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思考停止状態
になりつつあるような気がします。これだけ酷い状況なのに報道数が少ない。同じ内容を報道して見ても、視聴率や販売数が伸びないという事情は分かるけれど、報道しないと忘れてしまうのが日本人の悪い性分です。私も何だか怒りの感覚が麻痺してきているような今日この頃です。今日はこんな記事を見て、あきれています。
政府の「エネルギー・環境会議」のコスト等検証委員会の公開データで原発の発電コストを試算したところ、発電量1キロワット時当たり約7.7円となり、2004年の政府試算より約4割高となった。
ASAHI.COMより
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201111220721.html
国家戦略室のサイトに飛ぶと、議事録を読むことができます。
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive02.html
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20111125/gijiyoshi_4.pdf
大島堅一・立命館大学教授や特定非営利活動法人 原子力資料情報室(CNIC)http://www.cnic.jp/の伴 英幸氏らがコストを低く見積もっていることを指摘しているのに対し、役人さんたちがのらりくらりと質問をかわすシーンを見ることができます。会議の様子はネット上でVIDEOを見ることができます。
http://www.videonews.com/press-club/0804/002154.php
原発がなくても電力は足りる! 検証!電力不足キャンペーン5つのウソ (単行本・ムック) / 飯田哲也/監修 古賀茂明/監修 大島堅一/監修
4割?
以前から原発の発電コストについては、もっと高いという指摘がありました。今更、4割?これについて、どういう感想を持てばいいのでしょうか。「ちょっとは正直に言い直しましたね。」というプラスの評価でしょうか。それとも 、 「今まで何というひどい嘘をついてきたんだ!」「今回も相当テキトーな計算だな!」
というマイナス評価でしょうか。
今回の試算では事故費用というのを上乗せしているみたいです。ん?どんな事故を想定して、どういう対処を想定しているんだろう???「福島は事故が起こったからちょいと上乗せしときましょう。今後は事故は絶対に起きないです。起ったら、そん時にまた試算して、上乗せするからー・・・・」というお気楽な試算に思えます。被害者の方々への賠償金や廃炉費用や大勢の原発村の人々を養う人件費は含まれていないのです。それに、2011年11月20日のTBSの「サンデーモーニング」では、放射性物質の除染費用は500兆円という試算を放映していました。除染費用についてはきちんとした試算さえまだされていないようです。除染費用を含めないことについて官僚の説明は、「はっきりしたコストが分かっていないので、コストには入れない」と言っているそうです。これでは今回の原発の発電コストは無茶苦茶な計算結果と言わざるを得ません。原発コストは7.7円ではなく、少なくとも、 「7.7円を大きく上回る」
と表現するべきでしょう!!
原発コストに関しての様々なファクターを、都合によって過小評価をしたり、過大評価をしたりして、原発延命を図っているような連中が不気味です。学者もマスコミも、何をやっているのでしょうか?こんな政府(経産省のぶら下がり組織)に試算を任せておいていいのでしょうか?概算でもいいから、いろいろなケースによって幅を持たせてもいいから、早急にきちんとコストについて、計算し直し、国民によくわかるように提示してほしいです。
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福島を中心とする地区を今後どうやっていくのかについては、本気できちんと考えなくてはならないと思います。除染費用が50兆円でもキツイでしょう。今生きている世代でこんな借金を増やしてしまっていいわけがありません。 子孫の代にそんな借金を残すわけにはいきません。
そんな事をしていたら、日本が破綻してしまいます。ただでさえ日本の借金は1000兆円に達する勢いで、数%の金利の上昇の影響で数十兆円が加算されると言うとんでもない状況です。借金時計も大変な早さで加算されています。
http://www.takarabe-hrj.co.jp/clockabout.html
国全体の利益を考えて「全て元通りの生活を戻す」という方向ではなく、 「 新
しい生活再建の姿を創造する」
という発想で当たらざるを得ないと、私には思えます。汚染された地域の方々には申し訳ない部分があっても、「現実的な」ビジョンを持って福島原発への対処に当たらざるを得ないのではないかと思えます。
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