楽しみのかけら

楽しみのかけら

Nov 26, 2007
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車のエンジン音というのは不思議なもので、家族の乗るエンジンの音は、
なんとなく、聞き分けられる。

子どもの頃、父親の帰ってくる車の音は、家から50mはなれた交差点を、
曲がるところからそれとわかった。
もちろん、帰宅ラッシュの車の台数が多いときは無理だったけれど、
その混雑時に帰ることは、ほとんどない人だった。
大抵は夕飯を終え、自分の部屋で宿題なんかを片付けているとき。

いい加減大きくなってからは、勇んで玄関に出迎えることもなかったけれど、
ただ、帰ってきたんだな、という意識が頭のどこかに生まれる。


夫が長いこと乗っていた車は、ディーゼルエンジンの、ピックアップトラック。
さすがにこれはわかりやすいエンジン音で、そうスピードを出してないのに、
静かな住宅街にエンジン音が響き渡っていた。

そんな車を今年の2月にさよならし、新たな車はガソリンエンジンのバン。
それはそれは静かなエンジン音で、自宅の駐車場に入れているときに、
ようやく気がつく。そんな具合だ。

けれども半年以上過ぎた頃、ぼんやりテレビを見ていたときに、
静かだけれど、確実に我が家に近づいてくるエンジン音に気がついた。
あ、もしかして、と思う間もなく、夫の車が帰ってきた。

結局のところ、家族の車固有のエンジン音というよりも、
帰るために微調整するエンジンのリズムを聞き分けている、

静か過ぎる夫の車で、気がついた。

なにはともあれ、一日お仕事おつかれさまでした。





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Last updated  Nov 26, 2007 08:44:30 PM
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