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引越しが決まり岩手を離れるわけですが,心残りがあります
来月で1年になる東日本大震災
沿岸部に住む友人,片っ端に連絡をし安否確認がでてホッとしたのも束の間
一人だけ連絡が来てない子がいた・・・
他の友人に聞くもみな連絡がないと
チチは何度か沿岸部のボランティアに行ってなくなった街を見ていましたが
震災以降海へ行くのは初めて
テレビや人伝いに聞いただけではわからないんだから,
行って来いと後押しをされ
内陸部に住む友人4人と陸前高田に行って来ました
言葉にならないというのはこのことなんだな
高校生の時合宿をした高田松原はなく,
松林を抜けて砂浜を走った松や砂は海となっていました

あんなにうっそうとするくらいあった松が1本
これも塩害で赤茶色くなっていました
白い大きな建物はキャピタルホテル1000(千昌夫が建てたというもの)
下の方はガラスも建物も崩れかけてました
右奥が高田高校
2階まではガラスが全て抜け,3階だけが原型をとどめてる感じでした

友人の家は高田高校の近く
秋に行った友人は家の塀が少し残り,
木に友人と友人の母が行方不明と書かれていたものがあったそうです
しかし,今では更地
鉄くずやパイプのようなものがところどころにあるものの
どこが家だったのか分からない
かすかな頼りでこの当たりだったはずとお花とお菓子を置いて来ました
建物が何もなくなった高田の街はさえぎるものもないので
風が吹き抜け,とても寒かったです
残っている建物を見ても津波の衝撃が物語っていて
風を感じる寒さにプラスして怖ろしい気持ちの寒気が混りました
どこにいったんだろう,寒かっただろう,冷たかったろう,苦しかったろう
いろんな気持ちが入り混じりながら
もう来ることがないだろう高田の街を,そして友人と別れを告げてきました
岩手を出る前に,自分の目で肌で感じることができたこと
友人にあいさつできたこと
心残りなく出発できるでしょう