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八木哲郎

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2009/10/06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
日曜日は、秋を見つけに高尾山まで行ってみようかと思ったが、午前中は曇っていたので、午後東大農学部近くの竹久夢二館に行く。

竹久夢二はやっぱりいい。夢二は詩を絵で表そうとしたというが、夢二の絵にはそこはかとない哀愁を感じさせる。夢二の女性は、水商売ふう、目が大きくて、ほつれ毛、安ものの銘仙、素足に下駄というイメージだが、私が子供の頃、そういう貧しい出身の女性がいっぱいいたことを思い出す。化粧せず、地味な和服、髪は無造作に後ろに束ね、風呂敷か信玄袋を下げていた。子供をもった母はネンネコでおぶっていた。
もう遠い過去のイメージ。
夢二って、青白い鬱なやさ男って思い浮かべていたが、写真をみるとごっつい感じである。若い時は車夫をしていたという。これはちょっと予想外。
安野モヨコのオチビサンのマンガの原画があった。このマンガは私が朝日をとっている大きな理由の一つで、芸術の域にまで達した傑作マンガだと絶賛している。安野モヨコってどんな人だろう。
夢二館の界隈はおちついていて小さな秋があった。東大の構内を抜ける。明治時代、三四郎が通った頃からあるというこの東大の建物は重厚だ。校舎の中はほの暗く、学問をするにはおちついたいい雰囲気かもしれない。しかし、他の大学のキャンパスと比べるとあまりにもちがいすぎる。こんなのをいつまでもブランドにしていいのだろうか。
頭のよさそうな学生が銀杏の大樹の下で本を読んでいた。安田講堂の前に出る。40年くらい前、この講堂の屋上を全共闘の学生が占拠して、それを排除する警官隊が下からホースで水をかけ、まるで大阪城の夏の陣みたいな攻防をテレビでみたことを思い出す。
しかし今考えるとなんで大学当局は警察を入れてまで排除しようとしたのだろうか。

このときの学生たちはもう60歳だ。





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Last updated  2009/10/06 04:47:52 PM


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