マイプライベートBL

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新版プリーズ・ミスター・ポリスマン!

プリーズ・ミスター・ポリスマン!新版
著者名:竹内照菜
出版社:竹書房

内容:
ヤクザ・六条成湫×警視庁警部補・橘行弘。
キャリアの橘は地方からやっと本庁に帰ってきた。しかし不幸にも住む場所がなく留置場に仮住まいしていた。
ようやっと見つけた掘り出し物の物件の上階に住んでいたのは、大学時代、面識はあったが話したこともなかった、それなのにキスをした男・六条が住んでいた。彼は橘たちの追うマルタイ・ヤクザだった。

感想:
これだけ長く続いてて、しかもいまでも新巻が発行されてる、ということは、とても人気のある作品なのだろう。竹書房は最近私の気になる出版社。良い作品が多い。

しかし人には好き嫌いがある。たとえ大好きなBLのしかもヤクザものでも、好みとそうではない作品がある。
「エス」が私のヤクザものの基準になってしまった今 、この本は私の好みを大きくはずしている。読んだ当初に感想を書く気にならなかったのも、当時から気に入らなかったのだけど。

以下、もしいらしたら、ミスポリファンは読まないで欲しい。




開口一番。
「けれど」「だから」「だけど」「なのに」使用頻度多し、しかも使い方ヘンだし。
会話がぶつ切り。キャッチボールになっていない。会話-説明文-会話ー説明文、となっている。会話-会話-会話はあまりない。
六条はどう見たってシリアスキャラ、では橘は?シリアスでもなくコメディでもない。ゆるキャラ?

本を読む前、私は勝手に橘のことをバリバリの刑事魂男だと思っていた。正義感が強くて、自分の信念と通す人だと。そして人を頼らず自分の判断で捜査を進めていく人なのだと思っていた。
しかし実際は。

信念をもってることはわかったけど、捜査は六条のヒントで動き、ヤクザと知りながら六条はウソをつかないと信じ、彼を崇高にイメージする。
ヤクザである六条を肯定しながらも、彼だけは純粋だと思い、真のヤクザとは画した幻想を抱くのだ。
ヤクザはBL界においてもヤクザだと思う。BL的好ましい表現はされるけど、決して闇家業を無には出来ない。ダークな部分は恋人の前でもダークである。こうも六条が橘の前だけでは美しい表現をされると「バーロー、んなわけないだろぅ」って反発心を抱いてしまった。

さらに違和感は続く。
ヤクザのことは実はよくは知らないけど、仁義が重んじられるとよく書いてある。そこには組員達の信頼関係があり、女のでる幕はない。だけどヤクザの心を癒す。
はっきり言えば橘は六条のオンナなわけで、ま、橘は六条のためにあれこれしやしないけど、六条は橘のためにあれこれするのは、彼を愛するが故か?そんな一オンナのために六条直々に動く組はヘンくない?

でも、この純粋な初恋を作者は書きたかったのだろうから、文句の言いようはないが・・・

しかし、私の萌えは燻った。
どうせヤクザ×刑事で恋愛させるなら、六条をヤクザと知らなかった橘が六条と愛し合い、彼の真の姿を知り苦しむが、それでもなお六条を愛する、というお話だったらすごく萌えた。
橘は4課の刑事なので、六条をヤクザの表舞台に立たせない算段(たとえばスナイパーとかヤクザ家業に添ってるけど組長にならない立場の人に設定する)が必要だけどね。

このあと5、6冊ほどなぜか読んだ。どこかで橘の激しい葛藤を望んでいたのだけど、それはなく、甘々ラブラブが続き、うんざりした。六条そっくりの男が登場し、六条が行方不明になった巻で読み終えてしまったと思う(多分)。



評価:D
エッチ度  ☆☆★★★
感動度   ★★★★★
ワクワク度 ☆☆★★★





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