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2010.04.14
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カテゴリ: ちょっと思うこと
大西洋のサルガッソー海の深海で産卵するウナギは2種類で、北米とヨーロッパに遡上するのだが、ニホンウナギのようにかなり小さな個体のうちに海流に乗って流れて沿岸の川に遡上するのと少し生態が異なっている。

文献の記述によれば、バーミューダ周辺の海域で幼年期をすごした後に、自ら泳いで北米とヨーロッパを目指すと言うのだ。

もちろん脊椎の数が異なるこの2種類の大西洋ウナギは、誤り無く父や母の過ごした故郷の川がある大陸を目指すと言う。

こういう生態に進化するまでに彼らの種に何があったかを想像するのは非常に困難だが、必ず事実に繋がる整合性の有る理由が何処かにあるはずだ・・・・。
さもなければ同じ海域で生まれたウナギの子が、自分が誕生する以前に母ウナギや父ウナギが棲んでいた大陸を目指し得るわけも無く、誤って北米大陸に遡上するヨーロッパウナギがかなり居たとしても不思議ではないし、その逆にヨーロッパに向かう北米ウナギがいたとしてもおかしくは無い、と考えられるだろう。

私はその道の研究者ではないから、実際に大西洋を泳ぐウナギを探しにいかないし、そこまでして調べなければ気がすまないと言うほどの事でもないのだが、興味があり、そうなった理由を、推理することが楽しいだけだ。

推理であるからして、当然ながら「正しい」と言えるものではないのをご承知願いたい。

ヨーロッパウナギも北米ウナギも、元々は今の太平洋のボルネオ島やフィリピン付近の深海で生まれたウナギの仲間であったことはミトコンドリア遺伝子を分析することで確実視されているし、前回の日記にも書いたように、1億年の昔はゴンドワナ大陸とローラシアが離れていて、今のアラビア半島の辺りはテーティス海と呼ばれる海で、いずれ地中海になる海域と繋がっていて、現在の大西洋まで、当時はには古環赤道海流と呼ばれる海流があって、レプトケファルスと言われるウナギの幼生は漂うように海流に流されて長い旅を経て、今の位置には無いが、その後北米大陸やヨーロッパになる地域へと流れて到達したと考えるのが自然だろう・・・。

ここで考えることは、大西洋ウナギが2種類のみで、その脊椎の数が異なると言う点で、おそらくだが、この2種の大西洋ウナギは当時同一の種がゴンドワナとローラシアの衝突によって太平洋に帰れなくなった後に種類が分かれたのではなく、テーティス海が開けていた時代でもかなり以前に分化した種が、ある時代的な隔たりをもってそれぞれ今の北米になる地域とヨーローッパになる地域に別々に流されて到達していて、それぞれ2種類とも親ウナギは、はるばる産卵のため太平洋の故郷の海域まで泳いで帰って来る。と言う生態があったと考られはしないだろうか?(北米ウナギとヨーロッパウナギはかなり近い種と言われれては居るが)



それにしても2種の異なったウナギだが、やはり自分が生まれた環境に近い場所を探し当てて産卵に及んだことで、北米から太平洋を目指したウナギもヨーロッパから太平洋を目指したウナギも同じサルガッソー海付近の深海を第2の故郷と決めたことは、ほぼ必然的に起きたことだったと言えるのだろう・・・。(元々近親の種であったとすればなお更だろう)

と、ここまでは特になんでもない推理だが、淡水域の上流で生まれて海に降り、成熟して再び故郷の川を目指す鮭の生態なら、川の水質による匂い等を記憶していてそこへ戻れると言う事実もメカニズムとしては想像し易すいが、ウナギの場合、海に戻る頃はせいぜい小さな卵として母ウナギの半分の遺伝子情報を減数分裂によって得ただけであり、母ウナギが過ごした川や湖沼の環境因子を記憶できる状態ではないと普通には思える。
つまり卵子には減数分裂後、周囲の環境情報を論理的に記憶するフィールドは無いと信じられるから、難しいことになるわけだ。

本能と言ってしまえば実に簡単に思えるが、ウナギの幼生のレプトケファルスが海流で流され易い形をしていても、南太平洋のボルネオ島付近やマリアナ海域で生まれた全てのウナギの種が黒潮に乗って太平洋西沿岸に広く分布しているわけではなく、ごく限られたボルネオやニューギニアにしか見られないウナギの種もあるという事実は、たとえ流され易い幼生でも何らかのメカニズムで遡上する川を選ぶ能力があると言えると思うし、産卵のために数千キロの海を故郷の深海まで戻る能力があることは間違い事実だ・・・。

鮭の稚魚が川を降って大洋に出ても、その川に戻ってこられる能力と同じに、ウナギの稚魚が海流に乗って遠く流れて行っても、成熟すればやがて生まれ故郷に戻れると言うことはほぼ同列に考えて良い様に思える。

しかし、同じ海域で生まれた2種類のウナギの稚魚がしばらくバーミューダ諸島の浅瀬付近で過ごした後、誤ることなく母や父の過ごした大陸に向けて泳ぎだすというメカニズムは依然謎であることには変わりは無い。

ウナギの産卵は研究の結果から、新月の日に行われると言うことが解っていると言う。

それを考えると、少なくともウナギは海面下数百メートルの深さで産卵するのだから月光は当然届くはずも無く、彼らは視覚によらず月の月齢を感じる能力があり、晴れていようが、曇って月が見えていなかろうが、新月であると言うことを知る能力が有ると言うことになる。
月の運行は地上のさまざまな生物のバイオリズムに関わってるのは知られたことだが、この月の引力のなにかが関わるようなメカニズムが働いていると考えることで何かが切り開けないだろうか???まあ、とても想像力だけでは解決には程遠いですが・・・乞うご期待です。

前の日記でオーストラリアにはウナギは居ないらしいと書いたが、オーストラリアとニュージーランドにもウナギの種は居るようですが、南米の赤道以南や西アフリカ沿岸、アメリカの西海岸には居ないようです。

余談ですが、北米ウナギはナイアガラの滝を登ると言われていますが・・・・信じられないです・・・・笑。(もしエリー湖にウナギが居たとしても、ミシシッピ川経由で入り込んだものだと考えるのが妥当でしょうか?それともハドソン運河から入り込むと考えるべきなのでしょうか?どちらも運河の構造が私には良く解りませんが、ナイアガラの滝はいかにウナギが滝を登るのに長けていたとしても不可能な気がします・・・・笑。)





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最終更新日  2013.11.04 18:01:59
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