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知識を身につけ答えられるようになっても、 本番の試験では答案を埋められない。 口頭ではずいぶん答えられる。 一問一答も相当できるようになった。 単語は練習して書けるようになり、 計算もほとんどミスしなくなった。 なのに試験の得点はいつも伸びずに低いままだ。 実はこういう生徒は案外多い。 彼らの試験後の感想に、興味深い言葉が幾つかある。 「変な問題が出た」 「問題の意味がよく分からなかった」 というものだ。 変な問題というのは、本当におかしな問題という訳ではない。 その子にとって「変な」問題だったのだ。 普段の準備学習の時と違う問われ方というか、 思考や理解を試す問いというか、 とにかくそういう設問を「変な」と感じたのである。 後者の問題の意味が分からないというのも、根は同じだ。 ベーシックな演習では理解を示せても、 ちょっと捻りが加わった設問にはついていけない。 その子にとっては、自分の理解を量ってくれない、 「変な」問題なのである。 こういう子には、学習の手順と仕上げを、 じっくり時間を掛けて再構築していかなくてはならない。 まず何よりも、実戦に近い形の問題を、 何度も繰り返し解かせることだろう。 こういう子は、普段問題を解いている時に必ず次のようなことを言う。 「これって、例題みたいに答えればいいんですか?」 「ある方法って、どんな方法ですか? 書いてありませんよね」 「えーっ、いくつ、どう答えるんですか?」 「何の理由を書けばいいの? ○○について?」 「この時って、どれのこと?」 「先生、この問題は、こないだの○○みたいに書けばいいの?」 「こう答えるってことですよね?」 疑問や引っかかることがあると、すぐ口に出して訊いてくる。 もちろん本番では、こんな質問はできない。 黙って自力で解かなくてはならないのだ。 常にフォローしてあげると、そのフォローが「当然のやり取り」になっていく。 ちょっとつまずけば、すぐ「先生」と訊いてくる。 一見、疑問を解明し正しい理解を導くやり取りに見えるが、 この行為は大きなリスクを背負うことになる。 (続く)
2009.06.01
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入試のときに一枚の紙の持ち込みが許される。 要点や暗記事項など、B4サイズの表裏に何を書き込んでいても構わない。 そんな夢のような許可が出たら、 君たち受験生は何を書き込んで持って行くだろう。 苦手な定理・公式・英単語・英作文パターン・理社用語・文法事項・ 暗記一覧・社会の図表・重要記述の・・・ あれもこれもと、気になるものをチェックしまくり、 ここぞとばかりに表も裏もびっしりと書きまくることだろう。 よく解らない公式も、歴史文化も一目で分かる。 でも実際にはそんなものを見て解くことはできない・・・ 公立高校入試まで5か月半となった。 何を重点に勉強すればいいかとよく聞かれるが、 君ならその一枚の紙に何を書き込みたいのか考えてみよう。 紙に書くことは「君が大切だと判断しながら、不安に感じているもの」。 そこには残りの期間に何をすべきかのヒントがぎっしり詰まっている。 要するに、当日に用紙を見ることができないのなら、 前もってそれらをすべて頭に入れてしまえばいいということだ。 紙は頭に入れるための手段であり、最終目的ではない。 でも書き出してリスト化することで、記憶しやすい括りが可能になる。 君は不安ならば、この一枚の紙を実際に作成してみたらどうだろう。 そして持ち歩き、何度も繰り返し見て、頭に入れてしまえばいい。 紙の傷みに比例し、きっと力は付いていく。 受験追い込み期はただ漠然とテキストやノートを眺めていてはいけない。 最終的な仕上がりをイメージし、その状態を目指さなくてはいけない。 すべきことが何なのか。 B4の紙に書き殴ってみよう。 表も裏も小さな字でびっしりと。 その作業中の君はきっと湧き上がる安心とともに、 思わずほくそ笑んでいるに違いない。・・・・・・・ 以前、書いたものです。 これまでに生徒たちに「自分のカルテ」を作ろうと勧めてきました。 自分のカルテとは、間違えた問い・弱点・重要事項・大事な解説や解法・ 役立ちそうな要点やリストなど、 自分自身が見直すべき大切な項目を片っ端から網羅したノートのことです。 あちこちに分散している大事な情報や、失敗したもの、重点リストなどを、 ノートに一元化していくのです。 図表や資料、一覧、解説などは切り取って貼り付けてもいい。 インデックスで項目を区切り、付箋もシールもマーカーもどんどん使っていく。 そうして蓄積していくことで、 最終的にはそれだけを押さえていけばよくなる。 そういう集約された自分だけのノートを作っていくのです。 このノートを作成している受験生はどの程度いるでしょうか。 今回の記事ではそれをさらに次の段階に引き上げ、 追い込み期の今、気になる不安なものをさらに一覧化し、 その作業を進めながら覚え込んでしまおうというものです。 厚みのあるノートではなく、一枚の紙に書き出すと何故か落ち着くのです。 まずは、この一枚をやればいいというゴールが見えるからでしょう。 また紙切れならば折り畳んでどこでも暗記作業ができます。 何をしたらいいのか混乱しているのなら、 今までまとめたノートやプリント、テキストなどを開き、不安なものを抜き出し、 「今自分が押さえるべきもの」として一枚の紙に集約していくのは有効でしょう。 今行えば、秋から冬に向けての偏差値アップにもつながります。 ただ問題を解いているだけの人はいませんか。 成績というものは、有効な情報を、 どれだけ「たくさん」「正確に」頭に収めていくかで変わるものなのです。 ぜひヒントにしてください。 (以前の記事に加筆訂正)
2021.09.14
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今回の模試で、中3社会に劇的な変化があった。 いつも苦手で底辺で喘いでいたある生徒が、 何と、学年順位の頂点を奪い取った。 定期テストでも、最も苦手にしている科目のひとつ。 学習が後手になり、いつも答案が空欄のまま埋められない。 緊急対策プロジェクトが必要なほど、危険領域にいた教科だ。 面談の席では、社会だけ事前に集中して勉強していたと言うが、 それにしても大変な快挙である。 試験で満点を連発する仲間や、 学校で学年トップを何度も経験している仲間を超え、 塾内でトップを獲得したことに、最高の拍手を贈りたい。 順位を教えると、 いつになく嬉しそうだった。 「えっ、1位取っちゃったんだ」 という表情だった。 この生徒は真剣にやれば出来る資質を持っているが、 今までエネルギーが目標に向け空回りしていた。 私の授業を受けており、 先日も伸びる予感を記事に取り上げたばかりである。 動くことで、 最下位が1位になる。 学習というものは、 本人の在り方次第で結果はどうにでもなるのだということを、 何とも見事に証明してくれた。 これが起爆剤となり、良い回転が生まれることを期待したい。 次は理科、その次は国語と、 自分の立ち位置を根こそぎ変えていこう。 今週の授業から、私もギアを入れ替える。 攻めるぞ。 まあ、その前に「よくやったな」と、 誉めてあげたい。 素敵な結果、ありがとう。
2009.04.29
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8月26日に実施された、「南部地区校長会テスト」 である。 公立入試の傾向に合わせ、意識してそっくりに作られている。 前回からパターンが変わった理科なども、 それに合わせるように類似形式でそっくりにしてきた。 解いてみることで、公立入試の出題パターンが見えてくる。 そんな模試だ。 全体として少し易しいという印象はあるが、 編集委員もよく研究し仕事をしていると思う。 せっかく受けた模試だ、見直しと確認だけは入念にしておこう。 きっと役立つだろう。 と言うか、パワーが喉から手が出るほど欲しいこの時期に、 見直さない、失敗をチェックしまとめることすらしない受験生は、 もうその時点でアウトだろう。 当然わが教室の受験生は、 しっかり押さえてくれていると信じる。 この模試は10月、1月とあと2回予定されている。 上向きに推移していくように、 段階を追って力を蓄えていって欲しい。 いよいよこいつを解き始める時期になったのだな。 同時期に希望校動向調査もあったと思う。 8月の終わり。 それぞれが夏の汗と努力を抱え登校した。 寒蝉の啼く声が遠く聞こえる教室で、 君は答案にペンで文字を重ねていった。 書いては消し、書いては消し、 考え、精一杯かたちを探っていた。 その時間を君は覚えているだろうか。 受験生というゲートがあるなら、 それは夏の終わり。 悩み闘ってきたストーリーを手に、 いよいよ本線に踏み込む瞬間が、そこにある。 校長会テストの日、 君が懸命に向き合った時間を、君はしばらく大切にしよう。 受験生として、仲間とともに目標をひとつにした日。 エネルギーが溢れる前の予感がする、 そんな夏の終わりの一日がそこにある。
2010.09.21
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サッカー日本対ベネズエラの裏番組「ナニコレ珍百景」で、 戸塚西中学の組体操が紹介されていましたね。 しかも関東代表で決勝に残り、一票入っていました。 「ナニコレ珍百景」 470人はド迫力ですね。 練習で授業が・・・・ まあ、それは触れないでおきましょう(笑)
2012.08.17
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連休もあと少しだが、 この貴重な期間に、君は何かを残せそうだろうか。 時間は取り戻せない、見えないものだ。 昨年の連休中に、その「時」について書いたものがあった。 5月、6月は、試験やイベントでスケジュールが過密になっていく。 この時期にもう一度転載しておきたいと思う。 『3600個の1円玉』 あなたは、 一日が何秒なのかと考えたことがあるだろうか。 あなたは、 一週間が何分なのかと考えたことがあるだろうか。 あなたは、 一か月が何時間なのかと考えたことがあるだろうか。 時というものは、漠然としたものだ。 そしてそれは、 私たちの生活に根付き、基準となって存在している。 一日は24時間であり、 一時間は60分であり、 一分は60秒であり・・・・ その枠の中で私たちは生活のリズムを安定させ、 時間の切り貼りを繰り返している。 時計の短針は、12時間で1回まわる。 長針はその間に、12回の役割を、 秒針はその間に、720回の役割を果たしている。 睡眠や生活上の作業、移動時間などを引いた時間が、 一日のうち12時間だとしよう。 それはあなたが頭を使い、自分のために尽くせる時間。 その 「時」 の流れは、見方によって速度を変えていく。 12時間という時間は、 短針なら、極めてゆっくり1回まわる時間。 長針なら、ゆっくり12回まわる時間。 秒針なら、せわしく720回まわる時間。 あなたが視点をどこに置くかで、営みの表情は一変する。 短針に目がいく人は、一日という流れを大切にする人。 長針に目がいく人は、段取りが上手な人。 秒針に目がいく人は、時間の価値を知っている人。 誰もが自分の中で使い分けながら、 最高の一日にしようと闘っている。 あなたがもしデザインの企画を考えるなら、 短針を基準にすれば、 何度も書き換え12時間で完成を目指すだろう。 長針に基準を置けば、 作業の割り振りを考え、時間ごとに幾つかの案件が生まれるだろう。 秒針に基準を置けば、 思い切りのいい、数え切れない発想が手元に残るだろう。 時というものは流れていく。 区切りはあなたが決め、描いていけばいい。 だが、1時間は60分であり、 それは3600秒という感覚を超えた世界。 学びという作業を考えた時、それは大きなヒントを与えてくれる。 使用料が1時間3600円という部屋があったとしよう。 あなたは、1時間後に、使用料として財布から3600円を支払う。 でもそれを秒刻みで支払うとしたら、どうなるだろう。 1秒ごとに1円玉を一つ並べていく。 1時間後には、 3600個の1円玉がテーブルを埋めている。 その面積は、一辺が1.2メートル四方もの広さ。 もし仮に12時間ならば、43200個。 面積は一辺4.15メートルにもなる。 学びにおける蓄積は、これとよく似ている。 大きな収穫を一気に得ようとする人は、積み重ねていく労を知らない。 だから失敗した場合、手元に何も残らない。 積み重ねることにより収穫を得ようとする人は、過程を持っている。 だから仮に未達であっても、そこまでの 「かたち」 が目の前に残るのである。 あなたは何かを学ぼうとする瞬間、 「時」というものをどれだけ意識しているだろうか。 12時間という塗り絵の中で、 どこまで細かい着色にこだわっているだろうか。 時は漠然と流れながら、過去の記録を示していく。 点描も数が集まれば 「かたち」 を持ち始めるように。 残すという行為を、大切に視野の中に捉えていたい。 3600個の1円玉は、 仮に未完成の60個であっても、 それは60分の1の 「かたち」 を持っているのである。 (2008.05.03)
2009.05.05
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往復学習ができる子は伸びます。 一度学習したのちに、もう一度戻って学習し直すのです。 前に進むだけが勉強ではありません。 一方通行の勉強では定着し得ないものが、戻り、繰り返すことで定着していきます。 よく反復が大事だと言われますが、 ただ反復して負荷を与えるのではなく、 計画的に後戻りし、点検していくという学習サイクルを身に付けるのです。 往復学習ができる子は復習型の実力テストで成果が表れます。 学習は結局のところこの「全体的な定着理解」が目的です。 ただ目先の単元だけを追いかける勉強は、通過点に良い記録は残せても、 蓄積がボロボロです。 時間を作り、これまでの学習の見直しをするのです。 そういう勉強の「型」をしっかりと身に付けてください。 一つ一つを点検し、塗り絵のように塗り込んでいきましょう。 色が弱いものを探し、強く重ね塗りしていきましょう。 定期テストがいくらできても入試には勝てません。 入試のためにここまで歩んで来た背後を固めてください。 結局入試はその全体の完成度で決まります。 頭の中の情報は確認を怠ると、時間とともにしだいに消えていってしまいます。 消える前に復元させるには、何度も戻って点検を繰り返すことです。 受験生たちには「エビングハウスの忘却曲線」の話を何度かしてますが、 こういう一見当たり前な作業を侮ってはいけません。 あなたは5日前の夕食が何だったか覚えてますか。 それすら判らずに、2か月前のことなど復元できるわけがありません。 でも日々繰り返し記憶の点検をしていれば、 自然と頭に残っていくことがあるのです。 運動や技術も同じですね。 練習して何かができたとしても、 しばらく間を置いてしまえば上手にできなくなってしまう。 定期的に繰り返すからコツが定着していくのです。 こういった理論をあらゆる学びに活かしてください。 手元の中途半端に解いたテキストをもう一度解き直してみましょう。 定期テストのときに暗記したリストをもう一度開き確認してみましょう。 往復学習ができる子は必ず伸びます。 ※PCの不調が復旧しました。また更新していきます。
2022.09.21
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18期生の決起集会を行いました。 前日4日で中3生の募集は締切ったので、 18期生の最終確定メンバーによる最初の集会となりました。 入試、勉強法、道具の使い方など色々話をしましたが、 自分の今後に活かせるものは、その切っ掛けにしてくれたらと思います。 みんなに「私の決意」を書いてもらいました。 どんな思いを、決意を書き込んだのでしょうか。 それぞれの持つ力がこの教室の中で一つになるように、 後日並べて掲示していきます。 公立入試まで約80日、私立なら残り47日程度です。 絶対合格の思いを忘れずに、 残りの日々を充実させていきましょう。 先輩たちのメッセージはみんなの前で消去しました。 次は君たちが成功の言葉を用意し、書いていく番です。
2020.12.05
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中3受験生がよく自習しているスペースにヤシの木がありますが、 そこにメッセージを込めた幕をさげました。 『苦痛なしには勝利なし、荊を避けては王座なし』 17~18世紀のウィリアム・ペンという人の名言の一部です。 立ち止まって見上げている生徒が結構いました。 翻訳により日本語表現が少し変わる場合があるようです。 全文は次のように4文構成になっています。 苦痛なくして勝利なし。 いばらなくして王座なし。 苦患なくして栄光なし。 受難なくして栄冠なし。 ことばの意味は君たちで考えてみよう。 今が辛いのなら、どうすればいいのか。 ゆっくりと言葉を噛みしめてみるといい。
2018.12.08
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トライアルの採点がほぼ終わりました。 欠席が1名いたので、集計は月曜の結果を待ってになりますが、 これまでの全体的な結果が出ました。 満点合格は20名まで賞品が出るとしていましたが、 採点の結果満点が19名だったため、 満点の生徒は学年を問わず全員賞品がもらえます。 満点合格の学年別人数は、中1が2名、中2が8名、中3が9名でした。 合格の%は圧倒的に中2が高く出ました。 残念な1問ミスは4名でしたが、 この内訳も何と4名中3名が中2という結果でした。 全体的に中2生の高い達成度が出たかたちです。 中には38問中6問しか正解していない中3生もいました。 どういう準備をしたのでしょうか。 中1中2に満点が10名いるのです。 中3で不合格だった生徒は下級生の彼らに負けたわけですから、 その意味を受け止め深く反省して欲しいと思います。 半年前までランドセルを背負っていた中1に負けているのですよ。 真剣に見直し、追試では各自完璧な答案を提出してください。 告知通り満点以外は全員追試です。 失敗したことが分かっている人は、今から復習を進めてておくように。 苦手とか、よく解らないとかいう話ではないのです。 範囲が与えられ全員がマスターして臨むトライアルに、 有利不利はありません。 「やる」か「やらぬ」か。 点数は君の本気度で決まるだけです。 追試は30日から始めます。
2019.09.22
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