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2002年06月11日
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彼と初めてキスしてから、私の身体は同居人を受け付けなくなった。元々受け付けてはいなかったのだけれど、本格的にダメになって。同居人が仕事から帰ってくるだけで、子宮の辺りが差し込むように痛くなる。あんまり性欲が強い訳でもない同居人は1週間に2回くらいしか誘ってこないので、なんとか「お腹痛いから、ごめん」と言ってかわしていた。

あれから約一週間。ネットではたまに話す事はあっても、仕事が忙しいようで彼はなかなか誘ってこない。次こそは断りきれないだろう、というよりも私から押し倒したくなってしまうような気がしていたから、なんだか気が抜けた感じ。する事を考えたら引いてしまったのか?もしかして、私のキスは美味しくなかったのかなぁ?なんて要らぬ事を考えてばかり。でもこっちからそんな事は訊けないし、いつ逢えるの?とも同居人が居る手前、言えない。

キスから数えて6日目の夜。とうとう彼から「明日の夜、時間があったら・・・」という言葉が出てきた。全然予定無し!勝負下着も洗濯してお取り置きしてあります!・・・とはさすがに言えず。「明日?えっと、大丈夫みたい」と言っておく。なんて狡いんだろう、私。待っていたのに。待ち焦がれていたのに。

この間のキスを思い返す度に、私は身体の芯が熱くなるのを止めることが出来なかった。しかし待てよ。「初手合わせ」というのはここ2年完全にご無沙汰である。私は同居人にいくら飽きてもこれまで浮気をした事はなかった。一度たりとも。そうなると2年以上ぶりの、初めての相手という事になる。なんか変な言い方だけれど。誰とでもそうだけれど、初めてっていうのは緊張する。こっきりさんならどうでもいいんだけど、「逢いたい」と思うくらい惚れ込んだ相手ならば余計に。もう私は完全に彼のことを好きになっていた。

彼の方が年上だから、それに男という立場からもリードしてくれるだろうというのは判っていた。だからあーんな技やこーんな技はお取り置きする方面で。うん。いきなり全開で行く事もなかろう。でもマグロにはなりたくない。ここら辺の兼ね合いが少々難しい。でもまぁ、なるようにしかならないでしょう。っていうか、しなかったら、笑う。

そんな事を考えている間に、どんどん時間は過ぎていく。私は人と会う時は大抵あまり眠れなくて、眠いまま出掛ける事が多い。その日もそんな感じで、あまり眠れないまま同居人よりも早く起きて、同居人を送り出して、それからシャワーを浴びた。昨日の夜もお風呂に入ったのにね。なんでかね。やっぱり気合いだろうな。

今日も車で迎えに来る彼と合流して、彼は知った道を走っている。あ、この前の所だ、と思い出した。初めてでカーセックスは嫌なんだけどなぁ・・・同居人が居る手前、あんまり大きな事は言えない。どうしよう。

彼は車を停めた。エンジンを掛けたままサイドブレーキを引いて。そして、私の髪を弄んで。そしてゆっくりと抱き締められた。私もドキドキしていたけれど、少し余裕が出てきたのか、彼の鼓動も聞こえる。彼もドキドキしてる。彼の胸の中で彼の匂いを身体いっぱいに吸い込んで、安心する。あぁ、ここは安心できる場所だ。今までの誰よりも、私を大きく包み込んでくれる。余計なことは何一つ聞かないし、言わない。大人の暗黙のルールを守ってくれている。同居人のことも、彼と居るときは私が口に出さなくても済む。考える事すら、しなくて済む。

しばらく抱き締め合って、そしてゆっくり身体を少しだけ離して、キスを交わす。最初は唇を合わせるだけのキス。何度もついばむように、唇を付けたり離したり。大人の彼がそうやって可愛いキスをすると、なんだかくすぐったくて嬉しくて微笑ましくて、表情が和らいでくるのが自分でも判る。そして、今度は大人のキス。相手の唇を優しく咬んだり、そこを舌でなぞったり。そして舌を絡ませる。ゆっくりと、相手を味わうように。

一度唇を離して一呼吸して、そしてまた唇を合わせる。肩にあった手が、少しずつ、確かめるように、下に降りてくる。なぞるように腕を這って、そして胸に辿り着く。私は彼の首に腕を廻して、彼が自由に私を弄べるようにする。感じやすい胸は、キスだけでもう盛り上がっている。そっとセーターの上からなぞられただけで、敏感な部分を掠る。思わず溜息が出る。彼はゆっくりもう片方の胸にも手を這わせ、同じようにそっとなぞる。

強くもなく、弱くもなく、ゆっくりゆっくり胸を弄ばれる。感じてしまうと舌が疎かになってしまう。彼は手も舌も休めてはくれない。私は思わず唇を離して、彼の耳たぶを甘咬みして舌を這わせる。彼の息が荒くなる。男の人が興奮してくれると、嬉しい。

セーターの中に手が入ってくる。肌が荒れやすいので下に薄いTシャツを着ていたのだけれど、その上から少し遊ばれて。そしてTシャツを急に引っ張って、直に私の胸に触れてきた。最初はブラジャーの上から全体を暖めるように、そして肌が熱くなっているのを感じると、少しずつ指が進入してきた。上手に、乳首をいきなり触らないように、周りから指が私の胸に吸い付く。それだけで呼吸が荒くなる。唇をまた合わせていられなくなって、私は彼の首筋にキスをする。

初めて指先が乳首に触れた時、声を上げると同時にぴくんと跳ねてしまった。そのまま弄られる。「固くなってるよ」と彼が嬉しそうに言う。声が止まらない。固くなった乳首を、二本の指で軽く挟まれて、私はまたびくんと跳ね上がる。

胸を弄ばれただけで、私はもうドロドロになってしまって、ここが何処なのかすっかり頭になくなってしまった。窓が開いていたかも忘れて、声を上げる。いつの間にか彼がシートを少し倒して、私の上に斜めに覆い被さっていた。セーターをたくし上げられ、胸にキスされる。片方の胸を支えられてキスしながら、片方を指で弄ぶ。

片方の手が空いて、キスだけになったと思ったら、膝頭から内腿に掛けてなぞられていた。何度か往復した手は、スカートの中に滑り込む。触られてもいないのに、そこは熱くなっていた。彼に指摘されて、急に恥ずかしくなる。それでも彼は手を休めずに進入してきた。全体を覆うように、手のひらを充てられる。熱い。熱い部分を押しつけるように、指が動く。我慢できずに大きな声を上げて、腰が浮いてしまう。

もう訳が分からなくなって、ぐるぐるで、早くどうにかして欲しくなってしまった。軽く飛ばされて、放心して。少し経って冷静になった頃、彼はやっと手を休めてくれた。初めて触れられるのに、こんなになっちゃうなんて。自分でも信じられなかった。倒されたシートからリアガラスが曇っているのが見えた。恥ずかしい。

そして彼は私のぐちゃぐちゃになった格好を直してくれた。あれ?もう終わり?私は彼になにもしてあげていないのに・・・。

そう思いかけた時、彼は口を開いた。「ホテルに行ってもいい?」(次回に続く)





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最終更新日  2002年06月11日 23時51分36秒
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