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2007年03月12日
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テーマ: お勧めの本(8172)
カテゴリ: カテゴリ未分類


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寛政大学の新入生蔵原走はひょんなことから、おんぼろアパート竹青荘に下宿することになった、竹青荘はものすごくおんぼろながら、家賃は三万円でしかも賄い付き。走はそんな曰く付きのアパートの十人目の住人だった。

竹青荘が家賃が安いのは実はやはり訳があった。竹青荘を実質的に仕切っている清瀬灰二だけが知っていることだが、アパートは実は陸上長距離部の合宿所で、清瀬が部長。大家が顧問だったのだ。

清瀬はいつか、十人が十人となり、十人達全員で駅伝しかも、箱根駅伝にでることを夢見ていたのだ。

偶然に清瀬とであった蔵原だが、じつは高校では将来を嘱望された、長距離ランナーだったが、監督の指導に反発、監督を殴って陸上界を去った過去を持っていた。

同じく高校長距離界の優秀選手だが、故障で、一時は陸上をあきらめた、清瀬と蔵原以外は全くの素人達が、いやいやながら、陸上の練習を始める。

箱根駅伝を目指す物語だから、当然、結末は明かだし、素人が集まって箱根駅伝に出られる訳はないのだから、普通に考えれば当然物語は成立するはずのない荒唐無稽な、おとぎ話になってしまい、読むに耐えないものになるはずだが、それを、そう感じさせずに、最後まで読者を引っ張っていってしまうところが作者の筆力。

特に、素人達を練習に巻き込み、それぞれのモチベーションを揚げて、だんだんに自主的に走るようにする様子を丁寧に描くことで、読者に違和感を与えないようにしている。



駅伝トリビアも身に付いて、楽しく、読み終わった後に元気になれる小説です。





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最終更新日  2007年03月12日 17時06分40秒
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