ゴーヤ泡盛の野毛日記

ゴーヤ泡盛の野毛日記

いよかん


「いよかん」は柳通りにある。

隣りが「北欧」というのは幸なのか不幸なのか。
場所を説明するのには有効だろうか。
女性には言いにくい。

オープンは昨年(2003)の11月。
カウンター8席。
椅子の座面は深緑。
テーブルクロス代わりの樹脂板も深緑。
明るい店内がすっきりと見える。
樹脂板の裏に液体ゴムで加工してあり、滑らないようにしている。
細かな気遣いに気持ちが和む。

生ビール¥400.-
御通しは野菜の煮物と大根とカニカマのぬた。
お通しの入った小鉢はかわいらしい木の盆に乗ってくる。
里芋、竹の子、人参、野菜あげの煮物に何故か青のりがかかっている。

赤シャツに赤いバンダナのおやじさん。
バイトだろうか年配の女性がいらして、
おやじさんの指示で調理を手伝ったり、
洗いものをしたりしている
。聞いてみると生計を異にする同居人だと。
夫婦なのだ。
敬語で話しているので他人かと思ってしまった。

カウンターからさばく手がみえる。
私と同じ左利きだ。
てきぱきと次から次へと料理が出来上がっていく。
作る過程が見えるというのは楽しい。

献立表には、「さんまる献立」「さんごう献立」
「よんまる献立」とあり、いろんな料理を少しずつ頼めるように
工夫している。

「さんまる献立」は、鳥ナンコツ揚げ、山芋千切り、
厚焼き玉子、おしんこ、他。

「さんごう献立」は、牛すじ煮込み、きつね焼き、
たぬき煮、肉豆腐、塩さば焼き、鮭はらす焼き、
うるめ丸干し、他。

「よんまる献立」は、地鶏のポンカラ、室蘭やきとり、
つぶ貝串焼き、牛串焼き、刺身各種、他。

肉豆腐、アジフライを注文。
肉豆腐はすき焼きだ。
煮込んだすき焼きを自分の食べる分、
器に取り分けたような気持ちになる。
うずらの玉子が乗ってくる。
玉子とからめて食す。
しっかりした味でうまい。

あじフライにはキャベツとポテトサラダがついてくる。
ポテトサラダには、ハム、ニンジン、玉葱が入っている。

一度にバランス良く食べたい人にはおすすめ。

日本酒とおしんこで締めようと燗がつくのを待っていると、
おやじさんが切り昆布を作っている。
明日のお通しだという。
私は大の切り昆布好きだ。
沖縄料理でもクーブイリチーは欠かせない。
それ頂いてもいいですかと聞くと、もちろんどうぞと出してくれた。
明日のお通しを一足先に食べてしまった。
幸せである。

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