健康でいつづける為に・・・

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経絡2

臓腑(ぞうふ)について

■ ”臓腑”とは、俗に「 五臓六腑(ごぞうろっぷ) 」といわれるように、 肝、心、脾、肺、腎 の五臓〔さらに 心包(しんぽう) が加わって六臓〕と 胆、小腸、胃、大腸、膀胱(ぼうこう)、三焦(さんしょう) の六腑が代表的(主要)なものです。これらの”臓腑”は 生理作用の源 であると同時に 精神作用 も営んでおり、さらに 人体各部の機能、例えば眼、耳、皮毛なども経絡を通じて”臓腑”が司っている と考えられているほど 人体にとって重要な器官 です。

この臓腑と、西洋医学でいうところの臓器とはまったく別のものですが、同じ名詞を当てはめたために誤解を生じやすくなっています。
”六臓”は、胸部および腹部に存在し、氣血の生成・貯蔵・分泌など身体の中心的役割を担う機能を有する緻密な器官で「 実質性臓器 」として分類されています。一方”六腑”は、中空の構造をもつ「 中腔性臓器 」として分類され、飲食物の消化・吸収・移動、及び気血の運搬などの機能を有する器官で、西洋医学が捉えているところの臓器の機能に類似しています。

六臓六腑それぞれの主な機能については次表に示しますが、”六臓”と”六腑”の関係について予め触れておきますと、”六臓”は生命を支える主要なエネルギーの生成に関与する器官であり持続的であるのに対して”六腑”の働きは一時的であるといえます。
この理解は、六臓六腑の相互関係や、臓腑と身体または精神活動との関係を理解する上でとても大切です。

以下に”六臓”と”六腑”についての中国医学的視点を含む総合的な解釈をご紹介していきます。



六臓の働き

六臓それぞれの重要な働きをご紹介します。

肝
”肝”は、 血液を貯える 臓器として西洋医学の解釈と同じですが、さらに 氣血を身体に行き渡らせる 働きを持っています。また、 精神的ストレスに対して非常に敏感で、ストレスによって”肝”が病むと体内の氣が停滞しやすくなります 。つまり、 ”肝”は精神活動と深い関わりがある とされています。
その他に、 筋を司り 、 眼に精を送る といわれています。

”肝”はまた、肝機能における「吸収と解毒の指示を多量に出す機能」を活性化する役目を担っているほか、消化、新陳代謝、貯蔵、栄養の分配、ろ過、免疫機能にも係わっています。

心
”心”は、血液に関係する臓器として西洋医学における心臓の解釈と同じで 血脈を司っています が、心臓の機能は、単に血液の循環だけではなく、心臓以外の全細胞と電気的交信を行って、瞬間ごとに血液や酸素の必要量を決定しています。
このような
知的機能を統制 しているのが”心”でもあります。

また、「心」と書いて”こころ”と読むように、 ”心”はすべての精神活動をも司っています 。したがって もし”心”が病むとすれば、それは人間の死を意味する ともいわれています。
つまり、 ”心”は人間のすべての感情と知的プロセスを統制している といわれています。

脾
”脾”は、飲食物から” 穀氣 ”といわれるエネルギーを作りだしていて、消化器系の働きをしています。この”穀氣”は” 後天の精 ”ともいわれ、人間の 生命活動を司る 重要な働きをしていると同時に”腎”に蓄えられた”先天の精”を補っています。
また、脾臓は 免疫機能の中枢として血液の浄化、死んだ赤血球の除去、白血球のパワーを高める などの重要な役割を担っていますが、”脾”はこれらの機能を司っています。

また、”脾”は水と関わりがあり、
体内の水を循環させる働き があるため、”脾”が病むと”むくみ”などが見られるようになります。

肺
”肺”は、西洋医学における呼吸器系の解釈に近いのですが、 酸素(大気)とともに”脾”によって作りだされる”穀氣”とを合わせた” 宗氣 ”を全身に循環させる働きがある ため、 ”肺”は「氣」を司る といわれています。
また、 ”肺”は皮毛を司る ともいわれていて、 体表の皮膚を調整している といわれています。

腎
”腎”は、 人間の生命活動に欠くことのできない” 先天の精 ”といわれる重要なエネルギーを作りだし、また 貯蔵 しています 。この”先天の精”は、元来、両親から受け継がれてくると考えられていて、 子孫存続の目的以外で新たに作りだされることはありません 。したがって ”腎”が病むと生殖能力が弱くなる といわれています。

さらに、腎臓の機能としての 全身細胞の液量・構成内容・圧力のコントロール や 成長、発達、再生産 などといった重要な機能も”腎”が司っています。
また、”腎”は 体を温めたり冷やしたりする機能 や、 生命力・精神的な強さ にも係わっています。

心包
”心包(しんぽう)”は、中国医学では ”心”を保護する役割を担っている と考えられています。中国医学において”心”が病むことはすなわち死を意味するため、この”心”を包んでいるのが”心包”だと考えられています。

また、 ”心包”は循環器系や生殖器系を司り 、細胞増殖のための適切な体内環境や生殖ホルモンのバランスを維持するのに重要な役割を担っているため、 月経周期 、 卵巣や子宮の機能 、 前立腺と精巣の機能 にも関与し、さらに、 性愛の喜び や 遺伝的・文化的・個人的遺産を次世代へ橋渡しすること にも深く係わっています。



六腑の働き

六腑それぞれの重要な働きをご紹介します。

胆
”胆”は、胆嚢の機能を司っています。すなわち、”胆”以外の他の腑が濁(不要物、カス)を貯留・輸送するのに対して、”胆”のみは濁りを含まない 濃縮された清浄な液(清汁=胆汁)を貯蔵 し、分泌して、 胃による消化を助けています 。
また”胆”は、 細胞における脂肪の新陳代謝を維持 したり、 行動力や決断力を司っている ともいわれています。

小腸
”小腸”は、 吸収 を司っています。 物質的側面として 、体内に取り入れられた 飲食物を栄養物と不要な物質とに分解 して、 必要な栄養分を吸収 し、吸収後の濁(不要物・カス)を大腸と膀胱に送ります。
また、 精神的側面として 、自分以外の 外側からやってくる事物や影響を吸収する という能力に対応しています。

胃
”胃”は、消化管の一部としての胃の機能を司るだけではなく、 新しい物事や新しい考えを取り入れ て、 混ぜ合わせ 、更なる消化吸収のために 一時的に蓄積する 能力に関係しています。
そしてまた、消化器系以外にも、 飲食に係わる嗅覚・視覚・味覚・聴覚などの感覚器官とも関係しているため、知的・感情的要素にも深く関わっています 。

大腸
”大腸”は、消化の最終段階における機能、すなわち、 栄養物(特に水分)の吸収と老廃物の一時的な貯蔵および排泄の機能を司っています 。臓器としての大腸において吸収されるものの殆どは水分であるため、”大腸”は 水の新陳代謝 にも深く関わっています。

大腸という臓器は体内に蓄積された老廃物を体外へ出すための重要な働きをしているため、 ”大腸”の”氣”が堰き止められると、肉体的、知的、感情的、精神的な 濁(不要物、カス) が体内に蓄積される ことになります。

膀胱
”膀胱”は、貯尿・排尿作用を行う臓器としての機能を司っていますが、さらに 細胞や魂の「廃液」を排泄前に蓄える 働きをしています。このことから”膀胱”は「 感情の貯蔵庫 」と言われ、感情(気持ち)および水のバランス維持に関わっています。

三焦
”三焦”は、人体を 上焦( 舌下から胃上口 )、中焦( 胃上口から胃下口 )および下焦( 胃下口から陰部 )と3分類したそれぞれのゾーンの機能を相互的に補っており、 この3つの焦を合わせて”三焦”と呼んでいます。
“上焦”は、心と肺の輸送・配布作用、“中焦”は、脾と胃の消化・吸収・輸送機能、“下焦”は、腎と膀胱の排泄作用を補っているとされています。

”三焦”の機能は、 新陳代謝と体温の「熱」 、 「戦う/逃げる」という行動に伴う「熱」 、 生きる情熱の「熱」 という 3種類の「熱」の形を取って現れ、人が生きる上で必要な
情熱と内分泌腺間の相互作用を司っています 。

以上のように臓腑は、私たちの生命活動の殆どすべてを司っている器官で、この臓腑が形を取って現れているのが、西洋医学が捉えているところの”臓器”である、というのが中国医学の考え方の根本になっています。




臓腑と感情の重要な関係

■ 臓腑(ぞうふ)には、一部上に挙げたのとは別に、 精神活動(感情)をコントロールする という重要な働きがあります。
それぞれの臓腑には固有の周波数があり、ある特定の周波数を持つ感情的なエネルギーを処理する能力が与えられています
。それによって私たちの精神的、感情的なバランスが保たれているというわけです。

それぞれの臓腑は、古代中国の五行理論(後述)に当てはめて分類されており、私たちが日常の中で体験するさまざまな感情はすべて、この五行理論に対応した臓腑によってエネルギー的に処理されていると考えられています。

以下に、それぞれの臓腑と感情の関係を五行理論に対応させて示してみますが、下表は伝統的な中国医学による五行理論から一歩前進し、世界規模の臨床経験に基づいて再構築され、世界112ヶ国で実証されたものです。
(資料元:John F. Thie (1933 - 2005) founder of "Touch For Health")
表の()内で示されたものは伝統的な中国医学による解釈です。

\ 木 火 土 金 水
色
(五色)
緑
(青)
赤 黄 白 青
(黒)
季節 春 夏 晩夏 秋 冬
気象 風 熱気・暑さ 湿気 乾燥 寒冷
六臓 肝 心 ・ 心包 脾 肺 腎
六腑 胆 小腸 ・ 三焦 胃 大腸 膀胱
感情
(五志)
怒り 喜び 共感 ・ 同情
(憂思)
悲しみ 恐怖 ・ 不安
(恐驚)

この表をみて分かる通り、肝・胆は【怒り】、心・心包・小腸・三焦は【喜び】、脾・胃は【共感・同情】、肺・大腸は【悲しみ】、腎・膀胱は【恐怖・不安】の感情を処理しています。
これらの感情は、いわゆる「喜怒哀楽」であり、臓腑は私たちの喜怒哀楽を処理し、バランスを保つための機能を有しているのです。

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