ねーさんの独り言

ねーさんの独り言

2006年01月10日
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カテゴリ: 読書
鳥越碧さんの書かれた樋口一葉の生涯です。

15歳で戸主になり、貧しさゆえに作家になる決意をした樋口一葉。
小説の師とした半井桃水への恋情、歌塾・萩の舎での屈託を抱え、極度の借金に追われながらも、わずか十数ヶ月で鴎外、露伴から絶賛され近代文学の頂点に立つ。24歳の生涯を全力で生ききった、希有な天才作家の儚くも美しい足跡を綴る、感動の長編小説(講談社文庫のカバーから引用)

鳥越碧氏は、寡作の方でなかなか新作を発表されません。その代わりできた作品は大変素晴らしいのです。中身が濃く飽きさせません。ページを開くとよくわかるのですが、1ページに書かれている文字が圧倒的に多いです。けれど、くどくなくて必要と思われる表現で的確に記されているのです。

本書は、5000円札の肖像としては有名?かもしれませんが、実はどういう人だったのかイマイチ知られていないと思われる明治の女流作家(女流作家という呼び名でなく閨秀作家というのかもしれませんが)樋口一葉が主人公です。

樋口一葉の作品は「たけくらべ」を読んだだけなのですが、彼女のエピソードは、頭痛と肩こりに悩んで近眼で、髪が赤茶けて薄いことを気にしていたこと、半井桃水に片思いをしていたこと、両親は江戸に駆け落ちしてきてお金を貯めてご家人株を買ったということ、亡くなった時に馬に乗った森鴎外がやって来たこと、妹の邦子が快活な女性だったことなど、いろいろ知っていたのですが、彼女の人生を小説という形ですが、通しで知ることができてこの本を読んで良かったと思いました。

がんばって、無理して周囲に甘えることができなかった一葉に自分を重ねてしまい、プレッシャーをかける彼女の母親にいらいらしてしまいましたが。

これから、という時に結核で亡くなってしまった一葉ですが、お金にさんざん悩まされた彼女がお札の肖像になっていると知ったらどんな風に思うのでしょうか。ぜひ聞いてみたいものです。

無理して甘えることをせず、自分の気持ちに正直にならないでがんばっていた一葉は幸せを感じることをできたんでしょうか。


彼女の人生を教訓に、頑張りすぎないで周囲に甘えられる人を目指します。





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最終更新日  2006年01月12日 00時46分18秒
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