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昨夜久し振りに目を通した『前略おふくろ様』、これは昭和 50 年( 1975 年)から 52 年にかけて放送された番組のシナリオなのですが、胸に響き、年甲斐もなくウルっとしてしまいました。
かすみちゃん。
今オレは山形で、あなたのことを想い、一人で涙を流しています。
たとえばオレとかすみちゃんが万一一緒になったとする。
一緒になって蔵王に住んだとする。
二人の間に何人か子どもができる。
子どもたちは大きくなる。
一人前になる。
彼らは町へ出て働きはじめる。
オレは歳をとり――
オレが先に死んでかすみちゃんが残る。
かすみちゃんが一人で蔵王に残る。
その時子どもたちはかすみちゃんのことをただのしわだらけのおふくろとしか見ない。
昔分田上で働いていた頃の、ハタチをすぎたばかりのかすみちゃんを知らない。
そんな母親を知ろうともしない。
昔母親が若かったこと。
母親にも青春があったということ――
そしてサブは叫ぶのです。
そうしていつかオレが老け込んで、入れ歯なンかピチャピチャ洗うようになった時、オレはオレの子や孫たちに、この手紙を見せていってやる。オレにもこういう青春があったんだ!
約半世紀前のシナリオに心打たれる、いや~倉本聰さん、やっぱり凄いですわ。