
皆様、いかが お過ごしですか?
ホテルグリーンマークの広幡です。先日 紹介した宮尾 登美子の「錦」を
読み終わりました。たおやかで、流麗な宮尾節を たっぷり堪能しました。
そこで今は宮本 輝の「流転の海」を読んでます。。。
私が初めて宮本 輝を読んだのは高2の夏です。夏休みの宿題の読書感想文を
書く為に、当時 雑誌で紹介されていた「青が散る」を読んだのが 私の初めての
宮本 輝体験でした。「青が散る」は その名の通りいわゆる青春小説のカテゴリーに
分類されると思いますが、瑞々しい きらきらした青春模様の中に人のあざとさ、
世の中の陰影が深く刻まれていて、不思議な感触の手触りでした。宮本 輝は
とても美しい文章で人間の内奥を抉っていく独特な表現方法を とる作家です。
実はひと癖も ふた癖も ある筈なのに、優しい語りかけでずば抜けたストリーテラーの
才能によるものがたりで、面白さを堪能しているうちに 包み込まれていた毒も
いつのまにか飲み込んでしまう という不思議さが あります。。。
その不思議な魅力が癖に なり、以来「錦繍」「森の中の海」「月光の東」「道頓堀川」
「葡萄と郷愁」「海岸列車」「避暑地の猫」と折に触れて 宮本作品を読み続けています。
今回の「流転の海」は1990年に森繁久弥主演で映画化されています。宮本 輝の
ライフワークでもあるシリーズで宮本 輝自身の家族が描き続けられています。
あの独特の宮本がたりで、ストリーテラーの力量を思う存分発揮し、ただの私小説や
家族史には とどまらない面白すぎる小説に なってます。また いつものように
宮本がたりに不思議に酔わせてくれそうで、今からドキドキです。
今回 紹介した「流転の海」はホテルグリーンマークから地下鉄で20分程の所に ある
泉図書館で借りました。
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