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テーマ: お勧めの本(8116)
カテゴリ: 大人の読書感想文




もっと言えばム?ムムムムムムムムム~!?!?なのだ。

この物語、単純に言えば探偵もどきが事件の闇を暴いていく
という一般的なミステリ。終盤まではそんな風に思っていた。
正直、文体はあまりしっくりこないし、物語の展開もこれと
言って引き込まれるような内容でも無いけど、まぁ読めなくは
ないなぁと思っていた。

ところが、だ。

終盤、物語の全容が見え始めたころに、ム?なのだ。

詳しくは書かないが、 アヒルと鴨のコインロッカー
を読まれた方ならば、似たような作風とだけ言っておこう。

小説という文字だけのエンターテイメントは、読み手が勝手な
イマジネーションを脳内に展開させることで、世界感を伝える
ことが初めて可能になる。演劇や映画であれば、実像や映像で、
漫画でも絵で具体的に視覚に訴えることで、世界を見せること
ができる。インパクトとしては後者のエンターテイメントの
方が高いと思うのだが、小説の場合はテクニックを駆使する
ことで、読み手を欺くことができる。

今回読んだこの小説は正にそのテクニックで、読み手を完全に
欺いて、ムムムと思わせることに成功している。決して嘘を

なくイメージを誘導することで、見事に欺いているのだ。

人は知恵をつけ、経験を積むことで、少ない情報からイメージを
膨らませて、存在する情報以上の妄想をすることが可能になる。
そんな能力を逆手にとったような、この作品。ムムムなのだ。

嘘をついていなければ、だまされる方がアホなんだなぁ。


GOLA





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最終更新日  2007年10月18日 00時06分04秒
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