今日(2026年8月29日)は「焼き肉の日」です。語呂合わせ以外に、意外と知られていない事実を3つ紹介します。
1. 「焼肉」という名前は政治的な妥協の産物今では当たり前の「焼肉」という言葉は、1960年代後半まで主に「朝鮮料理」と呼ばれていました。朝鮮半島の南北分断後、在日の人々の間で「朝鮮料理」か「韓国料理」かという呼称対立が起き、それを避けるためにプルコギの直訳である「焼肉」が中立的な名称として広まったという説が有力です。政治的な対立を収めるために生まれた名前、というのが最大のサプライズです。
2. 「焼き肉」という言葉は明治時代からあった「焼き肉」という表記は意外と古く、1872年(明治5年)の仮名垣魯文『西洋料理通』で、すでに西洋バーベキューの訳語として使われています。西洋料理の翻訳語として生まれ、後に東洋料理の専門用語として定着した、数奇な経歴を持つ言葉です。現在の焼肉店スタイルは戦後のホルモン焼きから発展したもので、言葉の歴史と料理の歴史は別ルートです。
3. 人気部位の正体と「三大記念日」焼肉で人気のハラミと牛タンは、実は赤身肉ではなく内臓肉(ホルモン)に分類されます。調査では約6割の人がこの事実を知りませんでした。「最初の一枚はタン塩」が定番になったのも、タレが網につく前に焼くためという実用的な理由からです。またこの日は、土用の丑の日(うなぎ)・天ぷらの日と並ぶ「夏バテ防止の三大記念日」の一つでもあります。
今日は土曜日の焼き肉の日。こうした背景を知ると、いつもの焼肉が少し違って見えます。