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カテゴリ: 芸術
 川越市立美術館開館15周年を記念した川越ゆかりの小村雪岱(図録の記載によると、雪岱の生誕地はこの美術館のすぐ隣なのだそうです)の特別展(1月20日から3月11日まで)へ行ってきました。
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 装幀、挿絵、舞台装置など幅広い分野で活躍した雪岱。この展覧会では主に装幀、挿絵の原画や下絵を中心とした展示で、独自の雪岱調を完成していく過程がよくわかり大変有意義な時間を過ごせました。

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 私が雪岱を知ったのは鏡花がきっかけなので、最初の方にある数々の装幀本の実物は感激しましたね。


雪岱が装幀を担当した有名な鏡花の『日本橋』は私の家にも復刻本があるけれど、本物はまるで別物のような素晴らしさ。昔の版画の技術は本当に凄いです。オークションで高値で取り引きされるのもわかります。

 途中、装幀されずに伝わった版画が一つ出品されていて、その版画自体の完成度の高さに驚くとともに、そのようなそれ自体芸術作品といえるものを表紙に使うなんて贅沢なのだろうとただただ感嘆するばかりでした。
 あと印象に残ったのが資生堂意匠部時代(あの今も使われている資生堂書体の誕生にも雪岱が関わっているそうです)に製作にたずさわった香水瓶ですね。並べると雛人形のような形で、和のテイストをおしゃれにまとめていて、今これを復刻したら外国で売れそうな気がしました。
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挿絵の展示は少しずつ独自の世界観を作り上げていく様子がわかるようになっていて興味深いものでした。
有名な邦枝完二と組んだ『江戸役者や『おせん』、『お伝地獄』などの挿絵、はまさに雪岱調が確立された頃の作品で、白黒二階調で無駄のない細い描線、斬新な俯瞰気味の構図、常に動きが感じられる人物描写(人がいない風景でも人が今にも出てきそうな雰囲気なのが凄い)が本当に素晴らしい。いつかすべての挿絵が入った本を実際に読んでみたいものです。

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美人の流れるような目線の動きがいいですよねぇ…。
 この作品を観ただけでも川越まで来た価値が有りましたね。






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最終更新日  2018.03.16 21:12:16
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