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私は、 任天堂DS『もっとえいご漬け』 に嫌われている。 購入してから1年半ぐらいにはなると思うが、その英語力判定では、今もって 「F」(アルファベットが読める程度です。) となっている。
このゲーム機を購入したのは、以前、職場にいた帰国子女で「英語ぺらぺら」なのだが、ちっともそんな事を鼻にかけないNaoちゃんのお薦めだったからだ。
といっても、私は、職場では「英語」の「え」の字も口にしていないので、若い女の子同士がおしゃべりしているのを、横で無関心を装いながら聞き耳を立てていて、情報をキャッチしたのだ。
新しい物大好きな私は、さっそく、その 任天堂DS『もっとえいご漬け』 を買いに走った。しかし、それはすぐに、当時高校3年生だった下の娘のおもちゃとなった。私は、週に1度か2度触るだけであった。
同時に、息子もエントリーしてきたので、3人の英語力が画面に表示されるようになった。当然私は、トップの成績になれるだろうと、内心は自信があったのだが、見事にその予想ははずれた。
「なぜ? こんなに長い間、細々と勉強してきたのに・・・」と私は、そのゲーム機に、だんだん腹が立ってきた。
ほとんど毎日2時間から3時間も 『えいご漬け』 に挑戦し続ける娘は、ついに、 ランク「A」で店長 にまで上りつめてしまったのである。息子も時々挑戦していたようだが、そのうち飽きてやめてしまった。それでも成績ランクは、まだ私よりも上。
「ふん、こんなゲーム機ごときに何が分かる!!!」と、私は怒れる大作家の佐藤愛子先生のようになっていた。
しかし、よく考えてみると、私が 『えいご漬け』 に挑戦した時間と言えば、1回につき、わずか10分から20分、それを数回やっただけ。ちっとも 『えいご漬け』 にはなっていなかったのだ。何事も、特に英語は、かけた時間に比例して力がついてくるという肝心なことを私は怠っていた。
たかが1回数10分やって、すぐに、英語力を判定してもらおうなどという虫のいい考えを持っている挑戦者をDSは、認めてはくれない。
でも、私はあの小さなゲーム機に向かって、ペンでピコピコとスペルを書いていると、なんだか悲しくなるし、すぐに飽きてくるのだ。
中・高校時代は、鉛筆でノートに単語のスペルを書いたり、発音記号を見ながら、繰り返し発音して覚える作業は、あんなに大好きだったのに・・・
これから、『もっとえいご漬け』といい関係になっていけるだろうか?