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やかまし村のピッピ

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2005/01/07
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さくらの通ったSセミは「予習型」だった。

そこから試験問題が出される。
教室では答え合わせと解説がなされるが、翌週はまた別の範囲に進む。

通常、「できなかったところを復習して、理解する」ことが次へ進む前の
大切な作業だろう。

ところがである。
さくらにいくら「復習してから予習」するように言っても
彼女は翌週の点数にこだわり「まず予習」から始め、それすら間に合わぬまま、


言い訳がましいが、私達は自営で、夜も自宅隣りの事務所で仕事をしていた。
土日もずっと仕事だった
当然娘の勉強にはりつくヒマも、チェックするヒマも殆どない。

K先生はそれで構いませんとおっしゃっていた。
最近読んだ宮本哲也先生の『強育論』でも、講演会でも
「どんな子でも伸びる、考えることをあきらめさえしなければ」とおっしゃる。
親が余計な口出し、手出しをしない方がうまくいくとも。

確かにそうかもしれない。
あきらめず、最後まで考え抜いていけば、頭を使い、知る喜びを得て、
徐々に賢くなり、最後には頭が開く。
その通りなんだと思うし、私はその方法におおいに共感している。


全ての子にこの方法があてはまるかと言えば、残念ながら間に合わない子も
いると思う。うちの娘は間に合わなかった。

そもそも「持って生まれた能力の違い」は絶対にある、と思う。
(それはいいとか悪いとかいう問題ではないとも思うのだが。)

しかも私も夫もどちらかと言えば、よく読めば大体理解する、

間に合うように勉強できる」タイプである。

そういう私にとって、何回読んでも説明しても「どうして?」と
言うさくら。時に怒りすら覚えるほどの状態だったさくら。
彼女に向かって「復習せよ」とだけ言っても全く意味がなかったと
後から気付いた。
なぜなら彼女は「分からない箇所は分かるが、説明されても
理解できない」のだ。

時間が存分にあれば、K先生、宮本先生がおっしゃるように、
忍の一字で教材を与え、見守ればよいかもしれない。
だけど受験は6年生の2月1日と決まっている。
時間には限りがある。

「説明されれば、或いは考え続ければ、あっ、そうかそうか」と
理解できるタイプの親から見ると、さくらのようなタイプの子を
どうやって導けばよいのか、本当に難しい。
どうしても親は自分に置き換えて考えるので、
「こうやればいいから」とアドバイスしても、本人にとっては
かなり手前の段階で「わかんない、先に進まない」状態に陥っている。

(だって、さくらは中学生になった現在
(-4)+(-4)
を真面目な顔で「0だよね」と言う。
いくら説明しても「なんで?」と言う。
私には分からないのが理解できないが、彼女には正負の数の世界が
イメージできないのだ。)

当然、受験には間に合わなかったし、希望の学校にも届かなかった。
早生まれで精神的にも未熟だった彼女が中学受験を己の意思と頑張りで
乗り越えるには、少々時期が早かったと思う。

復習がきちんと自分でできる子、自分で間に合うように勉強が出来る子、
当たり前のようだが、この能力がある子はすなわち、成績がよい。
結構イイ線いくと思う。見ていて分かる。

そうじゃない子にとって、復習を徹底させるのは
とても大切だったというのが私達の大いなる反省点である。
復習につきあう時間がないなら、せめて勉強の計画に目を通し、
少なくともスケジュール管理はもっと見てやればよかったと後悔している。
まあ、それでもどこまでいけたか疑問ではあるが。

最後の1ヶ月、父親が算数を教えたが、あれはその場しのぎの
詰め込みに近い。ずっと続けていてよいはずはないと私達は思う。

だけど、彼女は中高一貫という6年間の時間的余裕を手に入れた。
少しずつ大人になっていくのがよくわかる。
自分で努力しなければ結果が出ない、苦手でも嫌でも頑張らないと
いけない、そこに少しずつ気がつける成長が見てとれる。

だとすると、正にこれからがK先生や宮本先生がおっしゃる
「彼女の頭を開く時期」ではないだろうかと私は密かに期待を抱いている。

「私って頭が悪いよね」と言うさくらに私はこう答える。

「お前は頭が悪いんじゃなくて、頭の使い方が足りないだけ。
誰でも頭を使った分だけ賢くなるんだよ。だから勉強するんだよ。
出来る子はお前の何倍も頭を使ってるんだよ。さくらも
これからきっとよくなるよ。ママは楽しみにしてるんだよ。」

最近、私は素直にこう言えるようになった。
平均点以下の答案を見ても、お粗末な順位を見ても、こう言える。

伸びる時期は子どもによってちがう。
中学受験に間に合わない子もいるし、親が全く手を貸さずとも
しっかり乗り越える子もいるだろう。
だけど所詮まだ小学生。この先の「自覚を持って臨む」6年間。
臨み方次第で大きく成長していける、それはどんな子でも
同じ可能性を秘めているんじゃなかろうか。

だから私はあきらめたり、悲観したりする必要はないと思うようになった。
「よくやった、ここからがスタートだね」どこへ行ってもそうだと思う。
実際、どんなに大学進学率がめざましい学校へ行こうとも、
そうじゃない学校へ行こうとも、結局は本人次第。
それに、大学で人生が終わるわけでもない。人生は本当に長いもの。

成功もあれば失敗もある、挫折した時に、あきらめないで歩き続けようと
する力を是非養って欲しい。その為にも勉強するんだから。
あなたの人生なんだから。

反抗期にさしかかり「勉強しなさい」攻撃はまったく意味をなさなく
なってくる。言われた途端に「絶対勉強してやるもんか」と思うそうだ。

じゃ言わなきゃするわけ?と言いたくもなるが、
言わずにはいられない誘惑と闘い、見守っていこう。
おい、さくら、言わないからしっかりやれよと心の中で
つぶやきながら…。





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Last updated  2005/01/07 10:12:16 PM
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