暇な人、よっトイレ~♪

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2005年01月23日
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テーマ: 徒然日記(25325)
カテゴリ: 徒然日記
水谷先生・・・

一度は聞いた事のなる名前
その番組が行われたから、食い入るように見ていた
長くなるから、今回はテレビの内容だけで終わりそうだ

教員生活22年、夜回りをして13年
この間の講演会は1400回を超えている
青少年との対話、麻薬撲滅
教員生活を止めても、自分の火が消えるまで頑張りたい


彼の偉い所は、やり通した事
正しい事と判っていても、普通の人は一過性
でも、彼はそれをやり通している
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜間高校の授業が終わった時から彼の行動は始まる
横浜の駅周辺を巡回し、高校生に声をかけていく
門限は11時だぞ、従わなかったら補導するぞ
そんな事を言いながら中学・高校生を駅まで送る
危ないと思うと、自宅まで送っていく
彼を見かけると麻薬の密売人は逃げて行く

彼がうずくまる

「心臓がね、締め付けられるようで・・・・
でも、血液がごぼごぼってあがってくると、まだ生きられる
これが、あがってこなかったら死ぬんだなあ」
痩せた顔のひげ面で笑って答える
これが有名な水谷先生か・・・・


でも、目は輝いていた
「一人でも薬から立ち上がってくれれば良い」
そう答えながら歩き続ける
「僕はね、子供を怖いと思った事が無い、聞いたら素直に答えてくれる
本音は、みんな良い子供なんだよ
でもヤクザは僕をいやがってるけどね」
そう言いながら笑っている目は優しかった
暴力団から脇腹を刺されたり、
何度も暴力を振るわれた事のナレーションが入る
そこまでして続けるのか・・・僕には異人間に見えた

夜中の2時に家に帰る
でも、そこでも眠れない
彼との対話を待ち望んでいる若者達の為に・・・・
彼は自分の部屋でパソコンを立ち上げる

メールを開けると、なんと400通近くのメールが入っている
多い時は、500~600通が毎日来てる
若者達の悲痛な叫びを読みながら、全員に返答をしてゆく
その間も電話が入る
彼は、その電話にも全部答える
凄いのは、1度でも聞いたら相手を忘れていない
親身に話し、親身に聞いてる
その作業は明け方まで続いている
ほとんど睡眠時間は無い

彼が言った事で胸に響いたのは
「僕は子供を怒った事が無いんです
彼らは悲鳴を上げている
その声を聞いて一緒に苦しみ一緒に泣きたい
駄目だ・駄目だと言う言葉は人間を本当に駄目にする
ほめなくちゃ、子供を褒めてください

会社から駄目だと怒られたお父さんが家に帰り
お母さんに八つ当たりして駄目だと怒る
お母さんは、子供に向かって駄目だと怒る
じゃあ、子供は誰に駄目だと言って心のうさをはらすか
誰も居ないんです

これに反発して夜の世界に入る若者もいます
でも、ほんの1割なんですよ
大多数の子供は
自分を責め・悩み、相談相手も居ないまま死のうと思う
それがリストカットであり集団自殺や薬
薬やリストカットは死にたいんじゃ無いんです
生きたいからするんです
彼らのそんな声を聞いて、少しでも頑張らせたい
普段、大人が聞いていない声を僕は聞いてあげたい」

番組は淡々と続いた
気になる子供には、即行で会いに行く
励まし、勇気付け・・・そして道を教える
薬を飲んで居る子には、救急車の世話をし励ます

彼は言う
「薬に戻っても、彼らが弱いんじゃ無い
薬に戻すから麻薬なんです
それを親が理解しないで怒る
すると、子供は本当に麻薬に戻ってしまう」

9月に教員を辞めた、まだ40代の若さなのに・・・
彼の体は癌との時間の戦いだったから
体力を持たない彼が最後の挨拶を講演会
「この半年ほとんど寝ていません、一日1時間ほど
でも、少しでも子供が薬を止め昼間の世界に帰ってこれるように
それだけで13年間、夜回りをしてきました
自分の気持ちが伝わる様に、問いかけてきました
でも、自分は癌でもう時間がありません」
その訴えの中に、無私・無念の気持ちが見える
ここまでの執念は・・・・聞いていて自分が恥ずかしかった

テレビのクルーが聞く
最後の挨拶、教え子達はどうでしたか?
「僕が泣いちゃって見えないんです」
校門では、元の教え子が花束を持って待っていた
それが、彼の自慢できる足跡だと思う

「僕は人を殺しました、何人も殺しています
印象に残った子の名前は愛さん
彼女と出会った時は、麻薬も5~6回で重症じゃ無いと思っていました
これが、僕の判断の甘さでした
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼女の体はもう限界で、医者はモルヒネを使うと言います
最後の手段で彼女を救うには、それしか無い
モルヒネを打つと、意識がなくなり、痛みも無くなります
痛みもなく死んでゆける

でも、彼女との約束・・・夜明けを一緒に見よう
その約束をするために医者に言って、夜中に行きました
2人で夜明けを見ながら、頭を撫でほっぺたをすり寄せて・・・・
泣きながら抱きしめていた
家族が来て・・・・やっぱり同じでした

医者が{ではモルヒネを打つから・・・良いね}
と言ったら彼女は
{お父さん・ありがとう、お母さん・ありがとう、お姉さん・ありがとう
先生・ありがとう}
彼女は、骸骨のようになりながらも、感謝の言葉を言ったんです

でも彼女は死ねませんでした
半年たって、規定量に達しても死ねなかったんです
それ以上打ったら法律違反で殺人になります
だから、無意識で苦しむ彼女を見るしかなかった

そして、・・・・今度は本物の麻薬との戦いになりました
意識が無くても苦しむ、そして骨はボロボロ
手が脱臼し、それを直そうとすると肩が外れ
肩を治そうとすると足が外れ、最後は股関節脱臼
無意識の中でも地獄の苦しみが彼女を襲っていたのです

死んだ時、父親が言いました
{良かったね、
これで苦しみから解放されたね、ゆっくり休むんだよ}
その言葉を聞きながら、救えなかった自分を責めた」

なんて人だろうと思う
赤裸々に泣きながら語る彼には自分を大切にしようと言う気が無い
無私の心で、若者を助けたい
聞こえない悲鳴を聞いてあげたい
その心が・・・・僕にはとうてい真似が出来ない
多分、世間は最初はポーズと思っただろう
でも、やり続ける事の偉大さ
やり続けたら、それは真実の重みがある
やり遂げた者の重み

彼が言った

「声はね、耳を澄ませば聞こえるんです
でも、皆が自分中心に考えるから聞こえないんです
若者達は、悲鳴をあげてる
その心を、聞いてください
怒って否定するよりも、褒めて聞いてください」














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最終更新日  2005年01月23日 16時49分59秒
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