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夫の父親が、趣味でやっている「ランの栽培」。定年退職後もずっと続け、花が咲くと、それを持って、夫の母が「これ、飾ってね。」と我が家に届けてくれる。
玄関近くの窓辺が、ぱっと明るく華やかになる。
大家族の大黒柱として、長年黙々と働いてきた舅、その夫を明るくたくましく支えてきた姑。私たち夫婦が結婚以来、共働きで3人の子を健康に育ててこれたのは、すべてこの夫の両親のおかげである。
子どもが幼い頃に、病気で保育園に登園させられない時などは、快くその世話を引き受けてくれた。少し大きくなった小・中・高時代も、何かと助けて貰った。
今はもうその子ども達も社会人と大学生になり、夫の両親の手を煩わせることもなくなった。と同時に、少し寂しげになってきていた。
しかし、私は、自分の仕事が忙しく、夫の両親の 「老後の生きがい」 の事等、考える余裕もなかった。
私が、体調を崩して休職し、次第に回復するにつれて、今度は、歩いて30メートルの距離に住んでいる夫の両親の事が気になってきた。なぜなら、いつ訪ねてもほとんど、二人ともテレビを観て過ごしていたからだ。
これまで、真面目に慎ましく暮らしてきた人達にとっては、外出して遊ぶ事など、あまり考えつかないのかもしれない、何とかしなければとは思いつつ・・・
ところが最近になってその夫の両親は、夫の従妹(両親にとっては姪にあたる)が3年間の育児休暇から復職したため、その彼女の子ども達2人の 保育園と小学校への「お迎え」 の役割を担うことになったのである。
今では夕方になると、いそいそと二人で車で出かけるのを見かけるようになった。
私は、内心ほっとした。「よかった。また、生きがいが見つかって!。」
やはり、人間は誰かに必要とされる事が一番の幸せなんだろうな。
マクロビ料理教室(2) 2009年04月21日