がうでぃのお部屋

がうでぃのお部屋

Witch Child


著者名:セリア・リーズ
訳者名:亀井よし子

あらすじ:
アメリカで発見された古びたキルトに、一枚一枚縫いこまれた謎の日記。そこには、十七世紀イギリスの魔女狩りを逃れ、新大陸に渡った娘の、驚くべき軌跡が綴られていた。 -本書より-

感想:
文句なしにおもしろかった一冊!祖母が魔女狩りの犠牲になった孤独な少女が、いろいろな人たちと共に新大陸に渡るのだが、結局悪辣な人々の罠にかかって逃げていく物語なのだけれど、原住民と白人たちとの交流の様子などが細かく描かれている。なんだかんだと正義の御旗を押し立てて土地を侵略してく白人たちと、それに対する原住民との、なんと違うこと。主人公の少女にも原住民に通じる素朴さがあり、それを受け入れたくない有力者たちの怒りを買うことになるのだ。あっさり言ってしまえば”かわいそうな話”なのだけれど、むしろ哀れなのは策略に満ちた白人たち、という気がしてならない。

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