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八木哲郎

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2009/09/16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
官僚は米軍に日本の防衛を依存し、駐留軍の費用を2500億円ほど負担し、米軍を引きうつけておく選択を行ったが、しかし、官僚は本当に米国は日本を守ってくれるのかということについてずっと疑問を持っていた。歴史の実例をひもとくならば、ある国が一方的に国益を損なってまで他国を守るなどということはあり得ないことだからある。かならず相互防衛同盟でバランスを合わせるというのが対等な国際間の常識であることは外交官なら知らないはずはない。

こういうことから何を読み取るかというと、アメリカは現状維持で満足しているということである。米陸軍が自国の防衛線の最先端をワシントン州から座間に移したことは、米国の防衛の利のためであって、西半球の不安定な弧への対応のためである。米海軍のほうは第7艦隊が極東の海域まで来ているのであるから、陸軍のほうもそれに合わせたということである。
中国のミサイル基地が台湾の対岸に強化され、飛距離が台湾全土を優にカバーしたとき、台湾駐留の海兵隊は台湾の基地を引き揚げて海上に移し、グアムに一部移った。沖縄の海兵隊もグアム移転で日本政府が移転費まで補助している。
こういう動きは、アメリカはいざというときには、第3次大戦に発展するようなリスクは避けるということである。日本に対しては、日本本土、沖縄の基地を借りているだけで、しかも思いやり予算つきで十分目的を達していると考えているということだ。さらにいうと、防衛してあげているという錯覚を利用して、いざと云う時には日本から軍事費などをもらうことができるということである。
ところが日本の官僚の思い込みはひどいもので、湾岸戦争が起きて、日本も兵隊を出せと言ってくるととたんにびびってしまう。アメリカがいちばん敏感なのは、自国の若者の戦死者が増えることでやがては国内問題に発展するから、外国に出兵を要求する。外国の小国でも100名か200名の兵隊を出すのは、バンドワゴンといって、戦勝した場合の最恵国待遇にあずかれるからである。それを日本の官僚は読み違えて国際貢献に後れをとったらつまはじきされるというふうにあわてふためく。
すでにアメリカは日本を守る意思がないのにあたかもあるかように思わせ続けことが実は外交なので、外交とはいかに外国に誤解させ、幻想を抱かせ、必要以上に恩義を感じさせる手口といってもよいであろう。





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Last updated  2009/09/16 04:08:43 PM


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