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2009/01/06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日は日比谷のシャンテ・シネで素晴らしい映画を見た。その名は「英国王給仕人に乾杯!」チェコのイジー・メンツエルの監督作品。天才がつくった絶品。これほどしゃれて贅沢な作品はない。まるで極上のブランディにほろ酔ったような気分になった。

原作はチェコの作家ボフミル・フラバルという短編作家らしいが、この原作は相当な時代長編なので、部分をつないでつくったという。原作は翻訳されていない。しかし、これは明らかに映画作品になっている。
ドイツ系の多いチェッコスロバキアのズデーデン地方がやがてヒトラーによってドイツに併合される。チェコはドイツ色に塗りつぶされる。それからプラハの春がソ連の戦車によって踏みつぶされるが、パンフレットにあったメンツエルの談話によると、ひどかったのはそのあとにできた人民政府であったという。このあたりの東欧の歴史の移り変わりがよくわかる。

映画は高級ホテルの給仕人の物語であるが、ホテルというものは宮殿を模したものであるという。ドアボーイは守衛兵の守衛を模し、中にいるホテルマンやメイドは皇帝の侍従である。ホテルは豪華けんらん、贅沢三昧、侍従には品格、マナー、ディグニティが要求され、フロックコートに蝶ネクタイ、ベルボーイは白に丸帽、客は皇帝の賓客であるから堂々として、チップは気前よくはずまないといけない。ホテルマンやウエイトレスはある時期まで全部客のチップでまかなっていたらしい。給仕人長がいちばんチップの実入りがいいから、足をひっかけれれて転げ、客の前で大失敗してその座を奪われる。このチップ制は戦後アメリカから田舎者の客たちが押し寄せてから通用しなくなり廃れたらしい。
とまあ、こういう1930年代からのホテルの世界を描いているから、暇な金持ちたちのたまり場のテーブルの間を給仕人はまるでダンスでも舞うようなパーフォーマンンスをきかせる。
英国王給仕人というのは若い主人公ではなく、その上にいるマルトン・フバ演じる上級給仕人のことで、彼は若いころ英国王の給仕人をしていたことが誇りである。だからナチスの軍人がやってきて、「ハイル・ヒトラー」と右手を前にあげて挨拶を強要されるが、この人は絶対にしない。それで監獄行きになる。このあたりがチェコ人の反独根性とホテルマンの意気を表して、題名の所以となっている。主人公は要領よく立ち回り、ドイツ人女性と結婚し、やがてユダヤ人から没収した切手を売ってホテル王になるが、そのホテルがナチスの優生学実験所となり、たがて戦争が終わって、今度はチエコの人民政府により全財産を没収され、収容所送りとなる。14年後に釈放されてスカンピンの生活になるが、人間の味を出して乾杯で終わる話である。
これ以上は解説はやめ、まあ、御覧ください。

映画を見終わってから日比谷公園の派遣村を見に行った。400人くらいの人が国会にデモに行っていなかった。留守番役の労働組合の人に聞いた話では、今日で廃校になった小学校など4か所に移住し、千代区役所で生活保護を受け、それ以外に10万円の借用を受けるという。一時的な解決にはなった模様。






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Last updated  2009/01/06 09:59:13 AM


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