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Feb 26, 2009
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カテゴリ: 本
今週読んだ本は、「イン・ザ・プール」です。

以前に読み ブログにも書いた「空中ブランコ」 で直木賞を受賞した作家・奥田英朗の精神科医・伊良部シリーズの第一作目となります。
本作品も直木賞候補になった事は驚きびっくりですが、直木賞受賞作「空中ブランコ」のルーツとも言える作品なのです。
これが精神科医・伊良部のデビューとなるのですから。

描かれるのは伊良部総合病院の地下にある神経科を訪れる人々と、彼らを診る精神科の医師。
短編、5編が収録されています。


伊良部は色白、太目の身体をもつマザコン男、でもお金はあるので黄緑色のポルシェを乗り回す。

神経はあきれるほどに図太く、遠慮知らずな性格。

伊良部の助手を務める看護婦のマユミも、スタイルのいい美人だが愛想はないし性格も変わっている。


表題となっている「イン・ザ・プール」は、心身症の治療の為に運動をするように伊良部に言われ、プールに通い始める出版社勤務の大森が主人公となっています。

大森はプール通いをする内、自分でも想像もしていなかったくらい、いつしか完璧なフォームと長距離泳ぐことを求めるようになってしまう。
仕事中も泳ぐことばかり考えてしまう、プール依存症となってしまうのだ。

同じくプールで泳ぐ楽しさに目覚めた伊良部がそこへ絡んできて・・・プールで好きなだけ泳ぎたいからと、窓ガラスを割って不法侵入を試みようとするなどチョッとした騒動に。。。

破天荒な性格ゆえに、思いついたことは何でも実行してしまう伊良部なのです。 


病院を訪れる本人にしてみれば、それぞれに抱えるのは切実な問題である。

診察室にやって来る患者達、診察室でくりひろげられる奇妙な診察。
相手の不安と怒りをあおるかのような伊良部の暴言、常識を越えた交流。
その内容はカウンセリングともおしゃべりともつかない。しかし時には妙に的をえた回答をする事もある・・・そこが魅力!ウィンク



しかし気がつけば、いつしか問題は解決をしている。

我々読者も、伊良部のペースにのせられてしまうのです。


気分が落ち込んだ時、軽いストーリーで気分転換をしたい時にはお勧めの本です。
真面目に読書をなんて思っている方は、手にしてはいけないけれど・・・
この馬鹿馬鹿しさ、かなり笑えることは間違いありませんよ。





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Last updated  Feb 26, 2009 05:35:16 PM
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