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子供の頃に読んだお話で、面白かったものに、シャーロック・ホームズの冒険があります。異国のロンドンが舞台で、カタカナの通りの名前にあぜ道しか知らない田舎育ちの私は、それだけでワクワクしたものです。(それが、今ではロンドンも地図なしで動けるほどに成長!)(↑ちょっと嘘。地下鉄マップは必要でしょう。)先日娘が、日本語の教室から借りてきたので、なつかし~!と早速読んでみると・・・コレ↓原題はThe Adventure of the Blue Carburcle邦題は「青い紅玉と」して知られていますが、この本では「青いルビー」というタイトルがつけられています。ルビーは通常赤いので、確かに青いルビーって珍しいですね!・・・・て、ルビーはコランダムの仲間で、同じコランダムで青いものは、ブルー・サファイアではないですか~!!挿絵の男性の手のひらのこの宝石は、コレ↓私の手のひらにあるブルー・サファイアと同じもの!(非加熱サファイア、2.12ct)この作品は、1892年の作品なので、当時はサファイアの加熱処理技術はなかったから、挿絵の男性の持っているものも非加熱サファイアに間違いないでしょう。男性の手のひらから大きさを推定すると、軽く6ctは超えているかも?となると、このサファイアを盗まれた伯爵夫人の千ポンドの懸賞金をつけて情報を集める気持ちが、とても理解できるわなぁ・・・などと、子供の本に頷きながら読んでいると、この一文たかがちっぽけな、炭素のけっしょうが・・・た・ん・そ~?だったら、これはダイアモンドじゃないですか!サファイアもルビーも化学組成は酸化アルミニウムだよ。おいおい、ホームズ君、君の解説は間違っているよ・・・(↑本にツッコミ入れてどうする?)・・・・・まぁ、推理には関係ないので犯人はわかるのですが。こちら、以前のブログ宝石が微笑むとき・・・♪で書いたサファイアの原石大地の恵みそのままの色です。磨くと、同じブルーでも色の淡さが違います。(笑顔が素敵でしょう? 研磨されて初めて手のひらに乗せる瞬間ドキドキします♪)色に深みがあって、輝きも強いブルーサファイアは産出量から考えると少ないです。だからサイズの大きい非加熱サファイアで、色も輝きも良いものは本当に希少ですね。
2010.02.28
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数日前、日本にいる友人からメールが届きました。マンションを購入して、今月末に引っ越すのですが、その購入を考え始めたのが今年の2月、予算内で希望のマンションを購入する話が、 とんとん拍子に進んだそうです。そして、その友人いわく、 もしかしたら、 ガーネットのネックレスが 幸運を招いたのかなぁ~♪とぼんやり思っています。 ↑この言葉嬉しいですね!昨年の年末に、彼女は私が保有している宝石の中からピンクっぽい感じのロードライトガーネット6ct近くの大粒を選び、(輝きも良くて、私の大好きなタイプのガーネットですね。)これを日本とスリランカ間をメールでやり取りしながらふたりでデザインを考えて、枠が出来た段階(ジュエリーの製作はコロンボ在住のrunumirisuさん)そして、宝石の存在感を生かすシンプルなデザインにダイアモンドを入れて、素敵なペンダント・トップが出来上がりました♪私はあまり宝石のパワーは詳しくないけど、彼女はとても気にいってくれて、きっとその彼女のハッピーな気持ちが、マンション購入を導いたのじゃないかなと思っています。さて、今回彼女が購入したガーネットは、トルマリンと勘違いしてしまうような色です。ピンクぽいガーネットと赤っぽいピンクトルマリン、どのように鑑別したらいいのでしょう?↑が、今日のテーマです。ここに、ガーネット(左)とトルマリン(右)があります。ある程度の大きさがあれば、ルースを見る機会のある人は感覚で、区別することができます。でも、感覚で区別は出来ても鑑別することにはなりません。 (=⌒▽⌒=) ↑ちょっと生意気ですね、えへへ。簡単に鑑別する方法は、この二色鏡(ダイクロスコープ)を使います。これは二つの偏光ガラスがとりつけられていて、複屈折の宝石、つまり多色性のある宝石の色の違いがわかります。宝石をこれで覗くとガーネットは単色(ひとつの色のみ)なので、ふたつのガラスが同じ色です。(写真のガーネットは赤系のものを使用しています)一方、トルマリンは、淡いブラウンとピンクの二色が見れます。これを使えば、割と簡単にガーネットとトルマリンを区別できるのですが、が、が、が、こんな、小さなサイズの場合(直径3mm)はっきり言って、宝石鑑別士でも見た目でどちらかは、 わ・か・り・ま・せ・ん!!!!!!それにダイクロスコープで見るにも 小さすぎて鑑別不可能です!!!!!じゃ、どうする???(* ̄Oノ ̄*)続く・・・ もうひとつのブログ始めました! スリランカ的アンチエイジング (↑見てみてくださいね!!)
2009.05.14
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昨年末、日本に一時帰国していたのですが、毎年のことながら寒くて、寒くて・・・・暖かい飲み物ばかり飲んでいました。コチラ季節外れの簾のようですが、寒い季節には紅茶に入れて飲むのがお薦めです。スリランカでは、このように幹や枝のような状態から樹皮をとり乾燥させます。そして、樹皮を重ねて、15センチ程度に切り・・・この写真でわかった?はい、シナモンです。シナモンはスリランカを代表するスパイスで、近隣諸国と比べてもカレーにたくさん入れます。シナモンは毛細血管の血行を促進するので、手足が冷える時や風邪の引き始めにはシナモンティーを頂きます。(でもスリランカでは紅茶にシナモンは一般的ではないです。)剥がされた幹や枝は、料理の時の薪に使われます。シナモンの木で炊いたご飯やカレーは、ガスでは味わえない美味しさです。(ホント、美味しかった!)さて、そのシナモンから由来する宝石があります。スリランカ人の間でシナモンストーンと呼ばれる、ヘソナイト・ガーネット宝石学的にはグロシュラー・ガーネットという種類です。一昨年、ブログを読んで下さった方から、ヘソナイトガーネットのご依頼がありました。ヘソナイトは、インクルージョンが多く透明感のないものが多いのですが、明るめのオレンジのヘソナイトご希望ということで、上記の写真を含めて、透明感のある8石ご用意しました。(実は、これまでガーネットはピンク系ばかり買付していたので、スリランカでこの色のヘソナイトを勉強用以外で購入したのは初めてでした^^;)明るめのオレンジ色のガーネットと言えば、スペッサータイン・ガーネットがあります。化学組成のの主成分のひとつがマンガンで、この部分がカルシウムになるとヘソナイト(グロシュラー)です。でも、見た目で、マンガンもカルシウムもわからないので、鑑別の手がかりとしては、インクルージョンの確認と屈折率を測ります。(ぱっと見た感じではスペッサータインの方が明るいです)屈折率はヘソナイトが1.73から1.76、スペッサータインは屈折率が高く1.79から1.82なので、屈折液(1.80)より高い場合はネガティブ・リーディング(測定不可)になります。顕微鏡でのぞくと・・・スタッビイ(切り株)インクルージョン(コランダムやスピネルなどの宝石にも存在しますが、ヘソナイトに多いです。 写真が小さくてすみません^^;)ヘソナイトの特徴的なインクルージョンとして、糖蜜状組織(アイスティにシロップを流したような状態)がありますが、コチラ、かなり面白すぎる~!今年最初のブログです。どうぞ2014年も宜しくお願いします。宝石のインクルージョンの世界を今年もたくさんご案内できればと思います。
2014.01.13
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