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主に購入を迷われている方向けのネタバレなし感想です。
オトメイトゲームカタログではピオフィ、CZ好きの方へ推奨されています。
【世界観】
異世界転生×獣人という、ありそうでなかったSwitch完全新作のファンタジー作品。
平凡な大学生であったヒロインが獣人たちの住まう異世界へ誘われ
世界の命運を握る“クイーン”の役職を得る事により
彼らと世界の行く末を握る鍵となっていく物語です。
【キャラクター、グラフィック】
初めのうちは線の少なさや塗りに多少違和感がありましたが
グラフィック全般の綺麗さはさすがのオトメイト。
キャラクターの体の厚みに不安を感じる方もいらっしゃると思いますが
ヒロインの女性らしい曲線や、大柄なキャラクターの筋肉質さがしっかり描かれていました。
わかりやすいケモ耳獣人ものは初プレイで、表情だけではなく
耳や尻尾の動き・描写があるのは、こういった属性好きな方には良いと思います。
目パチ、口パクあり。
白黒赤各陣営に2人ずつ攻略キャラクターがおり、属性はバラバラで
深く関わらないとわからない一面を持ったキャラが多く
キャラ萌えゲームとして見る分には悪くありません。
各陣営の特色や、陣営を超えた関係性、サブキャラのムーブにも注目。
ヒロインはデフォ名、呼びありで顔グラとCVはありません。
言動は少女漫画の主人公風で、常々獣人である彼らの
耳や尻尾に萌えまくっていることもあり、多少読み流すスキルが必要かも・・・
また、異世界ないし彼らに感化されてか突飛な言動に出る事もあるので
やや好みが別れるように感じました。
【シナリオ、糖度】
※以降、微バレは薄字にて
・シナリオ
共通3章、分岐した陣営で2章、個別4章の計9章展開。
最終的に共通1章から分岐する大団円ルートが4章あります。
個別ルートの理性ED、欲望EDのほか、バッドエンドが数種類。
共通、各陣営での欲望EDやバッドエンドもあります。
全ED・スチル・未読を回収するとそこそこボリュームがあり
やや複雑な分岐もある為、筆者は60時間以上かかりました。
シナリオと糖度に関しては好みの問題もあると思いますが
筆者としては良くも悪くもビジュアルや共通での印象から予想のつかなかった点が多く
前述の通り深く関わってみないとわからないキャラ・展開が多めでした。
また、正規エンディングの理性・欲望EDでスチルがあるキャラとないキャラがいたり
攻略制限がないにも関わらず、伏線的なものの散りばめ方に格差があります。
シナリオ精度はここ最近の完全新作の中でも高いとは言えません。
最終的に“クイーンの役目を全うする”ことを特定キャラのルートに乗せなかった点は
該当キャラが正史的になってしまうのを回避したとも言えますが・・・
個別ルートで結ばれた後、クイーンとして果たすべきだった役目は結局どうなってしまうんだろうか、という消化不良エンディングで補完もありません。
・糖度など
まず、彼らの理性と相反する欲望というのがどの程度のものなのか
と言う点ですが、吸血とか生易しいものではなく完全に喰われますし
ビバリウムの世界は基本的に武力で物事を解決しているので
流血表現もそこそこあります。
糖度は好みと感じ方によるとは思いますが
ここでは陣営章~個別以降どれくらい欲望に忠実なのか?という点で見てみました。
シナリオのテーマと共にご参照ください。
エリヤ:駆け引き×理性 糖度…★☆☆
フィン:執着×献身 糖度…★★★
アルヴィン:相互理解×心 糖度…★☆☆
イーノ:尽力×虚構 糖度…★★★
ミロ:尊厳×抑圧 糖度…★★☆
テオ:渇望×優柔 糖度…★★★
【攻略】
・攻略制限
大団円ルート以外に
攻略制限はありません。
6人全員の理性ED読了でルート解放されます。
・攻略推奨順
公式さんからのアナウンスはありませんので基本的には自由ですが
陣営を超えた関係性やビハリウムという世界の成り立ちについての伏線
などなどを考慮すると
フィンorアルヴィン→イーノorミロorテオ→エリヤ
がおすすめです。
筆者は
アルヴィン→フィン→イーノ→テオ→ミロ→エリヤ
の順に攻略しました。
クリアした感想としては、テオとミロは逆でも良かったかなと思います。
・攻略法など
6人の正規EDである理性・欲望両EDと、スチル付きのエピローグを回収する分にはさほど苦労はないと思いますが、バッドエンド各種は分岐がやや複雑なものもあり
例:選択肢のロングパス、愛キャッチの出ない選択肢がフラグ
未読回収についても同様で骨が折れます。自力攻略は試行錯誤させられました。
【システム】
スタンダードなオトメイトシステムかつ、今作は選択肢ジャンプが秒なので
共通・分岐SAVEなどを深く考慮せずに攻略できて快適でした。
しかし、オートセーブの仕様(?)がいつものオトメイト作品と異なり
クイックセーブがリセットされるなど『何故そこを削った?』という点がありました。
今作一番の汚点は頻発する誤字・脱字、テキストとボイスの相違。
オート読み流しプレイでもそこそこスクショが溜まったので
じっくりプレイしているとかなり目につくと思われます。
また、各種バッドエンドや未読回収に関わるフラグがやや複雑に感じたため
フローチャート搭載が欲しかったところです。
【BGM、UIなど】
ビバリウムという南国風の世界観に合わせたBGMや
OPテーマはそこそこ良かったと思います。
バッドエンド用のBGMは、エンドの内容がそこまで悲壮感なしでも共通のため
場合により全く合っていないことがありました。
UIに関しては、パラメータ画面がわかりやすくて良かったと感じます。
理性・欲望のパーセンテージだけでなく、どちらかのEDフラグが折れるとグラスが倒れる
という仕様は攻略上のヒントとして比較的わかりやすいかな?
コンプスチルなどのおまけ要素は乏しいですが
大団円理性EDのスチルが実質コンプスチル扱いかと思われます。
【総評】
かの界隈に明るくないとわかりにくいかも、とは思いますが
全年齢シチュエーションCDのシリーズ全巻セット、という印象。
キャラクタービジュアル・設定やシチュエーション、台詞(ボイス)
は女性向けコンテンツとしてそこそこツボを押さえていると感じられましたが
フルプライスのCSゲームにしてはシナリオが稚拙過ぎるように思います。
シナリオの出来も良くないのに、全員攻略しないと
最終的な結末に辿り着けないのが少々退屈でしたし
その風呂敷の畳み方も、筆者としては蛇足とすら感じました。
ビジュアルや前情報で気になっていたキャラクターが全く刺さらず
ないかな?と思っていたキャラクターのほうが楽しくプレイできたのは
良くも悪くも、といったところです。
確かにピオフィのように、ヒロインが世界にとって重要な鍵を握っている
という共通点こそありますが、シナリオ全体の精度が高くない為
ピオフィやCZ好きな方には全くすすめられません。
ケモ耳、獣人という設定やキャラクタービジュアル、声優さん目当てで
気負わずに手に取る分には良いと思いました。
シナリオに期待しないことが今作を楽しめる大前提条件になってくるかと思います。
発売日:2024/10/03
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