたのが、とても嬉しかった。この子は出来ないんじゃないんだ・・・。と初めて思ったのでした。

こんなにも息子の事を考えてくれた保育園だったので卒園までお世話になるつもりだったのに事情で引っ越す事になり、一年で退園する。



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