春
白い麻の暖簾をくぐる。
昭和54年から営業しているというから創業25年になる。
店内はカウンター５席と座敷にテーブルが４卓。
12名ぐらいでいっぱいだろうか。
定食が美味しい店と聞いて来たと言うと、
定食は土日のみだという。
壁に貼られたメニューには、なっとう定食￥750.-
刺身定食￥800.-シャケ焼き定食￥700.-などとある。
土日のみになったのは、以前に比べ平日に人が入らなくなったためだ。
ＪＲＡが近いこの辺りは土日の方がぐっと人が増え、
食事をして行く客が多い。
そればらば男性客が多いかと思えば、
意外にも女性の一人客も多いそうだ。
この日のお通しはいかの下足煮。
味がよく沁みている。
日本酒が飲みたいところだが、
時間が遅いので瓶ビールを頼む￥450.-
酒は￥400.-だ。
柔らかい物腰の店主は次から次へと話題を投げかけてくれる。
隣りで奥さんが相槌を打っている。
ぬくもりのある空間と家に帰って来たような安心感で
時間を忘れてしまう。
この次はもう少しゆっくり、まずは定食を目指して遊びに来よう。
17時から深夜１時まで営業。
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