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福が来たぁ♪ ~時事コラムな日々~
私的日記5
徹夜での英文でのコラム書きのあと、ウトウトと寝ていたら・・
昼前に、近所の書店から「ご注文の本が入りました」という電話で目が覚めました。
早速、午後から「英国人になった大和撫子」岡崎ウォード伊佐子著(発行:東京キララ社 発売:三一書房)を読み始め、夕方には読み終えました。
英国国内での地理的な距離感覚、階級社会や教育制度の背景、異国人に対する寛大な偏見・・
これらは、英国に長く滞在しなければ分からない部分があります。
昭和29年(1954年)に渡英後、最初に日本人と会い、日本語を久しぶりに話したのは、昭和43年(1968年)だとのこと。
その14年間・・日本語と隔絶された世界で生きたというのは凄いです。
その間、うつ病状態にもなったみたいですが、英国人になった岡崎さんが、いかに奮闘努力したのか、心が痛いほどよく判ります。
昭和50年・・21年ぶりに帰国。
英国での教育制度、大学進学ですが、半端な勉学意欲だけでは太刀打ちできません。
小生・・恥ずかしながらギブアップした経験があります。
さて、岡崎さんは、子育てを終え、なんと44歳(昭和49年)から大学・大学院へ。
その後の岡崎さんのキャリアアップは、目を見張るものがあります。
自らの人生を切り開くことができて本当に良かったです。
華々しいキャリアアップした先駆者の軌跡です。
個人的に興味深いのは、住友ゴムの英国ダンロップ社買収のヨーロッパプロジェクトへの参加、現地での通訳、調整役、また日本ビジネス政策研究所や英国の大学と日本の大学との交流提携の責任者として、さらには日本経済同友会会員のリーダー(経営者)との関わり合い、インタビュー等々、日英間のビジネス、文化交流での大きな足跡を残されています。
幼い頃、我が祖先の眠るお墓の隣地に、真っ白な優しい大きなお墓が建ってありました。
罰があたるかもしれませんが、その珍しくて優しい・・真っ白なお墓の周りを走り回って遊んでいた記憶があります・・岡崎ウォード伊佐子さんのご両親が眠られるお墓です。(合掌)
岡崎ウォード伊佐子さん・・小生の母と同年代で遠縁の関係になりますが、同じ風景を見た大先輩の方が英国で活躍されていることを知ると、懐かしさがこみ上げてきます。
と同時に、生きる勇気が湧いてきます。
小生の生き方は、間違っているのではないかと・・母の代わりに顔をひぱっ叩かれたような読後感(気持ち)になっています。(笑)
ただ、母は、キャリアとは無縁の専業主婦として生きてきました。
「大切なことは、よそ様と比較しないこと」
人生は、50代から楽しいはずです。
キャリアアップの形成を人生の主軸にする方には「一読の価値あり」です。
地方の不倫特権 : 2008.5.17 :
民主党の新総裁の鳩山さんが選ばれた。
自民党の鴻池さんは、ご自分の不倫旅行で国会議員の特権「JRパス」を使ったとか。(笑)
人間というもの色欲に目がくらむものである。
これを地方の原動力に活かせないかと考えるのである。
振り返ると、小さな田舎町で生まれ育った若者が、大都会に憧れるのは当然だと思う。
大都会とは、簡単に言うと「夢や恋人」と言った類である。
振り向かない夢や恋人は、田舎の若者から一途に想い続けられる・・嫌らしく不倫を好む都会人である。
決して、田舎が不便だから、夢も仕事が無いから・・それだけの理由や動機づけで都会へと向かわない。
理由は、簡単である。
田舎の濃密な対人・友人関係の煩らわしさが、都会へと心を運ぶのである。
思春期に最も大事なイベントは、異性との語らい、過ごし方である。
田舎で恋に破れた者も、都会へ向かいたくなる・・これまた同じ動機である。
また、子供の頃から育ってゆくと、友情という美辞麗句よりも力学的な上下構造の人間関係である。
品の悪い、強い奴の口数、暴言に閉口しつつ、このまま何年も同様な人生を田舎で過ごすかと思うと、人生は空しいと感じる。
「故郷には、それほど美しい物語はない」と誰かが言ったが、共感する部分も多々ある。
かつては、東京にある大学を、すべて地方に移転させる妙案もあったと思うが、何故か、今は、東京にある企業本社機能を移転せよ・・という過激的な発言も出てくる。
要は、東京で暮らしみるとよく解るが、それほど便利な大都会、街の生活ではない。
が、雑多な清潔な空間に品の良い人間が多いので心地良いのである。
とりわけ、地方から上京するとよく解る。
昭和初期まで、日本一の大都会は、商都の大阪であった。
東京は、第二位の都会だった。
その大阪も、徐々に地盤沈下している。
海外では、大阪のネームバリュは、それほどもない。
現在、海外でもっとも有名な日本の都市名は、圧倒的に、東京、広島、京都である。
東京で暮らした者にとって、田舎に戻るという決意は大変な勇気がいると思う。
田舎者という言葉があるが、実際、何の変哲もない田舎者に戻るということである。
田舎者というイメージが、善いのか悪いのか、今の時代は、都会人という言葉のあやふやな存在の無さに較べると、断然と重みや厚みが多少加味されていると思う。
これは、今や世界共通の印象かもしれない。
フィルムの中で、パリジャン、パリジェンヌに憧れたフランス国民の田舎者も同様で、都会暮らしが、単純に心地良い生活地域に変化し実感し認識しているように思えるのである。
日本の高校生の修学旅行の行く先に英国の都会と田舎を薦めたい。
日本の方言よりも、英国の方言の数が多い・・それに、その方言をあまり直そうとしない。
いかに、ロンドンよりもカントリーサイドの方が、美しいのか・・歴然とする。
英国の田舎者が、大都会ロンドンに暮す人間を憐れむ。
東京の問題は、日本の大問題である。
しかし、地方の問題は、日本の死活問題である。
都知事の石原さんが「東京は、人間で言うと心臓部にあたる」と喩えていたが、心臓移植は、いくらでもできる。
逆に東京の衰退と地方の繁栄ならば、日本人のほとんどが納得できるのではないだろうか・・。
東京がなくても、地方は存在する。地方でオリンピックが開催されなくても地方
昔、若い頃は、東京に憧れて暮してみた。
今も東京が好きだが、地方の田舎風景をもっと愛してしまう。
いつのまにか東京を離れた田舎者の小生の感想である。
ニューヨークから東京に入ると、東京は混沌とした大都会に映り、ニューヨークが洗練されたビジネス街に映る。
逆に、そのニューヨークの摩天楼が、ロンドンやパリの伝統や風格のある都市美に較べて、金をかけた巨大な墓石街としか映らない。
東京の一極集中問題は、「過信すぎる東京に、これから美しい物語が始まるのだろうか」の一言に尽きると思うのである。
東京は、まだまだ差し置くことの出来ない存在である。
それだけ人口が多い分、日本人の夢が詰まった世界に誇れる日本一の場所だと思うのである。
近未来、日本一老人の多い東京首都圏になるという前代未聞の現実と大前提(天災も含む)が、警鐘として響き渡っていないのが、この国のお粗末さ、能天気な日本の実情なのである。
このままの日本の地方の衰退は、忍び寄る東京の衰退に繋がる。
共倒れとなる可能性もある一蓮托生の現実社会なのである。
第一次産業国家に戻ってもよいのではないかと思うのである。
農林・水産漁業の生業を基本とする圧倒的な日本国民でもよいのではないかと思うのである。
しかし、日本の一地方から世界へと発信する時代になりつつあるのである。
日本の地方の特権は、「卑屈」にも「誇り」にも「自負」にも「不倫」にもなりうることである。
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