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2005.08.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ある村に男がいた。
男はこの年になるまで仕事一筋でやってきたが、
老後に趣味が無いというのも寂しいと思っていた。
そこで男は村の一角の土地を買い、
ひたすら掘り続けてみることにした。

「なにやら穴を掘っているらしい」
うわさは一瞬にして広まった。
興味を惹かれた村人が
「なんで穴を掘ってるんだ?」と聞く。


掘ることに目的は無い。
男はただ、掘ることに酔っていた。
とにかく掘って、土を出す。
この繰り返しがなぜこんなに楽しいのか。
そんなことはどうでもいい。
とにかく掘って、土を出す。

男の熱心さが、別のうわさを誘い出した。
「あそこにはお宝が眠っているらしい」

欲に目がくらんだ何人かの村人が、男に言った。
「手伝わせてくれ。」
男は言った。「勝手にしろ。」


いつの間にか役割分担ができていた。
男を含む数人が掘り、
別の数人が土を運び出す。

穴はどんどん深くなっていった。
そして、穴が深くなるほどに、

もうお宝なんてどうでもいい。
どんどん掘って、土を出す。

ある日、男のつるはしに
異様に硬い感触が走る。
仲間と共に調べてみると、
出て来る出て来る、お宝の山。
これだけあれば、
全員孫の代まで遊んで暮らせる。

だが、そんなことは、もうどうでもいい。
男と仲間は掘り続けた。
ただひたすらに掘り進み、
ただひたすらに土を出す。

寄付されたお宝の山は、
世界の貧困を少しだけ和らげた。




なんかふと思いついたので書いてみましたが、
嫁によると「つまらんね」だそうです。





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最終更新日  2005.08.20 22:12:14
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